■2012年04月

■守備がぬるすぎる

 4月22日から25日まで千葉県内で日本代表候補の合宿が行われました。

召集されたメンバーは以下の通りです。


GK 西川 周作 (広島)
  林  彰洋 (清水)
  権田 修一 (F東京)

DF 今野 泰幸 (G大阪)
  栗原 勇蔵 (横浜M)
  駒野 友一 (磐田)
  槙野 智章 (浦和)
  伊野波 雅彦(神戸)
  森脇 良太 (広島)
  岩政 大樹 (鹿島)
  徳永 悠平 (F東京)
  酒井 宏樹 (柏)
  橋本  和 (柏)

MF 遠藤 保仁 (G大阪)
  中村 憲剛 (川崎)
  柏木 陽介 (浦和)
  高橋 秀人 (F東京)

FW 前田 遼一 (磐田)
  清武 弘嗣 (C大阪)
  藤本 淳吾 (名古屋)
  原口 元気 (浦和)
  大迫 勇也 (鹿島)
  山田 大記 (磐田)


個人的には柏の酒井宏樹選手がどうだったか気になります。酒井といえば評価が急上昇中のシュツットガルト・酒井高徳選手も代表でどれだけやれるか早く見てみたいですね。

各種報道を総合すると、練習はザッケローニ監督が思い入れのある3-4-3フォーメーションを習熟させることに多くの時間が割かれたもよう。

大学生との練習試合も行われましたが、3-4-3は機能しなかったと報じられています。

遠藤選手も、3-4-3の実戦投入について「無理でしょ」とコメントしていますね。

 2月のウズベキスタン戦の内容を見れば、今は戦術オプションを増やすのではなく、崩壊した4バックの守備を立て直すことに貴重な時間を使ってほしかったというのが正直なところです。

何度も言っていますが、2010年にアルゼンチンを破ったころの代表の守備は、タテヨコにコンパクトな4-4のブロックをつくり、効果的にプレスをかけるなど非常に高いレベルにありました。

しかし、アジア3次予選の守備はあまりよくありませんでした。

その原因の一つに、3-4-3の練習をはじめたせいもあるのではないでしょうか。

ザッケローニ監督の3-4-3は攻撃時には3バック、守備時には4バックに変化するシステムですが、選手が3バック⇔4バックに変化するときの約束事を守るのにいっぱいいっぱいで、陣形のタテヨコをコンパクトにするというところまで頭がまわらなくなっているように見えます。

その悪影響が4-2-3-1でやるときにも出てしまっています。

「3バックをやったら4バックのやり方を忘れてしまった」では困るのですが、実際そうなってしまっていますね。

 代表の守備が良くない二つ目の原因は、日本代表が札幌で圧倒的に攻撃しまくって韓国をタコ殴りにした、あの試合が悪い方へ尾を引いていることではないでしょうか。

あのゲームのあと、日本代表の選手たちは攻撃のことばかりに気を取られて、しばしば攻守のバランスが崩れるようになりました。

ボクシングに例えれば、試合中に相手のどこにパンチを当てるか、それしか考えていなくて、自分の顔をガードするのをすっかり忘れて不用意にパンチを当てに行ったら、逆にカウンターパンチを食らってノックアウト負け、というのが前回のウズベキスタン戦だったと思います。

さらにJリーグの各クラブの守備力がどんどん落ちているのもたいへん心配されます。

ACLで柏がタイのクラブに負けたのにはちょっと驚かされましたが、ACLでもJリーグでも試合終了直前に失点を食らって1点が守りきれないケースが多くなっている気がします。

実際ブンデスやプレミア、ロシアリーグを見た直後にJリーグの試合を見ると、あまりの守備のぬるさにビックリします。

Jリーグの選手は多くの場合、リトリートしながら単にスペースを埋めるだけで、相手のボールホルダーにしっかりとプレスをかけ、体を寄せて相手のバランスを崩すような守備をしないので、フリーでプレーできる相手は容易に正確なパスやクロスを出すことができます。

立ち足がグラついているのとそうでないのと、相手はどちらが正確なキックができるでしょうか?

自分のゴール前でも、多くの選手がボールウオッチャーになってしまうので、相手チームはヘディングシュートやバイシクルシュートなど、フリーでやりたい放題。

これでは守備がザルも同然で、無失点でゲームをクローズできないのは当たり前ですね。

代表クラスの選手がいるのに降格争いをしているG大阪など、下位に沈んでいるクラブほどこういった傾向にあります。

現時点でさえ多くの日本人選手はフィジカル能力が世界平均にいかず苦しんでいるのに、Jリーグでフィジカルコンタクトを避けるサッカーをやり続けていては日本人選手がどんどん弱くなって、外国の選手と当たり負けする人ばかりになってしまうでしょう。

逆に代表に呼ばれるような選手がいないのに、プレス守備などで比較的ハードワークする仙台がトップを走っているのも納得できます。鳥栖なんかも守備が堅いですね。

個の能力に抜きんでている選手がいなかったとしても、今のJリーグは守備でガチガチボディコンタクトをしてハードワークすれば、上位にいけると思います。

上手い選手をたくさんかかえて下位に低迷している監督さんは、そのあたりを良く考えるべきです。

Jリーグは日本のサッカー育成の最も大切な基礎ですから、今の状況はとても懸念されます。

そうしたことも踏まえて、日本代表が最終予選を勝ち抜いてブラジルに行くためには守備の安定が欠かせません。今は4-2-3-1での守備のお約束をしっかりとチェックし、守備を立て直すべきときです。

5月には海外組中心の日本代表合宿が計画されているそうですから、そこで地に足をつけてみっちりと守備練習をやってほしいですね。




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■ドリームチームは必要ない

 3月14日にバーレーンを降し、ロンドンへの切符を獲得した日本五輪代表。

2月のシリア戦では、失敗を恐れて逃げのサッカーをやって敗れましたが、最後の試合では勇気をもってリスクをとり、自分たち本来のサッカーを貫いて実力通りの結果を出すことができました。

 さてオリンピックが近づくとともに五輪代表周辺が騒がしくなってきました。

「香川・宮市を呼べ!」「オーバーエージ(OA)枠も使って“ドリームチーム”を結成し、金メダルを!!」などなど。

 それを期待なさっている方には申し訳ありませんが、私は“ドリームチーム”は必要ないと思っています。
 
まず第一に、オリンピックはその出場権を獲得した若者たちが中心となって出るべきであって、オーバーエージの“年寄り”がその果実を横取りするようなことは控えるべきです。

香川選手についても、ドイツで一シーズンを通しマイスターシャーレをかけて厳しいプレーを続けてきました。

彼がオールドトラフォードやスタンフォードブリッジへ行くのか、それともジグナル・イドゥナ・パルクに残るのかはわかりませんが、来季は香川選手にとって非常に重要なシーズンになることは間違いないでしょう。

6月からはW杯アジア最終予選が始まりますが、本田選手がまだ本調子でない以上、香川選手には日本代表の攻撃の中心としてがんばってもらわなければなりません。

そのためにも彼には来季に向けた十分な休息が必要であり、大部分のゲームがプレミアシップやブンデスリーガのレベルより落ちるであろうロンドン五輪に出場して、過労状態に陥ってしまうことが懸念されます。

宮市選手も、今やボルトンの攻撃に変化をつけられるのは彼ぐらいというまでに成長しつつありますが、シュツットガルトの岡崎選手がケガから復帰したばかりの状況で、代表にとって攻撃の駒不足は頭が痛いところ。

宮市選手は6月からのW杯アジア予選に向けて貴重な戦力であり、こちらの方を最優先に考えてもらいたいです。

 仮に海外組やOAを使わずにロンドン五輪で結果がでなかったとしても、国内でプレーする若者たちには世界を体感する貴重な経験となるはずです。

香川選手や本田選手、長友選手、岡崎選手の欧州での活躍は、北京五輪で「二度とあんな悔しい思いはしたくない」という惨敗の経験をしたところから始まっているのではないでしょうか。

若い選手から、そのような貴重な経験を積む場を奪ってしまうのは、いかにももったいないです。

特にセンターバックのポジションは、代表でも人材がまだまだ不足しているので、ロンドンでどんどん経験を積ませてやってほしいですね。

たとえチンチンにやられたとしても、それが世界に通用するセンターバックになるための糧(かて)となれば良いのです。

もしどうしても戦力を厚くしたいなら、クラブでレギュラーポジションがとれていないバイエルンの宇佐美選手や、メンヘングラードバハの大津選手を召集したらどうでしょうか。

イビチャ・オシム氏も「大会に勝ってフル代表に選手を1人も供給できないユースチームもあれば、大会に負けたがフル代表に多く選手を供給するユースチームもある。そのどちらが良いチームなのか?」と言っています。

実際にプレーする選手の意向も考慮する必要はありますが、私は“ドリームチーム”は必要ないと考えます。





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