■2011年11月

■U-22日本代表、シリアに勝利も課題

 ロンドン五輪アジア予選の第3戦となる日本対シリア戦が行われ、2-1で日本が勝利しました。

A代表どうしの力関係からすれば、ホームで日本の勝利というのは順当な結果だったと思いますが、試合内容の方は攻守に課題が残りました。

 それでは試合内容を攻撃面から見てみますと、さすがにパスサッカー支持の私でも今のU-22日本代表の攻撃はパスが細かすぎると言わざるをえません。

敵がいっぱい居て味方のボールホルダーへのサポートが少ないところでもパスを細かくつなごうとしすぎているので、最後は相手に囲まれて「行き止まり」になるケースも多いですね。

そういうときはたいてい逆サイドが広く空いているので、サイドチェンジを使うと良いでしょう。

またこれと関係する話ですが、ペナルティエリア(PA)の中に入っても細かいパスで崩そうとしすぎていてシュートへの意識が足りないのは相変わらず。

後半16分だったでしょうか、左サイドを崩して山田選手がPAの中で相手GKと1対1になりましたが、パスを選択したためゴールチャンスを逸してしまいました。

シュートが決まっても決まらなくても、あそこでシュートを打つ勇気と自信があるかそれともパスに逃げるかで、その選手が世界で通用するかしないかの分かれ道になると思います。

決まればもちろん良し。

もし決まらなくても実戦でシュートを外すという経験をしてみないことには、自分のシュートのどこに問題があるか修正さえできません。

「パスの方が確率が高かったから」という言い訳に逃げてしまえば、選手の成長はそこで止まります。

 守備面では、特にリスクマネジメントがバーレーン戦よりもできていませんでした。

攻撃に気を取られたのかスタミナが切れたのかはわかりませんが、後半20分ぐらいから選手が後ろに戻らなくなり4-4の守備ブロックがだんだんとバラけてきて、失点する直前はシリアにボールを奪われた瞬間、2~3バック状態になっていることが多かったです。

これではやられるのは当り前ですが、この試合は勝ち点3が最低条件の試合であり後半も半分がすぎてこちらが1点リードという状況を考えれば、2バック状態は無駄にリスクをかけすぎです。

あの状況であの形からやられるというのはうかつ過ぎます。

やはり攻撃面とも関係する話ですが、自陣深くでも細かいパス回しで敵をかわそうとしたり、GKへのバックパスを多用したりと無駄に大きなリスクを冒しているように思えます。

 選手個々では、やはり海外でやっている大津選手のシュート意識の高さが光ります。

そして権田選手も相手の決定機を2~3度防いだのではないでしょうか。この試合勝ち点3がゲットできたもう1人の功労者です。

 勝ち点3が最低ノルマだったシリア戦は、2-1で勝利という結果は良かったと思いますが、試合内容の方は依然として改善すべき点が残っています。

これまで述べてきた課題が修正できれば、3-0ですんなり勝ってもおかしくない試合でした。

来年2月はアウェーのシリア戦からスタートですが、しっかり課題を修正して勝利して欲しいです。





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■U-22日本代表、バーレーンに勝利

 はじめに。

「このブログの視点には賛同できる点が多い」とおっしゃる方から応援コメントを頂き、とても嬉しいです。

もっとたくさん記事を更新して欲しいとのリクエストですが、そうしたいのはやまやまなんですが時間的にちょっと困難な状況です。

サッカーについての物書きだけで食べていけるなら、それに専念するという手もありますが、今のところそうもいきません。

よく「ネットは速報性が重要」と言われますが、サッカー専門誌のようにネットでもじっくり読ませる記事があってもよいのではないかというのが私の考えです。

またネットという媒体を利用しているのは、速報性があるからというよりも自分の考えを自由に表現できる手段だからというのが第一の理由です。

というわけで、サッカー日本代表(A代表のみ)について「ネットのスポーツニュースよりは遅いかもしれないけれど、週刊サッカー雑誌よりは速くてじっくり読める記事を」というスタンスで今後も行きたいと思います。

温かい応援コメント本当にありがとうございました。

 さて昨夜U-22日本代表のロンドン五輪予選があり、日本はバーレーンに2-0で勝利しました。

試合を見る時間が取れましたので、ダイジェスト版でお送りします。

結論から言えば、2-0で勝利という結果は良かったのですが、試合内容とくに攻撃面で課題が残ったように思います。

強いフィジカル能力で厳しくプレスをかけてくるバーレーンの守備に対して焦ってしまったのか、日本は中盤の組みたてで良い形をあまりつくれませんでした。

日本の選手がグラウンダーのパスを出す時、短いパスは弱すぎて味方にとどく前に相手にカットされ、ちょっと距離のあるパスは強すぎて味方がトラップミスしてしまうかボールに追いつけないといった具合でした。

DFラインからトップまで間延びして選手間のサポート距離が開いたことも原因の一つだと思いますが、相手にプレスをかけられても焦らずに、もっと落ち着いて正確なプレーを心がけて欲しいです。

また相手GKのイージーミスから先制ゴールをゲットしたので楽になりましたが、チーム全体としてシュートへの意識が低いのも気になります。

もっとミドルシュートを使うべきでしょう。

 守備面は、まずまずできていたのではないでしょうか。

攻→守へのトランジション(切り替え)はA代表より良いですし、コンパクトなブロックをつくってバーレーンの攻撃をよく封じていました。

以前にも言いましたが、A代表にしろ年代別代表にしろ日本のサッカーチームに問題がある時はたいてい、

1.チーム陣形の間延び(特に守備時)

2.シュート意識の低さ(アタッキングサードでのボール持ちすぎ)

3.フィジカルコンタクトの弱さ

の3点のうちのどれか、またはそのすべてですね。

 選手個々では、大津選手がシュート意識が高くて良いです。ドイツで常に結果(ゴール)を求められる状況でプレーしているのが大きいのでしょう。

国内組もその姿勢をもっと取り入れるべきです。

権田選手も安定しています。A代表にあがっても川島選手の次に安定しているGKかもしれません。

 次はホームにシリアを迎えますが、これまでアラブサッカー界をひっぱってきたのは、サウジやクウェート・UAE・バーレーンといったペルシャ湾岸の産油国でした。

ところが最近は、ヨルダン・シリア・レバノンといった地中海に近い国々がリードしています。

シリアの五輪代表はどれぐらいの力があるかはわかりませんが、日本がホームでしっかり叩いて勝ち点3を取らなくてはいけません。




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■日本代表サポに投石

 先日行われたワールドカップ予選の日本VS北朝鮮戦ですが、元川崎のチョン・テセがこんなコメントを残しています。

「相手選手へのファールなどに罪悪感を感じている自分はそこに立つ資格がないと感じました」(サッカーキング)

チョン・テセが前半が終わらないうちに交代させられたのは、自分のファールで倒した日本人選手に手をさしのべた彼をロイヤルボックスから見ていた北朝鮮の政府高官あたりが、「倒れた敵に手をさしのべた民族の裏切り者をピッチからつまみ出せ」とベンチに指示したからではないかとTV中継を見ていて思ったのですが、試合後に「日本人に対して一切友好的な態度をとるな」と監督やチームメイトから批判が、やっぱりあったのではないかと思わせるコメントでした。

つまり、スポーツマンシップを捨て汚い行為への罪悪感もかなぐり捨てて、北朝鮮は私たち日本人に対して「何でもありの戦争」をしかけてきたということです。

 そして日本代表の選手や監督・サポーターが帰国したことで、とんでもない情報が明らかにされました。

あの試合後、日本代表サポを乗せたバスを北朝鮮国民が取り囲み、投石したとのこと。

「サポーターも恐怖体験、バスに石投げられた」(サンスポ)

ある代表選手も、選手を乗せたバスも投石を受けたことをほのめかしていましたが、これらが事実であれば絶対に許されないことです。

さらに、

試合を翌日にひかえた日本代表選手を3時間座らせず(報知)

スタジアムへ10分で行けるところを遠回り40分(スポニチ) 


その他にも、代表選手がもちこんだ食料の没収や、サポーターのユニホーム着用や日の丸禁止などなど。

南米のアウェー戦もすごいとは聞きますが、北朝鮮の嫌がらせがここまでひどいとは...


国際サッカー連盟(FIFA)安全規則・第26条(pdf)では、試合の主催者は、スタジアムの内外でサポーターが挑発的・攻撃的なふるまいをしないよう治安当局と協力してそれを取り除くことが決められていますが、投石を許したことはそれに対する違反です。

日本のスポーツ記者たちが入国拒否をした北朝鮮側に抗議の手紙を送りましたが、彼らは日本人にどんなひどいことをしてもまったく罪悪感はないのですからムダムダ。

日本サッカー協会(JFA)は、FIFAに対して速やかに北朝鮮側の安全規則違反を訴えなければなりません。

JFAはオフィシャル応援ツアーを組んだのですし、日本代表サポを相手国住民の暴力から守る義務と責任があります。

北朝鮮側が、試合中に金正日独裁体制を称える政治的なメッセージを流したのも、FIFA安全規則・第26条違反でしょう。

06年ドイツW杯予選のイラン戦のときも、試合後に北朝鮮観客がイラン代表のバスを取り囲んだという前科があります。

FIFAマッチコミッショナーが日本人に対する投石を目撃していたか問い合わせ、JFAから試合映像も提出してFIFA規律委員会による北朝鮮当局への厳罰を求めるべきです。

「代表選手とサポが無事に帰ってきたのだから泣き寝入りでも良いじゃないか」という声があるなら明確に反対しておきます。

今回は消化試合でしたが、あの国が存在するかぎりW杯予選で日本が北朝鮮に絶対勝たなくてはいけない試合を、ピョンヤンでやる可能性があることを忘れてはいけません。

むしろこの一件で、日本のフルメンバーをそろえてピョンヤンで北朝鮮代表を完全に叩きのめしたくなりましたね。

北朝鮮側のやりたい放題をJFAが見逃しFIFAが見逃すなら、次回は試合に勝つためにもっとひどい嫌がらせをしてくるでしょう。

なんせ向こうはまったく罪悪感をもってないのですから。

今3次予選では、FIFA安全規則違反でイラクがホームゲーム開催権を剥奪され、中立国で戦っています。

FIFA規律委員会で北朝鮮側の不正行為が認められれば、2018年W杯アジア予選で北朝鮮はホームゲーム開催権が奪われる可能性があります。

仮に日本がピョンヤンで試合をしているとき観客が暴れて続行不可能となれば、FIFA規律委員会の過去の事例から「3-0で日本の勝利扱い」になると思います。

北朝鮮もW杯に出たいなら自分たちに有利なホームゲーム開催権を失ったり、自動的に負け試合になることは痛いはずで、まじめに治安に取り組むのではないでしょうか。

北朝鮮は独裁国家なのですから、本来住民を軍隊で押さえつけるのは得意なはず。

こういったFIFAからの制裁によって痛い目にあわせでもしないと、北朝鮮の暴走に歯止めをかけることはできませんし、そうすることでピョンヤンで試合をする日本の選手やサポーターもサッカーに専念できます。

なにしろ、日本人へ悪い事をして罪悪感を持つような人間は排除するのが北朝鮮という国のやり方であることがハッキリしたのですから。


 日本代表の若者たちは、アジアで最も自由で平和な国に生まれ育ちましたから、北朝鮮という国の実態を自分の目で見て驚き、動揺してしまったのは無理もありません。

しかし「(北朝鮮は)汚いけれど、そこでもっと戦わないと」と長谷部キャプテンが言っていた通り、あれだけの嫌がらせをされたからこそ、意地でもサッカーで北朝鮮にリベンジして欲しかったですね。たとえ控え組中心のメンバーでも。

日本ほど嫌がらせは受けなかったでしょうけれど、ウズベキスタンはピョンヤンで北朝鮮に勝ったわけですし、06年W杯予選でも、イランとバーレーンがピョンヤンで北朝鮮に勝っています。

日本VS北朝鮮を裁いたバーレーン人レフェリーも3人対50000人でしたから、相当のプレッシャーがかかっていたはずですが、とても冷静に公平なジャッジができていました。

彼らのような毅然とした勇気と冷静さが日本の選手たちにもあれば良かったなと思います。

2004年アジアカップ中国大会でも君が代がブーイングにかき消され、日本が中国を破った北京での決勝戦後、暴動さわぎに発展しました。

当時チームの主軸だった遠藤選手は良く知っていると思いますが、それでも日本代表は1戦1戦冷静に戦ってアウェーを楽しんで最後は優勝したわけです。

そういったタフさを身につけるためにも、あの試合を良い経験にして欲しいです。

 それにしても、今なお日本人を拉致し続け、日本列島に向けて弾道ミサイルをぶっ放したりと、北朝鮮という国の異常さは知識としては知っていましたけど、

「日本のすぐとなりにこんなキモイ国があって、2000万もの人が住んでいるのか」ということを強く実感しました。




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■日本代表、失敗の経験をどうするか

 W杯アジア3次予選、日本代表の最終予選進出が既に決まっている中で行われたアウェーの対北朝鮮戦は、0-1で落とす結果となりました。

対戦相手の北朝鮮は国内組をベースにドイツやスイスでプレーしている選手を合わせたチーム。ホームでもアウェーでも日本が勝てるだけの実力差があると評価していました。

この試合の日本は控え組中心だったとはいえ0-1という結果は残念でしたし、試合内容も良くはありませんでした。


        ☆        ☆        ☆

○試合経過

 試合は、ほぼ北朝鮮ペースで進みました。

前半6分、ロングボールを受けたチョン・テセが反転してシュート、GK西川がナイスセーブでCKへ逃れます。

16分、右サイドからのクロスをパク・グァンリョンがヘッド、日本のペナルティエリア(PA)内で混戦になりながらも今野が倒れたままクリア。

26分、ゴール前中央で栗原がハンドを取られFK。これをパク・ソンチョルが蹴るが西川がナイスキャッチ。

選手負傷でゲームが止まるとザッケローニ監督が長谷部・中村を呼んで指示、ここから少しゲームをつくれるようになります。

28分、相手ボールをカットした長谷部が右サイドの駒野へパス、駒野のゴール前クロスを岡崎がつめるが届かず。

しかし前半の終盤は防戦一方に。

41・42・45分と北朝鮮にこちらの左サイドを突破されてクロスボールから再三ピンチを招きますが、ゴール前で体を張って相手のヘディングシュートを防ぎました。

 後半5分、セットプレーからのロングボールにゴール前の栗原がマークをずらし、フリーでPA内に落とされたボールを駒野が競り負け、最後はパク・ナムチョルに押しこまれて北朝鮮先制。

15分、前田が落としたボールを岡崎がミドルシュート!これは相手GKがジャンピングセーブ。

後半も半ばになると北朝鮮は1点を守りきる姿勢に転換。
日本も内田を投入して3-4-3システムに変えて局面の打開を図ります。

29分、清武のFKから岡崎がヘッドするもゴール右へ。

34分、相手ボールをカットした内田がミドルシュートしましたがGKがセーブ。

43分、長谷部がドリブルでPA中央へ持ちこみハーフナーへパス、ハーフナーは中央へ折り返し李がゴールへ流し込みましたがオフサイド。

これが最後のチャンスとなって0-1のままタイムアップとなりました。


       ☆       ☆       ☆

 それでは試合内容の分析です。

試合全体を通してですが、日本代表にまずサッカーの一番ベーシックな部分、「1対1の球際の競り合いに闘って勝つんだ」という姿勢が見られませんでした。

こちらが余裕を持ってプレーできないよう北朝鮮は厳しくプレスをかけてきてミスを誘うことに成功していましたが、日本はリトリートしてパスコースを消そうとするだけなので、相手のボール保持者は余裕でボールが持てるために相手の意図するプレーを自由にやらせてしまいました。

また空中から落ちてくるボールも、相手の選手は走りこんでヘッドで競ってくるのに対し、日本の選手はその場で立ち止まって見ているだけのことが多く、これでは1対1の競り合い・サッカーの一番ベーシックな部分で勝つことができません。

Jリーグを見ていて気になるのは、ブンデスリーガやプレミアシップと比べて、相手のボール保持者に対するプレスが弱く、1対1のフィジカルの闘いもさほど厳しくないことです。

W杯本大会で日本が戦う相手というのは、強いフィジカル能力に加えて足元の技術まであるわけですから、言われたからこの試合だけやるということではなくて、日本代表が戦う全ての試合で、こういったサッカーの一番ベーシックな部分でまず勝つんだという気持ち・姿勢を絶対に忘れてはいけません。

 続いて攻撃面ですが、タジキスタン戦でのエントリーでも課題としてあげておきましたが、この試合でもシュート意識の低さ・シュートそのものの少なさが改善されていません。

相変わらずペナルティエリアの中に侵入してさえパスで相手を完全に崩すことにこだわっているため、シュートが打てるのに打たず、細かすぎるパスが相手にひっかかったりしてシュートチャンスを失っています。

後半43分にドリブルでPAに侵入した長谷部選手のスルーパスがオフサイドになったシーンが象徴的。

この試合、日本の選手たちは相手の攻勢とスタジアムの雰囲気に完全に飲まれたように見え、失ったゲームの主導権をピッチ上の選手だけで取り戻すことができませんでしたが、いくらパスを回していてもシュートしなければ相手はまったく怖くありません。

しかし「今のシュートはヤバかった」と相手に思わせるようなシュートを打つことで、相手は後ろを気にせずガンガン攻め上がることをためらうようになり、奪われた試合の主導権を取り戻すことができます。

シュートを打てばGKが前へこぼすかもしれませんし、相手選手に当たってコースが変わりゴールになるかもしれない。

サッカーはシュートを打たないことには何も始まりません。

 また相手はマンマークぎみの5バックのように見えたのですが、チーム全体の運動量を増やし特に前田・岡崎・清武の前線の3人がもっと動いて相手DFをつり出して、空けたスペースを誰かが使うということをやらないと相手の守備が崩れません。

今どき3もしくは5バックでマンマークぎみに守るチームというのは珍しいですが、マンマークの3バックが全盛だった90年代には常識だった崩し方のセオリーを良く思い出して欲しいです。

 さらに中盤のパス回しでも細かいミスが多かったのですが、人工芝への適応に失敗したのではないでしょうか。

グラウンダーのパスを出すとき、自然芝のピッチなら最初は細かくバウンドさせても芝がクッションとなってすぐ完全なゴロになるのですが、人工芝では一度バウンドさせるとトントントンと最後まで続いて完全なゴロになかなかならないというのが特徴でした。

そのためトラップミス・パスミスをする日本の選手が続出。

3次予選をやる前からピョンヤンでは人工芝でやる可能性があると当ブログでさんざん指摘しましたし、10月の神戸(ベトナム戦)・大阪(タジキスタン戦)合宿で人工芝に慣れておく練習もできたはずなのにやらず、試合前日の北京合宿までひっぱったのは疑問でした。

最終予選突破が決まっていたからと言えばそれまでですが、さらに北京でも選手の疲労を考えて人工芝対策を回避したツケが出てしまった感じです。

この先人工芝ピッチで試合をすることもそうそうないとは思いますが、しっかりと教訓にして欲しいです。

 こんどは守備面を見ましょう。

以前のエントリーで「ウズベキスタン戦のように、タテ・横に間延びした陣形では失点するリスクが高くなってしまいます。相手に押しこまれても、タテ・横にコンパクトな4-4のブロックをつくり、冷静に相手の攻撃を封じこめ、自分たちの流れになった時にゴールをあげて試合を決定づけて欲しい」と書いておきました。 

北朝鮮はロングボールとフィジカルとヘディングを使ってボールを前へ運ぶサッカーをしてきましたが、この試合も日本は守備のときタテ・ヨコに間延びしていたため、1人1人がカバーすべきスペースが広くなりすぎて、ロングボール攻撃を受けるとことごとく相手に拾われ、サイドからクロスをあげられたときも再三危険な形をつくられてしまいました。

そのためゲームの主導権を失い、冷静さを失いゲームを落としてしまいました。

この問題点については前回エントリーでも指摘しておいたのですが、メンバーが入れ替わったとはいえ、やはり改善されません。

昨年は、守備のとき両サイドハーフがボランチの脇まで下がって4-4-1-1になり、タテにもヨコにもコンパクトなゾーンディフェンスができていたので、アルゼンチンの攻撃をシャットアウトできました。

ザッケローニ監督もテクニカルエリアに出て、盛んにアコーディオンを縮めるようなジェスチャーをして、「コンパクトに」と指示を出していましたね。

あの時は本当に点を取られる気がしませんでしたが、今は見る影もありません。

その原因は、3-4-3を練習しているうちに選手がゾーンの4バックのやり方を忘れてしまったからではないでしょうか。

3-4-3より、まずゾーンの4バックを基礎からみっちりとやり直して守備を安定させて欲しいです。でないと最終予選に向けて不安が残ります。

さらにザッケローニ監督は3-4-3をやりたいためにサイドもセンターもやれる万能型DFを多く召集していますが、そういった選手は本職のセンターバックよりもフィジカル能力や高さで劣る場合があり、今回のようにフィジカルを全面に出してガチガチ当たってくるチームと対戦したとき、やはり不安が残ります。


        ☆        ☆        ☆


選手個々で特筆すべきは、まず栗原選手ですが、失点シーンを含めゴール前で相手へのマークを簡単にずらしてしまうシーンや、フィジカル負けしてしまうシーンが目立ちました。

今の状態ですと、インターナショナル・レベルで通用するのは難しいように思います。

細貝選手も、攻撃ではトラップやパスの不正確さが気になりましたし、かといって現状、かつての名ボランチ福西選手(磐田などでプレー)のような絶対的な守備力、フィジカル能力や対人能力があるわけでもないということで、今後どういう特徴を出して代表のポジション争いをしていくのか再考が必要ではないでしょうか。

GK西川選手ですが、GKは攻めの起点であり素早いリスタートが求められるときもありますが、この試合のように相手にゲームの流れが行っていて味方が押されているとき、同点もしくはリードしている状態であるならば、相手のシュートをキャッチしたらわざと時間をかけて相手の良い流れを断ち切るようにしたり、味方に冷静さを取り戻させる時間をかせぐといった工夫が必要です。


        ☆        ☆        ☆


 アウェーでの戦いとなった北朝鮮戦は、結果も残念でしたし試合内容も良くありませんでした。

監督が控え組中心のメンバーを組んだのは、彼らに実戦経験を積ませ成長をうながすという目的があったのでしょう。

その点を踏まえれば、ピッチに送り出された選手たちだけで相手の攻勢を冷静に封じ込め、気迫をもってそれを押し返し、自分たち本来のプレーを取り戻して欲しかったのですが、それができず残念でした。

今後にむけて良い「失敗の経験」になったと思います。

W杯本大会で、スペインやオランダ・ドイツなどを相手に決勝Tを戦うときの重圧はこんなものではありません。

将来これをより大きな成功へと結びつけられれば良いですし絶対にそうして欲しいのですが、前回述べたとおりFIFAランキングが落ちて最終予選の組み合わせに悪影響がでないことを祈ります。


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 2011.11.15 キムイルソン・キョンギジャン(ピョンヤン)

       北朝鮮  1  -  0  日本


 パク・ナムチョル④ '50


   GK リ・ミョングク       GK 西川

   DF チョン・グァンイク    DF 駒野
     (リ・ペフン 75)        栗原
      リ・グァンチョン        今野
      チャン・ソンヒョク       伊野波
      パク・ナムチョル⑭
      リ・グァンヒョク     MF 長谷部
                       細貝
   MF パク・ソンチョル22      清武
      チョン・イルグァン      (李 85)
      パク・ナムチョル④      中村
                       (内田 62)
   FW チョン・テセ           岡崎      
     (パク・ソンチョル⑦35)
     (リ・チョルミョン 87)   FW 前田
      パク・グァンリョン       (ハーフナー 76)




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■日本代表、アウェーでも大勝(その2)

 前回にひきつづきタジキスタン戦の試合内容を分析します。

今日は守備面を。

結果としては無失点だったものの、数字には表れない課題が残りました。

1対1の対応はできていましたが、トランジション(攻守の切り替え)が良くありません。
相手が格下だったせいか、特に攻→守のトランジションが緩慢でした。

チーム全体が前掛かりになり、しかもDFラインからトップまで間延びしすぎていて、相手ボールになったとき日本のセンターバックの前・いいかえればボランチの後ろに危険なスペースが広く空いていました。

このあたりはザッケローニ監督が指摘していた通りです。

岡田ジャパンが南アフリカW杯直前に、セルビアや韓国など2トップのシステムを組む相手に大敗を繰り返していたのは、相手の2トップがロングボールを受けて日本のセンターバックの前に広く空いたスペースへ落とし、それを相手の2列目などに拾われて何度も危険なカウンターを浴びていたからです。(下図)

トランジション
(クリックで拡大)

この試合でもタジキスタン(4-1-3-2フォーメーション)の狙いは、ロングパスを2トップがジャンプしながらトラップして味方に落とし、3人に増やした2列目の選手がそれを拾って日本のバイタルエリアで基点をつくるというものでした。

幸いタジキスタンの2トップの能力がそれほどなかったので事無きを得ましたが、アジア最終予選で当たるような能力の高いFWがいる相手だと狙ったところにボールを落とされ、広く空けてしまった日本のバイタルエリアでボールを持った敵選手にフリーで前を向かれて失点なんてことになりかねません。

こうした問題は、アウェーのウズベキスタン戦(1-1)において相手の攻撃に押された原因でもあったわけですが、それからあまり改善されていませんね。

現代サッカーの組織戦術では、攻撃の時には広がっても守備の時にはタテにもヨコにもコンパクトな布陣に戻るという、すばやいトランジションがとても重要です。

長谷部・遠藤の両ボランチは攻撃では良かったのですが守備の時やや戻りが緩慢で、そのため相手ボールになった時、センターバックの前のスペースが広く空いてしまいました。

チーム全体が前掛かっている時に後ろへ戻るのはきついかもしれませんが、日本のセンターバックの前・いいかえればボランチの後ろのスペースをしっかりとケアして欲しいです。

2人のボランチがセンターバックと適切な距離(10m以下)をとってバイタルエリアを狭めておけば、もし相手FWにボールを落とされてもこちらのボランチが先に拾ってクリアできる確率が高くなりますし、それなら相手の攻撃も大して怖くはありません。

この試合、4バックがヨコにも間延びしていたのでそれも要改善点。(下図)


スカスカ


4バックはペナルティエリアの幅より広がらずスライドして守るのがセオリー。こういうことはピッチの良し悪しに関係なく常にやらなければいけないお約束です。(下図)


スライド

 守備では少し課題が残りましたが、攻守全体では試合内容は良かったと思います。


        ☆        ☆        ☆


 選手個々で特筆すべきは、まず機を見ての攻め上がりから先制ゴールをあげた今野選手が良かったですね。
あのゴールでチーム全体に落ち着きを与えました。ただ守備面では前述のような課題が残ります。

2ゴールの岡崎選手もゴールへの意識の高さがとても良いです。

前田選手も久しぶりのゴールでしたが、ドリブルで相手選手をほんろうして自分でシュートコースをつくってからの一撃はストライカーらしいです。

香川選手もクラブでの好調さを代表に持ちこみ、多くのチャンスメークで貢献。ゴールがあればベストでした。

この試合ややボールの持ちすぎで、パスしようか一瞬迷ってシュートに切り変えた時にはもう相手にコースを消されていたというシーンが何度かありました。

まずシュート・ゴールが第一選択肢で、それがどうしてもできない時にパスを選んでも遅くはないと思います。

 逆に内田選手は足の状態がまだ万全ではないのかピッチが荒れていたせいかクロスの質が悪かったです。

ハーフナー選手も、サイドから良いクロスが入ってこなかったので彼のヘッドが生かせずかわいそうでしたが、荒れたピッチのせいで足元のボールコントロールにも、てこずっていたようでした。


        ☆        ☆        ☆


 アウェーの厳しいコンディションに日本代表の選手たちはたくましく適応して、4-0で大勝という結果は素晴らしかったですし、自分たちのサッカー哲学を自信をもって貫き試合内容も良かったです。

なおウズベキスタンが北朝鮮に勝利したため、2試合を残した段階で日本代表の最終予選進出が決定しました。
これも素晴らしいです。

残り2試合をどう使うかは監督さんの判断となりますし、若手選手に経験を積ませるための「捨てゲーム」にすることもできますが、最終予選の組み合わせのことも考えるとW杯予選のような公式戦では下手な試合はできないのではないでしょうか。

最終予選は、2010年W杯の結果によって第一シードを決めるべき(つまり決勝Tに進出した日本がシード)だと私は思いますし、日本サッカー協会(JFA)にもアジアサッカー連盟(AFC)でちゃんと自己主張して欲しいのですが、確か3次予選はFIFAランクで上位から順番に第一シード枠が割り振られたはずです。

単なる親善マッチより公式戦であるW杯予選はFIFAランクに影響するポイントが大きかったように記憶しているのですが、もしこの後FIFAランクが低い北朝鮮に負けて日本がアジア3位以下に下がってしまうと、AFCが「最終予選の第一シードはランキング上位2チームとする」と決定した場合とても困ることになります。

ですから、消化試合とは言っても3次予選の残り2試合も下手な試合はできないと思うのですが、ザッケローニ監督をはじめJFAとしてはそのあたり、どう判断するでしょうか。


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  2011.11.11 
  ツェントラルニィ・レスパブリカンスキ・スタディオン
                     (ドゥシャンベ)

     タジキスタン  0 - 4  日本

                   今野 '36
                   岡崎 '61
                   前田 '82
                   岡崎 '90+


    GK トゥイチェフ       GK 川島

    DF F.バシエフ       DF 内田
       サバンクロフ       (伊野波 89)
       エルガシェフ        今野
       ラジャボフ         吉田
                       駒野
    MF ダブロノフ
       ジャリロフ       MF 長谷部
      (ファトフロエフ 57)     遠藤
       ラビモフ           岡崎
      (サディコフ 69)       中村
       D.バシエフ         (清武 87)
                       香川
    FW マフムドフ       
       サイドフ        FW ハーフナー
      (ハムロクロフ 67)     (前田 56)




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■日本代表、アウェーでも大勝(その1)

 W杯アジア3次予選、アウェーに乗り込んでのタジキスタン戦は4-0で日本代表が大勝しました。

タジキスタン代表の選手はほとんどが国内リーグでプレーしていて、ホームでもアウェーでも日本が勝利できるだけの実力差があるという戦力評価は前回と変わっていません。

この試合4-0という結果は素晴らしいものでしたし、試合内容の方も良かったですね。

前の試合の印象から「4ゴールは少ない」と感じた方もいるかもしれません。

それでもピッチの悪さなどこちらに不利な要素がありましたし、サッカーの世界には「アウェーゴール2倍ルール」というのもありますが、ホームで8-0で勝ったのと同じ価値がある勝利だったと思います。

それでは昨日の試合がどう展開したか振りかえっておきましょう。

       ☆       ☆       ☆

 立ちあがりはサポーターの声援を受けるタジキスタンが積極的に攻めてきて、かなりいい勝負の展開。

前半7分、長谷部のパスを受けた岡崎が左に流し、ハーフナーがシュートするもゴール右へ

8分、遠藤のミドルシュートはGKがはじいてCKへ逃れます

16分、FKからのこぼれ球を日本ゴール前にいたダブロノフがシュートするもバーの上

このあたりから日本代表が落ち着いてパスを回し始め、主導権を握ります

26分、遠藤からのパスを受けた駒野が左サイドから侵入して強烈なシュート!これはGKが良くセーブします

32分、日本のゴール前でこぼれ球を拾った相手選手がバックパス、走りこんだD.バシエフが強烈なミドルシュートを放ち、日本の選手に当たってコースが変わったボールはファーポスト直撃!はねかえりを拾ったジャリロフのシュートは外れますが冷や汗をかかされます

36分、長谷部のラストパスからウラへ抜け出した中村がシュート!いったんはGKに防がれましたがこぼれ球を今野がゴールへ叩きこみ日本が先制

 後半は先制した日本が落ち着いてゲームをコントロール。

6分、味方からのパスにウラへ抜け出した香川がGKをかわすもボールを持ちすぎてシュートチャンスを逸し、味方へのクロスは相手にクリアされます

16分、中村のパスから左サイドをドリブル突破した香川がファーサイドへクロス、これを岡崎がヘッドでゴールへねじこんで日本が2-0とします

37分、交代出場の前田が中村からのパスを受け、ゴール前中央でのドリブルから相手選手を横にゆさぶってコースを空けてから弾丸シュート!これで3-0

ロスタイム、清武が右へパス展開して岡崎がトラップから落ち着いてシュート、これも決まってダメ押しの4点目

直後にタイムアップとなりました。

        ☆        ☆        ☆

 まず攻撃面から試合内容を分析しましょう。

攻撃の内容は良かったと思います。

前回エントリーアウェーの厳しい環境でもできるだけ自分たちのサッカー哲学を貫けるよう努力するということを課題にあげておきました。

ドゥシャンベのスタジアムは、私がこれまで代表戦を見てきた中でイエメンのサヌア・インドのバンガロールに次ぐワースト3の荒れたピッチ。

これに比べれば、ウズベキスタンのタシケントや関塚ジャパンが戦ったクウェートのスタジアムが天国のように思えます。

日本代表の選手たちは、そのような厳しい環境にもたくましく適応して、自信をもって自分たちのサッカー哲学を貫き、大きな勝利をもぎとることができました。

ボールがイレギュラーしても確実にトラップするためにかなり気を使ったとは思いますが、かえって荒れたピッチの方が足元の技術の差がはっきり出た感じです。

パスをていねいにつないだために次のプレーへの判断スピードがやや遅くなりましたが、これはやむを得ません。

マスコミが「ピッチがひどい」と大騒ぎしたウズベキスタンとのアウェー戦でも、自信をもって自分たちのサッカーができていれば、2-1ぐらいで日本が勝っていた可能性が高いと思います。

今は欧州組がこれだけ増えましたからそんなことはないと思いますが、Jリーグが、水はけが良くて欧州をしのぐ世界最高レベルの整ったピッチを持っているがゆえに、日本代表が苦しんだ時代がありました。

2001年パリ・サンドニで行われたフランス代表とのテストマッチ、雨をふくんで重たくなったピッチにトルシエジャパンは苦しみバランスを崩してプレーが不正確になる選手が続出、同じピッチで問題なく躍動するフランスにあっという間の0-5で大敗。

あの時自分のプレーができていたのはASローマに所属していた中田英寿氏ぐらいだったと思います。

2009年にエンスヘーデでオランダ代表とのテストマッチに臨んだ岡田ジャパンも、にわか雨でピッチが重くなり足をすべらせる選手が出て、帰国後に横浜の中澤選手は足腰のフィジカル強化のため、足場の悪い砂場でダッシュする練習を取り入れていました。

Jリーグの世界最高レベルの恵まれた環境でプレーできるからこそ、逆に選手が「ひ弱」になってしまい、海外の試合会場がJリーグレベルでなければ「ピッチがひどいから自分たち本来のサッカーはあきらめて、大きく前へ蹴れ」と言ってマスコミが選手を甘やかそうとする。

それでは世界で通用するタフな日本人選手は育ちません。

今回のタジキスタン戦では、厳しいコンディションのピッチでも日本の選手たちはたくましく適応し、自分たち本来のサッカーを表現しようとしてくれました。

選手の成長が見て取れましたし、とてもたのもしいです。

 この試合、攻撃面で課題があるとすればシュートへの意識でしょう。

中盤までていねいにパスをつなぐのは良いのですが、ペナルティエリアの中に侵入してもなおパスで相手を完全に崩そうとしすぎていました。

そのため、シュートを打てるのに打たないことでゴールチャンスが失われていました。

いくらパスを回していてもシュートしなければ相手はまったく怖くありません。

「今のシュートはヤバかった。次シュート食らったら失点するんじゃないか」と相手を焦らせることで、ゴールへの可能性が高まります。

 記事が長くなりました。

守備面の分析と選手個々の評価は明日にしましょう。

つづく




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■アウェー2連戦にのぞむ日本代表メンバー発表

 W杯アジア3次予選、最後のヤマ場となるアウェー2連戦にのぞむ日本代表が召集されました。


GK 川島 永嗣 (リールス:ベルギー)
  西川 周作 (広島)
  山本 海人 (清水)

DF 今野 泰幸 (F東京)
  吉田 麻也 (VVV:オランダ)
  長友 佑都 (インテルミラノ:イタリア)
  内田 篤人 (シャルケ:ドイツ)
  駒野 友一 (磐田)
  伊野波 雅彦(ハイデュク・スプリト:クロアチア)
  槙野 智章 (ケルン:ドイツ)
  栗原 勇蔵 (横浜M)

MF 遠藤 保仁 (G大阪)
  長谷部 誠 (ボルフスブルグ:ドイツ)
  中村 憲剛 (川崎)
  阿部 勇樹 (レスター:イングランド)
  細貝  萌 (アウグスブルグ:ドイツ)

FW 香川 真司 (ドルトムント:ドイツ)
  岡崎 慎司 (シュツットガルト:ドイツ)
  ハーフナー (甲府)
  李  忠成 (広島)
  清武 弘嗣 (C大阪)
  前田 遼一 (磐田)
  原口 元気 (浦和)


オリンピック予選に専念させるためでしょうが、GKの権田選手が外れ清水の山本選手が入りました。

DFではシャルケの内田選手がようやくケガから復帰。

MFから前を見ると、鹿島の増田・名古屋の藤本両選手が外れ、磐田のFW前田選手が久しぶりの召集です。

残念ながら「11月復帰もアリ」と報道されていた本田選手の召集は回避されました。ピョンヤンの試合会場は人工芝ですし、最終予選へ向けて体調を万全に戻すためにも、やむを得ない判断だと思います。
 
 メンバー構成を見て、今野・吉田の両選手に不測の事態が生じた場合、センターバックの控えの薄さが気になるところではあります。

Jリーグでも栗原選手を含むマリノスのDFラインはやや安定性に欠ける気がしますし、槙野・伊野波両選手はセンターバックとして絶対的な強さがあるかというと心もとない。

特に槙野選手はゴールではなくて、相手がフォルランでも抑えきってしまうような安定した守備力でアピールして欲しいところなんですが...。

手薄だったセンターフォワードのポジションは、ハーフナー選手の成長で厚みが増してきました。後はセンターバックですね。

 いよいよ3次予選最後のヤマとなるアウェー2連戦が近づいてきました。厳しい戦いになるでしょうがきっちり連勝して最終予選行きを決定しましょう。

タジキスタンとの試合はもう一度0-0からのキックオフとなりますし、相手に有利な環境でのゲームとなります。

8-0の結果はいったん忘れて気を引き締め直し、全力でファイトする姿勢を見せて欲しいですね。

ただし、アウェーのウズベキスタン戦での失敗を繰り返してはいけません。

マスコミ陣や解説者が「ピッチが悪い」と大騒ぎするかもしれませんがそれに惑わされることなく、試合会場のピッチで実際にボールを蹴った自分の感触に基づいてどういうプレーをするか判断して欲しいです。

日本3-0韓国・日本8-0タジキスタン、相手を圧倒する結果をもたらしたのはショートパスで崩していく日本本来のサッカーであって、ウズベキスタン戦のようなロングボールをひたすら放りこむサッカーではありません。

日本人の民族性として、良く言えば「まわりの環境に柔軟に合わせようとすごく努力をする」、悪く言えば「まわりの環境に合わせすぎて主体性や自らの哲学というものに欠ける」傾向にあります。

その悪い面が出たのがあのウズベキスタン戦でした。

ボールがボコボコはねるような荒れたピッチでは4人のバックラインで横パスを回したり、DFからボランチの足元へパスをつけるのはなるべく避けなければなりませんが、多少荒れたピッチでもパスを回せれば日本や欧州の良いピッチではもっと上手くパス回しができるようになるとプラスに考えて、できるかぎり自分たち本来のサッカーをやりぬいて欲しいです。

北朝鮮との試合は、埼玉での第1戦とはゲーム展開が違ったものになるかもしれません。

北朝鮮もプライドをかけてホームゲームでは勝ちにくるでしょうし、「専守防衛」だった埼玉のゲームとは違って、日本が押しこまれる時間もあるかもしれません。

ウズベキスタン戦のように、タテ・横に間延びした陣形では失点するリスクが高くなってしまいます。

相手に押しこまれても、タテ・横にコンパクトな4-4のブロックをつくり、冷静に相手の攻撃を封じこめ、自分たちの流れになった時にゴールをあげて試合を決定づけて欲しい。

人工芝でのゲームということで、ロングボールが落ちてきた時ファーストバウンドが予想より高くなるかもしれません。

特に日本のゴール前で、DFやGKがバウンドの目測を誤って「かぶって」しまわないように、できるだけ日本のゴール前ではバウンドさせずにDFがヘッドでダイレクトにクリアするようにした方がリスクが少ないと思います。

こういった人工芝対策もしっかりやっておくべきでしょう。

 W杯アジア3次予選、最後のヤマ場となるアウェー2連戦、長居での試合にひきつづいて良い結果・良い内容の試合に期待します。



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