■2014年03月

■W杯サポートメンバーとカズ選手

 まず本題に入る前に、

先日、オーストラリアで開催されるアジアカップ2015の組み合わせ抽選がシドニーで行われ、前回優勝国としてシードされていた日本はヨルダン・イラクとともにD組に入りました。日本が対戦する残り1チームの枠は、AFCチャレンジカップ2014の優勝国に与えられます。

D組 日本 ヨルダン イラク チャレンジカップ2014優勝国


その他のグループは...

A組 オーストラリア(開催国) オマーン クウェート 韓国

B組 ウズベキスタン サウジアラビア 中国 北朝鮮

C組 イラン UAE カタール バーレーン

となっています。

ちなみにチャレンジカップとは、アジアサッカー連盟(AFC)加盟国を強弱で2グループに分け、弱いグループに入った国々のために設けられた大会です。

弱いグループに入った国々はアジアカップの予選に参加しないため、その優勝国にのみアジアカップの出場権が与えられるというわけです。

全チームをアジアカップ予選に参加させれば公平ですっきりするのに、なんでそんなややこしいことをやっているのかと言うと、昔ワールドカップのアジア予選で「イラン19-0グアム」というおそろしくワンサイドのゲームがあり、それ以降、絶望的に実力が離れているチーム同士の国際Aマッチをやっても、弱い方は自信を失うばかりで実力アップにつながらず、強い方もキレた弱いチームによるラフプレーが心配という意見がアジアサッカー界で出てきました。

そこでAFC加盟国をFIFAランクに従って日本やオーストラリアのような上位グループと、グアムやブータン・マカオのような下位グループに分けて、上位グループはアジアカップ、下位グループはチャレンジカップの予選・本大会に出場するようにし、チャレンジカップの優勝国にのみアジアカップの出場権が与えられるようになった、私の記憶が確かならそういういきさつだったはずです。

実力的に見て、アジアカップへの出場権が与えられるチャレンジカップ優勝国(たとえばインド)より、アジアカップの予選に敗退したチーム(シリアやタイ)の方が強いというケースもあるわけですが、そのあたりの不公平さは「気にしない気にしない」という、アジア的なおおらかさ全開のレギュレーションとなっています。

 ともかく、今はブラジル・ワールドカップで良い成績を残すことに集中しなければなりませんが、日本が前回チャンピオンとして臨むアジアカップ2015も、連覇かつ五度目の優勝を目指して良いサッカーを見せてくれることを希望します。

 さてそれでは今日の本題。

ブラジルW杯からFIFAの規則が変わり、サポートメンバーが活動できる範囲がかなり狭められてしまったとのことです。

サポートメンバーとは、W杯に出場する代表メンバーの練習相手を務める選手たちのことで、23人の代表メンバーにケガ人など出場不可能な選手が出た場合、W杯の予備登録選手にしておけばサポートメンバーとの入れ替えが可能となります。

前回南アフリカ大会のサポートメンバーに、香川真司選手が入っていたことはよくご存じだと思います。

ところがブラジル大会からは、サポートメンバーが飛行機やバスで代表メンバーと一緒に移動したり、公式練習に参加できなくなってしまったそうで、とても残念ですね。

W杯期間中にナビスコカップがあるJリーグ各クラブも、自分のところの選手をサポートメンバーとして出すのを渋っているそうです。

そこでなんですが、ブラジルW杯のサポートメンバーを横浜FCのカズ選手にお願いするというのはどうでしょうか。

南アフリカW杯では、第三GKの川口能活選手が経験豊富なベテランとしてチーム全体の精神的なまとめ役を引き受けてくれ、そうした「縁の下の助力」もあってベスト16という良い結果を残すことができました。

カズ選手は、香川選手や長友選手ら欧州組のもとをしばしば訪れて会食したり彼らの相談相手になったりと、ふだんから精神的なサポートをしてくれていて、海外組の選手たちからの信頼も厚いようです。

ワールドカップはメンタル的にも厳しい戦いとなりますし、カズ選手はブラジルに実際住んでプロサッカー選手としてのキャリアも積んだ経験があります。

たとえ公式練習に参加できなくとも、カズ選手に代表選手たちを精神面からサポートしてもらえれば、代表チームにとって大きな助けとなるような気がするんですがどうでしょうか。

もちろん、代表の各選手やザッケローニ監督らチームスタッフが「カズ選手が必要」と結論を出すことが大前提ですけれど。

またカズ選手自身も、サポートメンバーではなく「現役の日本代表選手として召集され、ブラジルW杯のピッチに立つ」ということを今も目標としていると思いますが、もう10年以上代表に召集されていませんし、今年はケガでJリーグ開幕にも間に合いませんでした。

大変残念ではありますが、10年以上代表のゲームに出場せずいきなり5月に「ブラジルW杯日本代表に選出される」というのは現実的とは言えません。

あくまでも、ザッケローニ監督や代表に選ばれた選手たちがそれを望み、カズ選手本人も快諾してくれることが大前提なのですが、カズ選手のブラジルW杯サポートメンバーとしての召集は、真剣に考慮する価値があると私は思います。



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■日本代表、ニュージーランドに大勝も内容は...

 代表戦を観た翌日から昨日まで風邪をひいて寝込んでいたため、記事のアップが大幅に遅れてしまいました。
いま健康のありがたさをしみじみと感じています。読者のみなさんも体には十分お気を付けください。

 さて、今年最初の日本代表のゲームが東京で行われ、日本がニュージーランドを4-2で降しました。

今回来日したニュージーランド代表は、ブラジルW杯予選を戦った選手に若手を加えた世代交代中のチーム。イングランドやオランダのクラブでプレーする選手もいますが、日本がホームでもアウエーでも勝たなければならない相手と戦力評価をしていました。

その点4-2という結果は順当だったと思いますが、試合内容の方は課題も残りました。

        ☆        ☆        ☆

 試合の流れをおさらいしておきましょう。

立ち上がりからモチベーションの高い日本代表が相手を圧倒します。

まず前半4分、香川が浮き球のラストパスを相手DFラインのウラヘ出し、飛び出した岡崎がゴールを狙いますが、いったん相手に防がれたものの、GKや相手DFと交錯しながら岡崎がしぶとくつついたボールがゴールへ吸い込まれ、日本が早くも先制!

7分、本田のラストパスに香川が反応してペナルティエリアに侵入、相手をかわすためにドリブルでターンしたところを倒されてPK獲得。これを香川が決めて2-0とします。

11分、右サイドから蹴った本田のFKをゴール前の森重があわせて3-0!

17分、左サイドをかけあがる香川の倒れこみながらのパスをゴール前の本田がヒールで後方へ流し、走りこんだ岡崎がシュート!GKの手をはじいてゴールし4-0と突き放します。

前半も半分を過ぎると、さすがに攻め疲れたのか日本のペースが落ちてきます。日本のプレスが弱まるとニュージーランドも攻撃ができるようになってきました。

39分、右サイドでパスを受けたウッドがペナへ侵入します。ウッドのパスが対応した酒井宏や山口に当たり、ボールは不運にもゴール方向へこぼれ、それを拾ったウッドが角度のないところからシュート、これが決まって1点返されます。

 後半から遠藤・清武・細貝・酒井高を投入してキックオフするも、日本のペースはなかなか回復しません。

日本の攻めあぐみが目立つ反面、ニュージーランドの攻勢が強まってきます。

17分、ニュージーランドの左CKをGK川島がパンチングで防ぎますが、こぼれ球をボイドがシュート、これが味方に当たってオフサイドとなり日本は助かりました。

27分、長友のパスを遠藤が落とし、抜け出した清武がシュートするもポストに嫌われます。

35分、ニュージーランドの右からのクロスをゴール前の森重が競り負け、フリーになったウッドにシュートを決められ4-2。

その後はあまり見せ場もなく試合終了。ザックジャパンは2014年初戦を勝利で飾りました。

        ☆        ☆        ☆

 それでは試合内容を分析してみましょう。まず攻撃から。

攻撃面は、久しぶりの代表ゲームにしてはまずまず良かったと思います。

今回「仮想ギリシャ」としてニュージーランドが呼ばれましたが、実際はギリシャに比べ2ランクは落ちるチームでした。

それでも、そこそこ連動性のある攻撃ができましたし、キックオフからのゴールラッシュに結びつきました。ただし、良かったのは前半の半分まで。

前半の半分をすぎると、点を取れていない選手たちが焦ったのか、二列目の選手がFWに吸収された形になってしまい、相手ゴール前に選手が集まりすぎて中盤がスカスカとなった結果、ボールを奪ったバックやボランチからパスを受けて、シュートを打つ選手にボールを供給する役割を担う選手がいなくなってしまいました。

そのため、バックやボランチから通る確率の低いミドルパスを出しては、相手選手に途中でカットされるシーンが多くなり、日本が攻撃の形をつくれなくなるとともにゲームの主導権を失っていきました。

これではいけません。

 守備面でも、攻撃やゴールを奪うことばかりに気を取られ、前半の半分をすぎるとプレスディフェンスが弱まり、だんだんとニュージーランドに攻撃の形をつくられていってしまいました。

このレベルの相手はワールドカップに出てきません。日本もこの程度のサッカーをしていたのではグループリーグ突破が危うくなってきます。

このゲームが終われば、あとはブラジル行きのメンバー発表だけというのがちょっと信じられないのですが、もっとレベルの高い相手とテストマッチの回数をこなしておかなくて大丈夫だろうかというのが率直なところです。

もちろん、各選手はクラブでハードな試合を繰り返していますし、本大会までのオーバーワークには気を付けなければならないのですが。

        ☆        ☆        ☆

 個人で特筆すべきは、まず岡崎選手。
最後まであきらめずゴールを狙った泥臭い先制点は彼らしいもの。あれでチームが一気に楽になりました。昨年のベルギー戦でハーフボレーのゴールを決めてから、なるべくファーストタッチがシュートになるよう心掛けているように見えますが、それが代表でもクラブでも結果を出せている秘訣ではないでしょうか。2ゴール目のダイレクトシュートも相手GKのミスが半分ありましたが、良かったです。

香川選手もアジリティのあるドリブルからPKを獲得し、それを自分で決めて目に見える結果を出し、復調がうかがえます。あとはボールを長く持ちたくなるところを我慢して、自分よりゴールに近いところにいる味方がフリーのうちにシンプルにパスをし、自分はシュートが狙えるスペースへ動くようにすれば、代表でもクラブでももっともっと結果が出るはずです。パスを出すときも浮き球のミドルパスやクロスを多用していて、それが岡崎選手の先制ゴールに結びついたのですが、それ以降はワンパターンぎみになって相手に読まれてしまい、効果的とは言えませんでした。マンチェスターUの攻撃が機能しないのは、浮き球のクロス一辺倒の攻撃が一因ですが、それが影響しているのでしょうか。

守備で貢献していたのは山口選手。ボランチとして相手の攻撃の芽を摘み、味方をカバーしてDFラインに入るなど、山口選手が入ったことで中盤の守備がぐっと安定してきました。ボールを奪ったあと、攻撃へつなぐパスもまずまずスムーズ。ブラジル本大会までの成長が楽しみになってきました。

 逆に森重選手はゴールをあげたものの本職のセンターバックでもろさを露呈。チャンピオンシップ(イングランド2部)のレスター・シティでプレーするウッドはいい選手でしたが、W杯で対戦するドログバなりジェルビーニョなりファルカオなりはもっと能力が高いわけですから、ちょっと押されただけでつぶされてしまうのではゲームになりません。クラブで練習を積んでもっとたくましくなってほしいです。

こぼれ球が転がった方向が不運だったとはいえ、相手の1点目のシーンでは川島選手の対応に改善の余地がありそうです。ゴールめがけて前進してくるウッドに対して川島選手がすばやく前進して立ちはだかり、シュートコースを消した方がベターだったのではないでしょうか。川島選手が前進する途中で相手にループシュートを打たれる可能性はありますが、相手選手とこちらのGKとの一対一の局面を作られた時点で負けなので、それは仕方ありません。
相手のループシュートがミスになる可能性もありますし、ゴールマウスに張り付いて相手に多くのシュートコースをさらすよりも勇気をもって前進し、味方DFが戻る時間をかせいだ方がよりよい選択だったように思われます。

青山選手は相手ボールホルダーへのプレスが弱く、守備の穴になっています。

本田選手はプレー自体が不調というわけではありませんでしたが、ゴールがよほど欲しかったのでしょう、試合を通じてFWに近づきすぎたために、ピッチ中央からパスを配給するトップ下のポジションに誰もいなくなってしまいました。それによって日本は攻撃が機能しなくなり、トップ近くに張る本田選手にも良いパスが供給されなくなっていきました。ゴールを焦ってフォーメーション全体のバランスを崩してしまうと、チームも本田選手自身にとっても、誰の得にもなりません。本田選手があがるなら、ワントップが下がるとか二列目の左右がトップ下に入るといった工夫が必要。

        ☆        ☆        ☆

 2014年ザックジャパンのスタートとなったニュージーランドとのテストマッチは、勝利という結果は順当でしたが、試合内容には多くの改善点が残されました。

この内容ではブラジルW杯の本大会を安心して迎えられません。

W杯まで残された時間は本当に少ないので、ケガに注意しながらクラブでの練習や実戦において、1日1日着実に成長していってほしいです。

 最後に余談ですが、この試合をもって今の形の「国立」では最後の代表戦となりました。

国立での代表戦は栄光の歴史というよりは、ほろ苦い思い出の方が私自身は多かったですね。

Jリーグの試合も何度か観に行きましたし、特に鹿島サポというわけではありませんが、日本のクラブがアジアチャンピオンになるところが見たくて、アジアカップウィナーズカップ(現在はACLに統合)決勝戦のチケットを取って国立に駆け付けたこともあります。

ところが鹿島が準決勝で敗れてしまい、決勝戦の前座試合であるイラクのアルタラバとの3位決定戦へ。まあイラク代表エースストライカーのカハタン・ドラインを生で見れるチャンスもそうないかと思い直して、ゲームは楽しみましたけど。(鹿島1-0アルタラバ 得点者:平瀬)

そんな「しょっぱい思い出」満載の国立でしたが感謝したいですね。

そういう苦い経験があったからこそ日本のサッカーがここまで成長できたのですし、マンチェスターユナイテッドやACミラン、インテルでプレーする日本人選手が出現しようとは当時夢にも思いませんでした。

新しい国立が、サッカーも観やすいより快適なスタジアムとなって、再び日本中のサポーターを受け入れてくれることを祈ってやみません。

「今までお疲れさまでした。ありがとう国立」

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       2014.3.5 国立霞ヶ丘陸上競技場(東京)

      日本 4 - 2 ニュージーランド

         岡崎 4'      ウッド 39'
       香川(PK) 7'      ウッド 80'
         森重 11' 
         岡崎 17'


       GK 川島        GK モス

       DF 長友        DF ルー
          吉田          (ハウィーソン 69)
          森重           トゥイロマ
          酒井宏        (シグムンド 58)
         (酒井高 46)      ボクソール
                        デュランテ
       MF 青山
         (遠藤 46)     MF バーバルーセス
          山口          (ファロン 69)  
         (細貝 46)        マグリンチィ
          香川          (ジェームズ 59)
         (斎藤 79)        ペイン
          本田           トーマス
          岡崎          (ブロッキー 82)
         (清武 46)
                    FW ウッド
       FW 大迫          ボイド
         (豊田 80)




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