■2013年10月

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■東欧遠征の評価と今後の課題

 日本代表の東欧遠征は、2連敗・得点0失点3という結果に終わりました。

東欧遠征前の記事に書いておきましたが、9月11日に行われたガーナ戦は、「日本がW杯の決勝トーナメントに進出し、そこを勝ち抜いていく最低限のベースになるレベルのサッカー」であり、「今回の東欧遠征では、そのベースのサッカーをどれだけ精度を高めていけるか、ベースとなるサッカーのクオリティを維持しながら、どれだけ上積みしていけるかが課題」だと見ていました。

横浜でのガーナ戦が合格ラインの60点以上のサッカーだったとすると、それを毎試合コンスタントに維持しつつ、基礎の精度を高め応用力をつけて、65点70点とサッカーのレベルを着実に上積みしていって欲しいというのが、理想の東欧遠征のイメージでした。

もちろん調子を落とすときもあるでしょうが、一時的に合格ラインを下回っても、すぐに復調して最低限のベースとすべきサッカーのレベルをコンスタントに維持し、地に足をつけて少しづつレベルアップしていって欲しかったのです。

図にするとこうなります。(クリックで拡大)

合格

そうでなければ、コンスタントに80点以上のレベルでプレーできる、スペインやブラジル・ドイツといった優勝候補どころか、メキシコやウルグアイといった中堅国にさえ、W杯で力の差をまざまざと見せつけられることになりかねません。惨敗したコンフェデのように。

ところが現実は、ガーナ戦が好調のピークで最低限の合格ラインをコンスタントに維持することさえ出来ませんでした。(下図)

落第

強豪セルビアのホームに乗り込んで勝てるチームは世界でもそう多くはないでしょう。ブラジルW杯欧州予選ではバイエルンのマンジュキッチやレアルマドリードのモドリッチを擁するクロアチアでさえドローでしたから。

(それを考えると、ベオグラードに乗り込んでセルビアを3-0で破ったベルギーの強さがシャレにならないわけですが)

日本のマスコミはW杯に出られない国に連敗したと大騒ぎですが、「W杯に出場できない=サッカーが弱い国」というのは誤解であり、セルビア戦の結果はさほど驚くようなものではありませんでしたが、試合内容において横浜のガーナ戦で出来ていたことが出来なかったということは、チーム状態が悪化しつつある兆しでした。

そしてベラルーシとのゲームさえ落とし、結果はもちろん内容も最悪という状態になってしまいました。

その原因は、攻守におけるサッカーの基本が出来ていないから、自分たちより基本が出来ている相手に負けたという当たり前すぎる真理です。

サッカーの基本とは、前回記事であげた攻撃7つ・守備7つのセオリーです。

これを90分なり120分なりキッチリとおさえたサッカーができれば、合格ラインの60点以上のサッカーができるはずですし、今回の東欧遠征もあのような結果・内容にはならなかったでしょう。

これは「より難しいサッカー」にチャレンジすれば、できなくなってしまうというものではありません。「より難しいサッカー」はこれらの基本の上に成り立つものだからです。

今の日本代表は、「難しい大学の入試(W杯)なのだから」ということで、高いところばかりを見ており、基礎がおろそかになっているのに難問・奇問ばかりに手を出して、それがまったく解けずに自信を失っているような状態ではないでしょうか。

まだ基本である「掛け算・割り算」が完璧にできていないから、より難しい「微分・積分」の問題が解けないわけで、今は足元を見つめなおし、どんな問題を出されても「掛け算・割り算」なら満点を取れるようになってから、難しい応用問題に進んでもまだ遅くはありません。“試験本番”まで8か月あります。

少なくとも一つ言えることは、首席での合格(W杯優勝)を狙っている他の受験生(スペインやブラジル)は、掛け算・割り算のような基本問題で取りこぼすようなことはないということです。

日本はそこで取りこぼしているから、彼らと大きな差がついてしまっているわけで、どんな問題が出されても基本問題はコンスタントに満点が取れるというレベルにまで持っていかなければ、スペインやブラジルを倒してW杯優勝なんて夢のまた夢といわざるを得ません。

それが前述の、コンスタントに60点以上のサッカーをやるという意味であり、そのためには攻守14のセオリーをどんな試合でもやれるというところまでもっていかなければなりません。

それができてはじめて、基本問題が満点なのは当たり前、応用問題でどれだけ点数を上積みできるかで争っている、平均得点が80点以上のスペインやブラジル・ドイツのような優勝候補たちに挑戦する資格が得られるのだと思います。

 選手個々のレベルにおいても、東欧遠征の悪い結果にショックを受けて動揺するのではなくて、地に足をつけて足元を見つめなおし、自らの能力の「たな卸し」をすべきです。

サッカー選手にもとめられる「個の能力」には、フィジカル能力(スピード・スタミナ・ジャンプ力・コンタクトの強さ)、技術力(正確に蹴る・止める・ドリブルする・ヘディングする)・戦術理解力などがあると思いますが、ブラジル行きを目指す日本人選手ひとりひとりが、自分のどの能力が世界に通用してどれが通用しなかったのかを冷静に分析しなおすことが、「能力のたな卸し」の意味です。

そして自分はどういう能力を武器に、代表でもクラブにおいてもチーム内の競争に生き残っていくか戦略を立て、自分に足りない、それを強化したいと思う能力については、毎日の地道なトレーニングで身につけていくしかありません。

コンフェデで感じたブラジルとの個の能力差を縮めていくのは、遠回りに見えてもそれしかないと思います。

クラブチームでは自主トレを禁じているところも多いですから、ケガやオーバーワークを防ぐためにも、監督やコーチなど各クラブの首脳陣と良く相談して、「自分にはこういう能力が足りないからそれを身につけるトレーニングをしたい。それはチームのためにもなるから」という内容の話し合いをもったらどうでしょうか。

「自分にはフィジカルコンタクトの能力が足りない、相手に強く当たられるとバランスを崩し、すぐボールを奪われてしまう」と分析したのであれば、クラブのチームメイトに自分と同じくらいの体格なのにフィジカルコンタクトが強いという選手がいるなら、せっかく欧州クラブでやっているのですから、フィジカルコンタクトに強くなるにはどうしたら良いかアドバイスをもらい、その選手の良いところを積極的に自分に取り入れてはどうですか。

 W杯本番まで、あと8か月。

選手ひとりひとりが地に足をつけて、冷静に自分たちの能力を分析し、「チームの組織力」も「個の能力」も一歩一歩着実に強化していけば、まだ間に合います。

これから各選手が、クラブでの1日1日をどう過ごしていくかが、きわめて重要になってきます。




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■勇気に欠けた日本代表、ベラルーシの地で寒々しい試合

 日本代表、東欧遠征の二試合目となる対ベラルーシ戦が行われ、0-1でゲームを落としました。

対戦相手のベラルーシは、国内とロシアリーグでやっている選手が大部分のチーム。日本がホームでもアウエーでも勝てる程度の実力と見ていました。

ベラルーシ代表のゲームを見るのは15年ぶりぐらい(ASローマ所属のサイドバック・グレンコがいたころ)なんですが、ヨーロッパのチームらしく守備は非常に組織され鍛えられているものの攻撃パターンは限られ、サイドからのクロスを中央で合わせるか、ポストプレーヤーが落としたところをミドルという創造性に乏しいもの。

そうした点をふまえれば、アウェーとはいえ本来日本が黒星を喫するようなレベルの相手ではなく、試合内容の悪い日本が自滅したというゲームでした。

        ☆        ☆        ☆

 まず試合展開を振り返りましょう。前半の半分までは日本が優勢。

ただベラルーシはコンパクトで組織的な守備から厳しくプレスをかけてきて、なかなか日本の自由にはやらせてくれません。

それでも4分、本田のパスを受けた香川が左サイドからカットインしてミドルシュートを打ちますが、アウトにかかったボールはゴール右へ外れます。

11分、やはり本田のパスを受けた岡崎が右サイドからペナルティエリアへ侵入してシュート、しかしGKベレムコがセーブ。

13分、日本のプレスが相手のミスを誘い、ボールを奪った柿谷がGKと一対一となりますが、シュートはGKが左足一本で防ぎます。

19分、右サイドから中央へ切れ込んだ内田が香川にパス、そのリターンをもらってシュートしますが、GKにセーブされました。

25分をすぎると、まるで0-0で満足しているかのように日本のテンションが下がり、試合は膠着状態となります。

そして試合の流れは、コンパクトなブロックをつくって日本の攻撃をしのぎ、辛抱強くチャンスが来るのを待っていたベラルーシへ。

32分、右サイドからカラチェフがゴール前へ侵入、味方にボールを当てそのリターンをもらってシュートしますが、今野がブロック。

37分、ベラルーシがゴール前でFKを獲得。キスリャクの無回転シュートがGK川島を襲いますが、横へはじいてCKへ逃れます。

44分、キスリャクのクロスを日本のペナにいたカラチェフが落とし、最後はティゴレフが豪快なミドルを決めてベラルーシが先制。

 後半6分、森重を投入して日本はフォーメーションを3-4-3へ変更します。

9分、日本の左サイドのスローインからブレッサンがヒールパス、受けたロディオノフがシュートしますが川島がナイスセーブ。

14分、左サイドから本田がFK、逆サイドの森重がヘッドで落とし、最後は岡崎がシュートしますがGKに阻まれます。

19分、右サイドから本田のクロスを吉田がヘッドしますが、GKがさわってクロスバーの上。

3-4-3に変えたものの、ベラルーシのコンパクトな陣形から繰り出されるプレスディフェンスの前に、チャンスらしいチャンスをつくれない日本。

こちらの攻撃は相手のプレスにかかり、相手の攻撃に日本のプレスがかかりません。

うまくいかない焦りからか、悪い流れがミスを呼び、そのミスがますます試合の流れを悪くするという悪循環に。

終盤4バックに戻したものの、日本は見せ場らしい見せ場もつくれず試合終了のホイッスルを聞くこととなりました。

        ☆        ☆        ☆

 それでは試合内容を見ていきますが、W杯を戦うのに最低限求められるサッカーのレベルが60点以上だとして、一か月前に横浜でやったガーナ戦が62点だとすると、前回のセルビア戦は50点だと言いましたが、この試合の出来は40点といったところです。

これまで何度も「サッカーとは、弱気で消極的な選手・チームが罰を受けるスポーツ」と言ってきましたが、攻守両面において、日本の選手が弱気で消極的になっているのがありありとわかるゲームでした。

「戦う姿勢」や「勝利にむかって挑戦する姿」が感じられません。ゴールされたらガックリと下を向き、仲間と声をかけあうことさえできません。

 攻撃面は、前半の半分まではまずまずだったものの、ゴールが決まらなかったことで自信を喪失したのか、攻撃のクオリティーを90分間維持することができませんでした。なぜ前半20分までの攻撃を自信をもって、成功するまで継続しなかったのでしょうか。

ただ、日本が押していた前半でさえ選手の距離感が悪く、相手選手が何人も固めているスペースのないところでパスをまわそうとして、狭いスペースに味方が何人も重なり、窮屈なパス交換がミスになって相手のプレスにボールをからめとられていました。

押していた時間でゴールが決まらず自信がゆらいでしまったのか、しだいに多くの選手がボールにからむことから逃げ腰になり、前半の半分をすぎてからは、ボールを持った日本の選手がまるで「エンガチョ」された子供のように、周囲がその選手からサーッと遠ざかっていき、プレスをかけるベラルーシの選手4~5人に囲まれて孤立させられていました。

これでは質の高いシュートチャンスがつくれないのも当たり前。

パスを出すときもミスを恐れているのか、まわりを何度も見渡して2タッチ以上してから出すため相手に次のプレーが読まれやすく、ベラルーシにプレスをかけやすくさせていました。

パスを受けるときもボールロストを恐れているのか、相手ゴールに背を向けて受けようとするために、はじめから決め打ちしたような無駄なバックパス・横パスが多く、スタンドからもブーイング。

前半たちあがりはミドルシュートを使って相手に脅威を与えることができていたのですが、ゴールが奪えなかったことで気持ちがなえてしまったのかシュートへの意識がだんだん低くなっていき、バイタルエリアに入ってもパスばかり、クロスばかりの攻撃となっていました。

日本代表の攻撃が悪いときの「お決まりのパターン」ですね。最低限やるべきことができていないのですから、攻撃が機能しないのも当たり前。

それではどうしたら攻撃を立て直せるか?



○攻撃で必ずやるべきこと

1.攻撃時、基本となる選手間の距離は7m前後(相手選手の配置ぐあいによって微調整すること)、味方のボールホルダーがグラウンダーのパスが出せるように周囲が適切な距離で近づき、常に2つ以上のパスコースをつくってやる。(下図 クリックで拡大)

グラウンダー


2.相手がプレスをかけてきたら、それを上回る動きの質が必要。味方にパスが入りそうになったら次のパスコースを読み、その選手がパスを受ける前に周囲が適切なポジショニングを取り、パスコースをつくる。(第三・第四の動き)

3.パスの出し手は、チームの流れが悪いときこそ「ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう」とグズグズ迷って切り返すのではなく、フリーの味方が自分より相手ゴールに近いところでパスを受けられるポジションを取ったら、その選手がフリーでいるうちにオートマチックにリズム良くパスを出すこと。できればダイレクトパスが望ましい。(クロスも同様)

4.パスの受け手は相手ゴールに背を向けるのではなく半身になってパスを受け、ボールをもったら前方へターンすること目指す。相手がプレスをかけてきたら本来ボールを受けたい方向とは逆に動くフェイントをかけるなどして相手のマークを外し、なるべく半身でパスを受けられるようフリーになること。(下図 クリックで拡大)

ボディシェイプ

5.パスを受け、自分の前方に立ちはだかる敵がいなければ、ゴールまでの最短距離をとってドリブルすること。
相手選手が自分の前に立ちはだかってからパスを考えても遅くはないし、ペナの周辺かその中であればドリブル突破を試す価値はある。

6.バイタルエリア内でボールを持ち、自分の目の前にゴールと相手GKしかいないのであれば、最優先の選択肢はシュート。複数のDFにコースを完全に消されるなどしてどうしてもシュートが打てないときに、はじめてパスという選択肢が出てくる。ワールドクラスの選手であればフェイントで相手DFを振りまわし、自分でシュートコースを空けてDFの前からミドルを決める能力は必須。

7.左右の角度があまりないところからシュートを打つ時、どこに打つか迷ったらグラウンダーの強いシュートでファーポスト側のゴールマウス内を狙え。そのまま入れば良し。横っ飛びのGKが前へボールをこぼしても味方がプッシュするチャンスが生まれる。(元イタリア代表監督リッピのセオリー。最低ひとりはこぼれを予測してつめておく。下図)

正しいシュート

あるいは倒れこむGKの脇の下も狙いどころ。

この7つの決まりごとはサッカーにおける攻撃の基本中の基本であり、どんな戦術(ポゼッションサッカーだろうと堅守速攻型)をやっていても、相手が格上だろうが格下だろうが、自分のチームが相手をリードしていようがリードされていようが、連勝中で気分が良かろうが、チームも自分も不調で自信を失いかけていようが、ホームだろうがアウェーだろうが、やるべきことを90分間やりつづけなければなりません。

この7つセオリーがどの試合でも8~9割以上できていれば最低合格ラインの60点はあげられます。そうでなければW杯で決勝トーナメントに進出し、ブラジルやスペインに挑戦する前に「足切り不合格」となるでしょう。

 守備も、日本の陣形がタテ・ヨコに間延びしてあまり良くありませんでした。中盤でも競り負けてプレスがかからなかったですね。

プレスがかからずファールで止めようとしていましたが、あれぐらいあからさまにやってしまっては、W杯でカードを何枚もらうかわかったものではありません。

むしろベラルーシがやったような組織的なディフェンスを、日本代表にやって欲しいのです。90分間どこが相手でもホームでもアウェーでも。

そしてベラルーシのように我慢強く相手をゼロに抑え続け、自分たちにチャンスが来たときにゴールを決める。
そういうしたたかさと辛抱が今の日本に欠けています。



○守備でやるべきこと

1.ピッチ上のどこにいても、相手のボールホルダーと自分たちが守るゴールとの線上に立ち、適切な間合いをとって相手がシュートするコースやゴールへ向かう最短距離のドリブルコースを消すこと。周囲の味方はその選手が抜かれることに備え、カバーを考えたポジションをとる。

2.コンパクトな守備ブロックをなるべく90分間保つ。DFラインとMFラインとの距離はセンターサークルの半分の距離(10m弱)より離れてはいけない。横はペナルティエリアの幅に4人が並ぶ距離でボールがサイドにあるときはそちらへスライド。ゲーム中は常に前後左右の距離をチェックする。

3.コンパクトなブロックをつくったら、チームの約束ごとに従ってプレスをかける。普通はリスクがより低いサイドへ追い込んで奪う。奪うと決断したら相手の足を狙うのではなく、ボールをつつくようにする。いつも相手がパスを受けてから対応しようとすると後手後手にまわって苦しくなる。いけると判断したときは相手より前へ出てインターセプトを狙うか、パスをトラップする瞬間を狙ってボールをつついてミスを誘い、常に「攻めの守備」を心がける。

4.相手がバックパスしたらこちらのDFラインを押し上げ、相手のボールホルダーにプレスがかかっておらずフリーのときは、別の敵がウラへ向かって走り出したらDFラインを下げるのが基本。

5.ゴール前の守備では、常に相手より先にボールに触ってクリア。どうしても相手より先にボールに触れないときは、相手に体を密着させて相手の体から自由を奪う。たとえボールがゴール方向へ飛んだとしても、シュートが弱ければGKが容易にキャッチできる。

6.サイドにボールがあるとき、相手のボールホルダーと一対一になっている選手は別として、ペナの中にいる選手がなるべくセンターサークル方向へ体を向けて守れば、ボールウオッチャーになりにくく、視界外にフリーの相手をつくりにくい。

7.自陣深くまで攻められているとき、バイタルエリアやペナの中でのマークの受け渡しはできるかぎり避ける。ひとりひとりが責任をもって最後までマークして相手から自由を奪う。

この7つの決まりごとも守備の基本中の基本なので、相手が格上だろうが格下だろうが、勝っていようが負けていようが、好調で気分が良かろうが不調で気分が落ち込んでいようが、ホームだろうがアウェーだろうが90分間やるんですよ、もし勝利という結果が欲しいのなら。

攻撃のセオリーもそうですが、試合に負けるかもしれないとか自分がミスするかもしれないとか、まだ起きてもいない将来の悪い結果をあれこれ心配してもしょうがありません。

ゲーム中は、90分120分と自分たちがやるべきことに集中して、それをブレずにプレーで表現しつづけて欲しいと思います。

        ☆        ☆        ☆

 この試合、個人で平均点をうわまわるパフォーマンスを見せた選手はいませんでした。

逆に長谷部選手は軽さが目立つ守備で失点の一因に。相手がミドルシュートの態勢に入った時はへっぴり腰で行くのではなく、両手で自分の急所を押えて顔をそむけずに、しっかり相手のシュートコースを消しに行って欲しいです。

中盤でもフィジカルが強い相手に寄せられてボールをロストしたり、ミスパスが目立ちましたし、プレスに行っても相手からボールを奪えず。フィジカルコンタクト能力をもっと鍛えるか、そうでなければテクニックと読みでボールを奪うなどの対策を考えないと、この先代表でもクラブでも守備的MFとしては立場が苦しくなってしまうかもしれません。

本田選手もボールをたびたび奪われ、彼らしくない出来。セルビア戦での負傷が響いたのでしょうか。

遠藤選手も相手ゴールに背を向けてパスを受け、らしくない無駄なバックパスが多かったですね。

香川選手は結果が出ていないことでプレーに焦りがうかがえました。香川選手の悪い時はゴールを焦るあまり、トラップやドリブルといったシュートの一つ前のプレーが雑になって、シュートそのものの精度が下がる傾向にあります。

それでも前半4分の左サイドからカットインして放ったドリブルシュートは良いプレーでしたが、右足のインにかけて、対面のDFの右をまいてから左に曲がり、ゴール右隅に決まるようなオーソドックスなシュートでも良かったのではないでしょうか。

まわりが生かしてくれないというのもありますが、柿谷選手もほとんどの時間消えています。ウラへの飛び出しばかりでなく相手DFの前でパスを受け基点になったり、フェイントでコースをあけて自分でシュートするとか、プレーに工夫とバリエーションが欲しいです。

今回の東欧遠征では、セルビアのイバノビッチやナスタシッチといったワールドクラスのバックを相手にプレーして、自分がもしプレミアに移籍したらどれくらいのレベルを求められるのかを体感する、良い経験になったのではないでしょうか。若いのですからこれに懲りず、ガンガン積極的にプレーして欲しいですね。

        ☆        ☆        ☆

 ザッケローニ監督の采配面では、保守的な選手起用がチームに、よどみと停滞をもたらしているように感じます。

先発をかなり固定しているので、レギュラーポジションの指定席を与えられている選手は、W杯までその地位を守ろうと気持ちまで守りに入り、ミスを恐れて攻撃でも守備でもプレーが小さく小さくなっているのではないでしょうか。

もちろんチームの基盤が全面的に壊れてしまいますから、今から選手全員を入れ替えろとは言いませんが、選手がよけいなことを考えないように、ブラジルW杯招集メンバー発表の日まで指定席を与えず、最後の最後まで競争させるべきです。

どこのクラブでプレーしているかという“ブランド”で選手を起用するのではなく、練習や試合でのプレーの結果で判断して欲しいです。

そうすればレギュラーポジションを獲得するために、選手全員が自分の良いところを積極的にアピールするようになると思います。

まだ失敗が許されるテストマッチなんですから、ボランチなら先発から山口選手を使っても良いでしょうし、センターバックなら森重選手を先発させて経験を積ませても良いでしょう。

サブで満足しているようなメンバーがいるなら、鳥栖の豊田選手をはじめ代表に呼ばれていない有望な選手と入れ替えて、先発のチャンスを与えた方がチームが活性化されます。

まだ4-2-3-1のプレーが確立されておらず、好不調の大きな波があるのに、3-4-3をやることでチームがよけいに混乱しているように見受けられます。

ゲームで選手がいつも疲れていて体が重いように見えるのですが、4-2-3-1と3-4-3の二つの戦術練習をやっていることが原因ならば、それも考え直す必要があるでしょう。

ザッケローニ監督は、理想を追い求めながらも結果というリアリズムは決して忘れない方ですから、今は心配していませんが、この問題に対する現実的な解決策がもとめられます。

        ☆        ☆        ☆

 東欧遠征をしめくくったベラルーシ戦は、0-1という結果はとても残念なものでしたし、内容も相当に悪いと言わざるを得ません。

まず選手ひとりひとりに、「相手と戦って勝つ」という強い気持ち、積極的な姿勢がほとんど見えてきませんでした。

セルビア戦後の「悲観する内容じゃない」という強気の選手コメントとはうらはらに、やるべきことをやる前から、試合に負けるんじゃないか、自分のプレーがうまくいかないんじゃないか、ミスで自分がブラジルに行けなかったらどうしよう、そんな弱気で消極的な気持ちが反映されたようなプレーばかりが目につきます。

下は2010年W杯直前にアップした記事ですが、当時と今とチーム状態がそっくりなんですよね。

当ブログ記事・日本代表に一番足りないもの) 

岡田ジャパンは年があけてW杯イヤーの2010年になってから、選手がプレッシャーを感じてがんじがらめになり、チームがおかしくなっていきましたが、ザックジャパンはもう金縛り状態なんでしょうか。

その程度のメンタルの弱さでは、W杯優勝なんて夢のまた夢。

そんなひ弱な選手たちに、このシュートがきまれば決勝トーナメント進出、外れれば敗退みたいな超プレッシャーのかかるゴールを決めることができますか?

日本人はとても良く気配りができますし、想像力がありすぎることが裏目に出ているのだと思いますが、未来の悪い結果をくよくよ心配して実力が50%も発揮できないよりは、どの試合でも全力を尽くし、失敗から多くを学んで二度と繰り返さないという姿勢こそ一番大事なのではないでしょうか。

全力を出し切った結果なら、勝ち・負けどっちに転ぼうとしょうがないじゃないですか。

W杯本大会でもそうですが、試合では自分たちが勝つためにやるべきことをプレーで表現することに集中して欲しいです。

最低限やるべきことは、上にあげた攻撃のセオリー7つ、守備のセオリー7つです。

このセオリーを頭にしっかり叩き込んで体に覚えさせ、ゲームがうまくいっていないと感じたときは、攻守14のセオリーがちゃんと実行できているかをチェックし、できていないときはいちいち監督から指摘されなくても、ピッチ上の選手たちだけで修正できるようにしなければなりません。

それができてはじめて、W杯決勝トーナメントへの挑戦権が得られるのではないでしょうか。

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    2013.10.15 スタディオン・トルぺダ・ジョジナ

     ベラルーシ 1 - 0 日本

      ティゴレフ 44'


    GK ベレムコ         GK 川島

    DF ボルダチョフ       DF 内田
      (トルビラ 46)        (ハーフナー 85)
       ベルホフツォフ        吉田
       ラドコフ             今野
       ベラツィラ           長友
                       (酒井高 61)
    MF ティゴレフ 
      (バラズコ 46)      MF 長谷部
       キスリャク           (山口 69)
       シトコ              遠藤
      (プチラ 46)           岡崎
       ブレッサン           本田
      (クリベツ 70)          香川
       カラチェフ        
      (バガ 88)        FW 柿谷
                        (森重 51)
    FW コルニレンコ
      (ロディオノフ 46)





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■日本代表、セルビアの地で完敗

 昨日セルビアとのテストマッチが行われ、日本代表は0-2の完敗を喫しました。

セルビア代表は、イングランド・イタリア・ポルトガルなどでプレーする選手が多く、日本とはほぼ互角の実力、日本のホームで日本の勝ち、アウエーではセルビアの勝利が確率の高い結果と見ていました。

セルビアが自らのホームで勝利という結果は順当だったと思いますが、こういうゲームを最低限引き分けなり、日本の勝利にもっていかなければチームの成長はないわけで、残念な結果となりました。

試合内容の方も、あまり良くありませんでした。

        ☆        ☆        ☆

 この試合はスタンコビッチの代表引退試合となっており、彼の家族を呼んでセレモニーが行われました。

90年代末から現在まで、セルビア(ユーゴスラビア)代表の中盤を支え、ストイコビッチやミヤトビッチ、ビディッチらと共にプレーしてきた彼ですが、セルビアが生んだ偉大な選手だと思います。

長友選手もワールドクラスのプレーヤーから学んだことは多かったのではないでしょうか。日本代表のチームメイトにも教えてあげて欲しいです。

 前半10分すぎ、スタンコビッチがサポーターのスタンディング・オベーションのなかピッチから去ると、実質的なキックオフ。

日本は守備では縦にも横にも間延びし、攻撃では味方のボール保持者が自分で局面を打開するのを周りが足を止めて見ているという、チーム全体として消極的で攻守に連動性が見られません。

ゲームは、守備は固いもののさほど攻撃が良いわけでもなかったセルビアがやや優勢。

15分、香川がボールを失い、ラドバノビッチがシュートしますが、ゴール右へ外れます。

26分、日本のペナルティエリア内へタディッチからパス、吉田が足をすべらせクリアしきれず、これを拾ったジョルジェビッチのクロスをトシッチがシュート、内田がなんとか体に当てて最後は川島がキャッチ。

31分、セルビアゴール前中央で、本田→長谷部とつないでスルーパス、相手DFのウラへ抜けた香川がシュートしましたが、GKストイコビッチが左足一本でセーブ。

38分、セルビアのFKからラドバノビッチがクロス、バスタがヘッドでつなぎ、最後はイバノビッチがシュートしますが外れ、ヒヤッとさせられます。

44分、ゴール前右から本田が蹴ったFKはストイコビッチが横っ飛びでセーブします。

 ハーフタイムに監督から修正が入ったのか、日本の守備隊形がコンパクトになり、守備の安定とともに攻撃にもリズムが出てきました。

後半9分、内田のパスを受けた岡崎が中央へ折り返し、柿谷がシュートしますがGK正面。

12分、セルビアを押し込む日本、右サイドの内田が中央へパスし、遠藤がミドルを狙いましたがセルビアDFが足を伸ばして防ぎます。

14分、ここまで日本のリズムでしたが一瞬のスキを相手に突かれます。日本の左サイドからバスタがペナに侵入し中央へシュート性のパス、これを受けたタディッチがフリーで前を向き、放ったシュートがが決まってセルビア先制。

ゴールが決まったとたん、セルビアは同時に三人交代。四日後にあるW杯欧州予選に向けて主力温存でしょうか。

ゴールしたことで自信を持ってプレーするセルビアに対し、先制されて焦りが出たのか、日本は確率の低い浮き球のパスを多用するようになり、攻撃が雑になります。

それでも26分、本田から右サイドへ走りこんだ香川にボールをつないで中央へ折り返し、岡崎がシュートしますが外します。

後半ロスタイム、セルビアのカウンター。
日本の右サイドをドリブルするジブコビッチが逆サイドへクロス、受けたシュチェポビッチのパスに後ろから走りこんできたヨイッチが合わせて0-2。これで息の根を止められました。

        ☆        ☆        ☆

 それではいつものように試合内容を見ていきましょう。まず守備から。

中盤のフィジカルコンタクトの争いで各選手ともがんばっていたと思いますが、前半、縦にも横にも陣形が間延びしてしまった点は良くありませんでした。

セルビアは長友選手の攻撃参加をつぶす狙いか、日本の左サイドから攻めてくるシーンが多かったのですが、チーム組織としてはそれほどレベルの高い攻撃ではなかっただけに、キックオフからしっかりとコンパクトな陣形をつくれていたら難なく跳ね返すことができ、前半からこちらがゲームの主導権を握れたんじゃないかと思います。

先月のガーナ戦では90分間しっかりとコンパクトな陣形がつくれていたのに、たった一か月でどうして振り出しに戻ってしまったのでしょうか。

それはこの合宿で3-4-3の動き方を練習しているからではないかと推測しますが、ザッケローニ監督の3-4-3は、攻撃時に3バック・守備時に4バックになる可変システムなので、合宿でその動き方を集中的に練習していると、試合で4-2-3-1に戻した時にコンパクトな守備陣形の作り方をすっかり忘れてしまうということが非常に良くあるように思います。

3-4-3をやるなとは言いませんが、4-2-3-1に戻した時にコンパクトな守備隊形を90分間ちゃんと維持できるようにして欲しいです。

そうしないと、W杯の本大会までに4バックでのレベルの高い組織的守備力を積み上げていくことができず、3-4-3の練習をするたびに、次の試合では4バックの守備を一からやり直しということになりかねません。

これほどムダで非効率なことはないでしょう。

 失点シーンは、コンフェデでブラジルと戦ったときにパウリーニョにやられたのと同様、ペナの中でDF陣が相手選手を離しすぎていた、フリーにしていたことが敗因。

ペナの中で相手選手を離しすぎていれば、その選手にボールが渡ったとき、どうしても詰めきれなくてゴールを食らうことになります。

まずペナの中にいる相手選手に密着マークし、その選手がボールを持ってゴールを向いたり、自由にボールを扱うのを阻止すること。

ボールはひとりでにゴールへは飛んでいきません。ペナやバイタルエリアにいる誰かがシュートするから飛んでいくのです。だからしっかり相手選手をマークする。

「シュートする相手から離れていれば、失点の責任から逃れられる」ということには決してなりません。

2点目もカウンターを浴びたのはやむをえないとして、みんながゴール前でボールウオッチャーになりすぎ。
だから後ろから走りこんできたヨイッチが見えないということなります。

 攻撃もあまり良くありませんでした。

特に前半、味方のボールホルダーが一人でなんとかするのを、周囲が足を止めて見ているというシーンが多かったですね。

だから、相手選手の陰にかくれている味方に通すため、浮き球やロングパスを多用していましたが、浮き球は身長が高いセルビアの選手に跳ね返され、苦しまぎれのロングパスも味方とほとんど合うことがありませんでした。

中盤のパス回しも、ミスを恐れているのか止めてパス、止めてパスなので、相手に次を読まれてセルビアの守備ブロックとプレスを崩すことができませんでした。

シュートへの意欲も非常に低く、ペナの中でシミュレーションぎみに倒れて、PKを取ってくれとばかりに審判の顔を見る選手が多すぎました。

何におびえているのかわかりませんが、チーム全体として非常に弱気で消極的でしたね。

ピッチが少々悪くても、セルビアの選手のように普通にプレーしてゴールを決めるタフさ、本当の意味での技術の高さが欲しいです。

このゲームを見て思ったんですが、今ゲームでミスをしてブラジルW杯に行くメンバーから外されたくない、だからミスが目立たないよう守備でも攻撃でもゲームにあまり参加しないようにしよう、もしそう考えている選手がいるのであれば、そんな弱気で消極的な選手から真っ先に落としていくべきです。

強いプレッシャーがかかるW杯という舞台では、そういう勇気に欠けた精神力の弱い選手はどうせ通用しませんから。

ともかくこのゲームで目立ったのは、日本代表の弱気と消極性でした。それがとても残念です。

        ☆        ☆        ☆

 選手個々で特筆すべきは内田選手。サイドの守備でも安定した対応ぶり。ゴール前では体を張って相手の決定機を防ぎました。攻撃参加もまずまずの出来。

 逆に今野選手はペナの中で相手を離しすぎてしまい先制点を許す結果に。二点目もボールウオッチャーとなり後ろから走りこんできたヨイッチに決められました。彼はJ2でプレーしていますが、そのことがマイナスに働いていなければいいのですが。

吉田選手も同様に、ペナの中で相手を離し先制点を許す原因に。失点にこそならなかったものの、前半相手のパスをクリアしきれず相手のチャンスにしてしまうプレーがありましたが、クラブで試合に出られないことで試合勘と自信を失っているのかもしれません。

柿谷選手は、攻撃時にチーム全体の足が止まっていたこともありましたが、ほとんどの時間消えてしまっていました。

岡崎選手も同様に相手にほとんど脅威を与えられず。
これまでがむしゃらにプレーしてきて、シュートへの貪欲さで彼には日本代表もずいぶん助けられてきましたから、それをいじってしまうと彼の長所が消えてしまう可能性があって難しい問題なのですが、かといってクラブでの現状を見ていると、これまでの「がむしゃらプレー」にも限界を感じつつあります。「自分は誰かに生かしてもらうセカンドストライカー」という考えにこだわり続けるかぎり、2トップを採用していて強力なセンターFWのいるチーム以外では苦しい立場になってしまいそうです。

無我夢中で打ったシュートが一本決まれば、ストライカーとしての能力が覚醒するというものではありませんし、毎日の練習と努力でFWとして求められる能力を高めていくしかないでしょう。トラップやシュートの正確性を向上させ、冷静さを保ちシュートを打つ時に周囲を良く見て打つ、そしていかにゴール前で相手DFのマークを外してフリーになってシュートするかというポジショニング能力などを磨いていかないと、困難な状況が続いてしまうかもしれません。

日本人選手全体に言えることであり岡崎選手にかぎった話ではありませんが、シュートを左右どちらかに打つ時、倒れこむGKの脇の下を狙うのは基本中の基本。次の候補はGKの肩の上。シュートを打つキックモーションより先に相手DFが伸ばした足が届きそうだと思ったらフェイントで相手をすべらせてから打つのも一つの手。いずれにしてもシュートを打つ時に周囲をよく見る冷静さがなくてはいけません。

ともかく、クラブでも代表でも今後どういうストロングポイントでもって生き残っていくか、プレースタイルの改革が岡崎選手に必要なのではないでしょうか。

        ☆        ☆        ☆

 東欧遠征の初戦となったセルビア戦は0-2という結果も残念でしたし、試合内容もあまり良くありませんでした。

ブラジルW杯を戦う上で、日本代表に求められる最低合格ラインが60点以上のレベルだとすると、先月横浜で行われたガーナ戦の出来が62点だとすれば、今回は50点といったところでした。

スタンコビッチの引退試合ということもあり、やりにくさもあったでしょうが、本来であればガーナ戦の出来をベースとして70点80点とサッカーのレベルを上積みしていって欲しかったのですが、残念な内容でした。

ガーナ戦からたった一か月で、一からやり直しになってしまう原因はなんなのか、3-4-3を練習するたびに4-2-3-1の守備戦術を忘れてしまうのか、ミスをしてW杯行きのメンバーから外れるのが怖いのでゲームに積極的に参加することから腰がひけたのか、美しく刈り込まれた日本のピッチ以外では足元の技術がガクッと下がってしまうのか、アウエーの雰囲気に飲まれて実力が発揮できなかったのか、しっかり原因をつきとめて次の試合以降おなじ失敗を二度と繰り返さないようにして欲しいです。

ブラジルW杯まで時間がそれほどあるわけではありません。

 これまで何度も繰り返してきたように、センターバックのポジションの立て直しも急務だと思われます。

ザッケローニ監督が今後とも吉田・今野両選手のコンビをファーストチョイスにするのだとしても、森重選手や、まだ呼ばれていない選手も代表に呼んでインターナショナルマッチで実戦経験を積ませ、あるいはフィジカルの強い酒井宏樹選手をコンバートするなりして、全力でセンターバック陣の層を厚くしておくことはMUSTです。

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    2013.10.11 スタディオン・カラジョルジェ(ノビサド)

       セルビア 2 - 0 日本

     タディッチ 59'
     ヨイッチ  90'+


   GK ストイコビッチ       GK 川島

   DF トモビッチ         DF 内田
      ナスタシッチ          吉田
      イバノビッチ          今野
      ルカビナ            長友

   MF マティッチ         MF 長谷部
     (ミリボエビッチ 60)      (細貝 65)
      スタンコビッチ          遠藤
     (ラドバノビッチ 12)       岡崎
     (ヨイッチ 86)          (ハーフナー 88)
      トシッチ              本田
     (ジブコビッチ 60)        香川
      タディッチ            (乾 86)
     (ペトロビッチ 78)      
      バスタ           FW 柿谷
                       (清武 68)
   FW ジョルジェビッチ
     (シュチェポビッチ 60)




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■東欧遠征にのぞむ日本代表メンバー発表

 今月11日にセルビア、15日にベラルーシと対戦する日本代表の東欧遠征に召集されたメンバーが発表されました。



GK 川島 永嗣 (リエージュ:ベルギー)
   西川 周作 (広島)
   権田 修一 (F東京)

DF 今野 泰幸 (G大阪)
   吉田 麻也 (サザンプトン:イングランド)
   長友 佑都 (インテルミラノ:イタリア)
   内田 篤人 (シャルケ:ドイツ)
   森重 真人 (F東京)
   酒井 宏樹 (ハノーファー:ドイツ)
   酒井 高徳 (シュツットガルト:ドイツ)
   伊野波 雅彦(磐田)

MF 本田 圭佑 (CSKAモスクワ:ロシア)
   遠藤 保仁 (G大阪)
   長谷部 誠 (ニュルンベルク:ドイツ)
   山口  螢 (C大阪)
   細貝  萌 (ヘルタベルリン:ドイツ)

FW 香川 真司 (マンチェスター・U:イングランド)
   岡崎 慎司 (マインツ:ドイツ)
   柿谷 曜一朗(C大阪)
   清武 弘嗣 (ニュルンベルク:ドイツ)
   ハーフナー・マイク(フィテッセ:オランダ)
   乾  貴士 (フランクフルト:ドイツ)
   齋藤  学 (横浜M)

 メンバーを見ますと、久しぶりに乾・ハーフナー・細貝の各選手が呼ばれましたが、かわりに工藤・大迫・青山ら国内組各選手が外れています。

横浜で行われたガーナとのテストマッチでは、日本代表が久しぶりに良い内容の試合を見せてくれました。

W杯の決勝トーナメントに進出し、そこを勝ち抜いていく最低限のベースになるレベルのサッカーだったと思います。

今回の東欧遠征では、そのベースのサッカーをどれだけ精度を高めていけるか、ベースとなるサッカーのクオリティを維持しながら、どれだけ上積みしていけるかが課題となるでしょう。

楽しみにしています。

        ☆        ☆        ☆

 さて、Jリーグがシーズンを前期・後期に分け、チャンピオンシップを復活させることを決定しました。

その直後に、Jリーグ関係者のインタビュー記事をどっかで読んだのですが、言っていることがあまりにもトンチンカンで驚きました。

その方がおっしゃっていたのは、日本国民はJリーグを過少評価しているが決して競技力は低くないし、地上波TVでJリーグ中継がないとJリーグの価値が低いように人々から思われるみたいだがそんなことはない、チャンピオンシップを復活させることで多くの人から注目されるようになり、Jリーグのレベルの高さを見直してもらえる、そんな内容だったと思います。

 当研究所では「Jリーグ改革案」として、試合の放映権を衛星放送に一括販売するのは止め、地上波TVで多くの人に見られるようにしたらどうかと提案しました。

その理由は、地上波TVで中継されればJリーグのステータスがあがり、衛星放送ではそうではないということではまったくありません。

新規のサポーターを開拓してスタジアムに足を運んでもらう入り口として、誰でもチャンネルをあわせれば見られる地上波に比べ、有料の衛星放送はふさわしくないからです。

Jリーグが成功したのは「地域密着」という理念があったからですが、日本全国どこででも、J1・J2のどの試合も見られるという衛星放送は「地域密着」という理念から一番遠いものです。

実際、Jリーグが衛星放送会社に放映権を一括販売するようになってから、国民の多くがますますJリーグの存在を忘れていきました。

だから当研究所は、「地域密着」の理念に基づいた形で地上波TVを活用する営業戦略を提案したわけです。

Jリーグのコンテンツとしての人気が下がってしまうとスポンサーがつかず、地上波で中継してもらうのさえ一苦労かもしれませんが、衛星放送というお金を取りやすいところに安易に放映権を売った結果、現在の状況を導いてしまったわけで、この悪循環はどこかで断ち切らないといけません。

 もう一つ、そのJリーグ関係者はさかんに「Jリーグのレベルは低くない」と強調していましたが、Jリーグのコンテンツとしてのライバルがいったい誰なのか、まったく理解できていないと言わざるを得ません。

娯楽としてのJリーグにとって最強のライバルとは、日本国内の野球や相撲というよりも、イングランド・プレミアリーグであり、リーガエスパニョーラでありドイツブンデスリーガでしょう。

私が危惧するのは、Jリーグの香港化です。

タイなんかも状況が似ていますが、香港ではケーブルTVや衛星放送などでプレミアリーグを視聴するサポーターが多く、特に香川選手がプレーするマンチェスター・ユナイテッドは人気があります。

その反面、プレミアと比べてサッカーのレベルが落ちる香港リーグはどうしても盛り上がりに欠け、サポーターが「本物のサッカー」を求めて欧州四大リーグを見る→香港リーグに人気もカネも集まらない→香港サッカーのレベルがあがらない→サポーターが「本物のサッカー」を求めて欧州リーグを見る→香港リーグに人気やカネが集まらない→その繰り返し、という悪循環から抜け出せなくなっています。

香港リーグの名門クラブ、南華体育会(サウスチャイナ)はJリーグよりよほど歴史のある総合スポーツクラブで、大昔は南華の選手を中心とした香港代表に日本が勝てない時代もありました。

ところが今は、香港の代表もリーグもアジア三流以下のレベルになっています。

Jリーグ各クラブが集客に苦しむなか、マンチェスター・Uがアジアツアーの一環として、セレッソやマリノスとプレシーズンマッチを行いましたが、スタジアムは五万人前後のサポーターで埋め尽くされました。

この大観衆が、「普段はJリーグのスタジアムに来ないが、マンチェスター・Uならお金を払ってスタジアムに行く価値がある」と考えていたのであれば、Jリーグにとって危険な兆候にほかなりません。

日本でも衛星放送のサッカーセットに加入すれば、チャンネル一つでプレミアやブンデスとJリーグを簡単に見比べることができます。

当研究所がJリーグ改革案として、競技力の向上や選手の育成を訴えたのは、コンテンツとしてのJリーグのライバルとしてプレミアやブンデスを見ていて、そこに危機感を持っているからです。

前述のJリーグ関係者は、「サポーターから昔とくらべてJリーグのレベルがあがったと言ってもらった。だからJリーグの競技力は決して低くありません」みたいなことをおっしゃっていたのですが、10年前と比べてJのレベルがあがったかどうかみたいなトンチンカンなことを言っているのではありません。

Jリーグのレベルと言えば、ACLで唯一残っていた柏レイソルが広州に大敗してしまいましたが、相手の資金力と監督・外国人選手の能力を考えれば、一生懸命プレーしたレイソルの選手に罪はありませんけれども、これもいろいろな意味で問題でしたよね。

レイソルがもしACLで優勝し、クラブワールドカップでバイエルン・ミュンヘンなどと好ゲームを演じれば、Jリーグに人々の注目が集まったかもしれません。

ところがJリーグは、大事な広州戦を前に過密日程を避けたいレイソル側によるリーグ戦延期要請をつっぱねて、国内リーグ戦を休んで休養十分の広州に対し、万全の体勢でレイソルを送り出してやることをしませんでした。

Jリーグのチェアマンもマスコミに露出して、「柏レイソルが日本の代表としてアジア王者そしてクラブ世界一を目指して戦っています。ぜひスタジアムやTVの前に集まってレイソルを応援してやってください」と、Jリーグに国民の関心を向ける絶好のチャンスでしたが、そういう積極的なアピールがあったとは寡聞にして知りませんし、TV中継も深夜にひっそりとやっていただけでしたね。ともかく今のチェアマンは顔が見えません。

チャンピオンシップ復活が決まった以上、Jリーグ側の説明のようにそれが新規サポーターの獲得につながることを祈りますが、もしJリーグの人気が下がっているのだとすると、問題がどこにあるかを見抜く洞察力、問題を解決するためのアイデアを生み出す創造力、そしてアイデアを形にする行動力がチェアマンやJリーグの営業責任者に欠けていて、それが一番の問題ではないでしょうか。




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