■2011年10月

■今日は雑談です

 今日は趣向を変えて、これまで時間が無くて書けなかったいろいろな話題について、雑談めいたものを。

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 まず今月11日に対戦したタジキスタン代表・ラフィコフ監督の試合後のコメントがとても印象的でしたね。

「私たちは日本の選手をけがさせるために来たわけではない。日本はもっと高い目標を置いているチームなので、こんなところでけがをさせては申し訳ない」 (サッカーキング記事

ここまで言われると何だかこそばゆいですが、久しぶりにスポーツのすがすがしさを味わった気がします。

タジキスタンもあの試合の結果は不本意だったでしょうが、頭突きをして相手選手を顔面骨折させてまで試合に勝ったチームよりよっぽど立派なサッカーでした。

次の試合もサッカーというスポーツの素晴らしさが感じられるようなゲームになるといいですね。

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 その来月11日に行われるアウェーのタジキスタン戦ですが、各スポーツ紙が報じているように試合直前の合宿地がカタールのドーハに決まりました。

タジキスタンとはちょっと気候・標高が違うように思いますが、報道で候補地にあげられていたロシア・トルコ・中国ウイグル自治区のウルムチなどよりは、良いという判断なのでしょう。

良い合宿をして勝利という結果につなげて欲しいです。

 ところで、日本サッカー協会(JFA)がタジキスタン協会側に対して、「試合が行われる首都ドゥシャンベのスタジアムの芝を短く刈って欲しい」と要請して、それが受け入れられたというニュース(スポニチ記事)がありました。

日本代表やJリーグのチーム・選手が、対戦相手からルール違反のひきょうなことをやられた・汚いプレーでケガをさせられたという時は、JFAには体を張ってでもチームや選手を守って欲しいですけど、これはいくら何でもちょっとずうずうしいのではないでしょうか。

どことは言いませんが、中東のある金満産油国はアジアカップなどの予選を有利に戦うために、貧しい国のサッカー協会にかけあって、その国との対戦をアウェーゲームも自国開催にするなんてことをしばしばやっていて、はた目から見ていてあまり気持ちの良いものではありません。

規定に違反しないかぎり、どのスタジアム・どういうピッチで試合をするかはホームチーム側に決定権がありますし、相手が有利な条件のアウェー戦でも問題なく勝利することで、日本代表は本当にタフな強いチームになることができると思います。

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 9月14日にアップした「ひいた相手の崩し方」の記事について、読者の方から「相手がベタ引きでくるなら、あえてこちらから攻めこまずに自陣へ引いて、相手を前へおびき寄せれば良いのでは?」というご意見を頂きました。

確かに、それで相手チームが素直に前へ出てきてくれれば良いのですが、日本代表が自陣に引き、相手も自陣に引いて攻めて来なければ、試合結果は良くて0-0のドローでしょう。

タジキスタンのようなチームにとってはそれでOKでしょうが、日本にとっては負けに等しいドローです。

最初に日本が引いて相手の出方を見るとしても、相手が攻めにかける人数が2~3人で、残りは絶対に前へ出てこないということがわかるまで10分20分かかったとしたら、その時間がもったいないという考え方もあるでしょう。

私個人としては、ベタ引きの格下チームを撃破してこそ強豪チームへの門が開かれると考えています。

狭いスペースに正確にパスを通したり、限られた時間から正確なクロスをあげる個人の技術・チーム戦術をきたえる良いチャンスではないでしょうか。

       ☆       ☆       ☆

 超・遅記事なんですが、先月行われたロンドン五輪アジア予選で、なでしこジャパンがみごとトップ通過を決めました。

本当におめでとうございます。

過密日程のせいで選手がかなり消耗していて、なでしこらしいパスサッカーができなかったのはかわいそうでした。

ただ、なでしこの4バックのラインコントロールがやや危なっかしくて、どういう時にラインをあげたり下げたりするのか、チームとしての意志統一をしっかりするのが五輪に向けた課題でしょう。

これは余談ですけど、なでしこがドイツW杯で優勝した証しとして、ヤタガラスのエンブレムの上に金色の星がつきましたね。

はやく男子にもつかないかなと思っているのですが、なでしこの星、デザイン的にちょっと小さすぎないですか。

TVで見ていても、ついているのかいないのか見づらいです。

なでしこが世界一になった証しですからもっと堂々と、エンブレムとその上にある日の丸の間のスペースいっぱいぐらいの大きさで良いと思います。





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■日本代表、タジキスタンに快勝

 W杯アジア3次予選、日本代表の第3戦となる対タジキスタン戦は、8-0で日本が快勝しました。

対戦相手のタジキスタンは、ほとんどが国内リーグでプレーする選手でかためたチーム。

ホームでもアウェーでも日本が勝利できるだけの実力差があると評価していました。

特に日本のホームでは、4点差以上の大差をつけた勝利が求められましたが、8点差での勝利という結果はとても素晴らしいものでした。試合内容も良かったですね。

昨日のゴールラッシュの経過を振りかえりましょう。

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 試合は序盤から日本が相手を圧倒します。

前半11分、右サイドの駒野からあがった正確なクロスを初先発のハーフナーが高い打点からヘディングシュート!
これが決まり、幸先の良いスタートを切ります。

19分、中村のグラウンダーのスルーパスを受けた岡崎が思い切り良くシュート、2-0とします。 

25分すぎからいったん日本の攻撃のテンポがゆるみますが、しばらくして再びエンジンがかかります。

35分、駒野のクロスをハーフナーが落とし中村がシュート、これは相手GKが防ぎましたがクリアボールを拾った駒野のミドルシュートが豪快に突き刺さり3-0。

41分、長友・中村とつないでスルーパス、これを密集から抜け出した香川が右足アウトでダイレクトに蹴りこむ芸術的ゴールで4点差。

 後半のゴールラッシュもハーフナー選手が口火をきります。

後半2分、再び駒野からのクロスを2人のマークをものともせずヘッドしたハーフナーがこの日2点目で5-0。

11分、長友からパスを受けた中村がコースを狙って冷静にシュート、これで6点差。

23分、右サイドから香川があげたクロスぎみのキックが直接ゴールインして7-0。

29分、ゴール前での競り合いからこぼれたボールを拾った中村がクロス、ファーから飛びこんだ岡崎がヘッドで決めて8-0。

ゴールラッシュは、これで打ち止めでした。

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 それでは試合内容を分析しましょう。まずは攻撃面。

攻撃はとても良かったと思います。

ベトナム戦のエントリーでは、中盤では「ボールの持ちすぎ」、アタッキングサードでは「シュート意識の低さ」、この2点を課題としてあげておきましたがかなり改善されました。

それがこの試合ゴールラッシュにつながった要因でしょう。

 中盤でのパス回しにおける日本の各選手の判断スピードは、かなり速くなったと思います。

序盤から日本のパス回しが速かったので、うかつに飛びこんだら置き去りにされてしまうという恐怖感が相手にあったのかもしれませんが、タジキスタンがリトリートしてスペースを埋めるだけで厳しいプレスをかけてこなかったということもあって、よくパスが回りました。

大量点差がついた後、余裕が出すぎたのかそれとも疲労のせいかやや持ちすぎの傾向が顔を出しましたが、それはやむを得なかったかもしれません。

アタッキングサードでのシュート意識の高さは、文句なく素晴らしかったですね。

これまでの試合とは雲泥の差です。これからも継続していって欲しいと思います。

「ひいた相手の崩し方」のエントリーで、「引かれた相手を崩すには“飛び道具”を使え」と書きましたが、飛び道具からハーフナー選手のヘディングシュートが決まったことで、引いて守るタジキスタンのゲームプランは完全に狂ってしまいました。

それからは、サイドから中央から、ヘッドありスルーパスを受けてのシュートありと、アイデアあふれる多彩な攻撃を展開できました。

ハーフナー選手の先制ゴールが良い例ですが、いったんファー側へ逃げてからゴール前へ走りこんでのヘッドはやはり威力があります。

逆にその場で垂直にジャンプしたヘッドは、ハーフナー選手と言えどもゴールにはつながりにくかったので、ヘッドをする選手はゴール前での動き方に工夫を続けて欲しいです。

 チーム戦術的なことを言えば、トップ下にパス能力の高い中村選手が入ったことで、中盤の組み立てからラストパスに至るまで非常になめらかにボールが回り、日本代表が「自分たちのサッカー」を取り戻すことができました。

足元の技術が高い選手が多い日本にとって、やはりトップ下というポジションがあり、そこにパス能力の高い選手が入ることで、自分たちのストロングポイントを120%生かした日本らしいサッカーができる、それが実戦で証明されたと思います。

センターフォワードにハーフナー選手を先発させ、トップ下に中村選手を起用したザッケローニ監督の采配も当たりました。

 守備面は、こちらがプレスをかけるとボールを蹴る・止めるでちょっと苦心するようなレベルの相手だったので守備機会そのものが少なかったですが、今野・吉田の両センターバックを中心に集中力を切らさず、相手のカウンターをよくケアできていました。

       ☆       ☆       ☆

 選手個々で特筆すべきは、まず代表初戦発で2ゴールのハーフナー選手。

打点の高いヘッドから先制点を決め、チームに自信と落ち着きを与えてくれました。

震災チャリティーマッチのころから、当研究所は「ハーフナー選手を呼んだらどうか」と提案していましたので、彼が結果を出してくれて良かったです。

トップ下に入った中村選手は、攻撃の指令塔として素晴らしい働き。アシストだけでなく自らゴールを上げたのも評価が高いです。

ようやく日本代表は、トップ下にふさわしい人材を見つけましたね。香川選手とのポジションチェンジも非常に効果的でした。

精度の高いクロスから先制点を含む2ゴールをおぜん立てし、自身も1ゴールをマークした駒野選手も良く機能していました。

2ゴールの岡崎選手もゴールへの意識の高さが良いです。いつもは前へ前へと焦りがちですが、今日はゴール前へ飛びこむタイミングを遅らせたことで良い結果が出ました。

いつも触れませんが、中盤の底でパスをさばきチームに落ち着きを与える遠藤選手も毎度のことながら効いています。

香川選手も2ゴールと、かなり調子が戻ってきましたね。特に1点目は技術力の高さを示したビューティフルゴールでした。

トラップ・ドリブルといったシュートに入る前のプレーを丁寧に心がけることでもっとゴールが決まるでしょうし、トレーニングでパス能力を上げればプレーの幅が広がって相手DFにとってもっと脅威になると思います。

余談ですけど、香川選手の得点力を生かすには良いパス供給源が必要なわけで、ドルトムントで昨年ほどゴールできていないのは、やはりヌリ・シャヒンがいなくなったのが大きいみたいですね。

       ☆       ☆       ☆ 

 ホームで勝ち点3が絶対必要だったタジキスタン戦でしたが、試合結果はとても良かったですし、大量ゴールで同じグループのライバルにしっかりと差をつけることができました。

リスクマネジメントが求められる自陣内では「通るかどうかわからないイチかバチかのパス」は出してはいけませんが、北朝鮮戦からの日本代表は、アタッキングサードに入ってからもシュートが外れたりパスが通らなかったりするのを何か恐れているような、おっかなびっくりのプレーぶりでした。

しかし、この試合ではそうした迷いや恐れがふっきれて自分たちのサッカーを取り戻し、良い内容のゲームができました。

「プレー判断の速さ」「シュート意識の高さ」この2つの重要性をこれからも忘れずに、この試合でできたことを継続していって欲しいと思います。

来月は、3次予選最後のヤマとなるタジキスタン・北朝鮮とのアウェー2連戦が待っています。

厳しい戦いになるでしょうが、きっちり2連勝して最終予選行きを決めてしまいましょう。

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      2011.10.11 大阪市長居陸上競技場

      日本  8  -  0  タジキスタン


  ハーフナー '11
      岡崎 '19
      駒野 '35
      香川 '41
  ハーフナー '47
      中村 '56
      香川 '68
      岡崎 '74


     GK 川島       GK トゥイチェフ

     DF 長友       DF ラジャボフ
        今野          エルガシェフ
        吉田          サバンクロフ
        駒野          サバロフ

     MF 遠藤       MF ファトフロエフ
        長谷部        (バシエフ 84)
       (細貝 62)       ダフロノフ
        中村          サディコフ
                     マフムドフ
     FW 香川         (ラビモフ 67)
       ハーフナー       ジャリロフ
       (李 59)
         岡崎       FW サイドフ
       (藤本 77)       (チョリエフ 80)




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■もったいないテストマッチの使い方

 ベトナム代表とのテストマッチが神戸で行われ、日本代表が1-0で勝ちました。

対戦相手のベトナムは、自国リーグでプレーする選手で組まれたチーム。ホームでもアウェーでも日本が勝利できるぐらいの実力差があると見ていました。

ベトナムの足元の技術やフィジカル・組織力を踏まえれば、特に日本のホームでは4点以上はとって大差の勝ちが求められましたが、1-0という結果は物足りないものがあります。

試合内容も良くありませんでした。

試合の経過をおさらいしましょう。

       ☆       ☆       ☆

日本代表は3-4-3でキックオフ。

実力差で勝る日本がボールを支配しますが、なかなかシュートまで持っていけません。

20分、藤本のパスをウラへ抜け出した香川が受けたもののトラップが乱れ、うまくヒットしなかったシュートは相手にクリアされます。

24分、中盤で長谷部がボールを奪い、カウンターからゴール前右サイドにいた藤本へパス、これを中央へ折り返し最後は李が決めて日本先制。

先制はしたものの3-4-3の攻撃が機能せず、その後も質の高いシュートチャンスがほとんどつくれません。

 後半はメンバーを入れ替え、4-2-3-1でスタート。

3分、バックラインでボールを持ちすぎた今野が相手にかっさらわれレ・コン・ビンがシュート、これは西川が何とかCKへ逃れます。

続くCKも、ゴール前で今野が相手マークをずらしてしまいフリーでヘディングシュートを打たれますが、西川がファインセーブ!

この試合、緊張感に欠ける日本代表を象徴するようなプレー。

6分、ベトナムゴール前でのFK。槙野がキックするも相手GKがキャッチ。

出だしは良かったものの、この後じょじょに日本の攻撃が機能しなくなり、ボールは支配すれども質の高いシュートチャンスがつくれない時間が続きます。

43分、DFのクリアボールに反応して裏へ抜け出した李を相手選手が倒して退場。続くFKを藤本が蹴りますが、ゴール左へ外れます。

この後たいしたチャンスもなく試合終了。

シュートチャンスに乏しくほとんど見所の無い、退屈な試合となりました。

       ☆       ☆       ☆

 試合内容を分析する前に。

まず今回のテストマッチの位置付けですが、本田選手の負傷欠場で4-2-3-1のトップ下にふさわしい代役がまだ見つかっていない、というのが現在の状況です。

であるならば、香川選手でも中村選手でも良いので4-2-3-1のトップ下で試してみて、そのポジションにふさわしい代役をまず見つけ、相手から2・3点取って攻撃が機能することを実戦で確認して欲しかったと、個人的には思います。

それから3-4-3を試しても決して遅くはありません。

しかし、経験の少ない控え組中心でいきなり3-4-3をやって、かなり力の劣る相手なのにやっぱり攻撃は機能しないし、また4-2-3-1のトップ下に誰を入れるべきか答えを見つけられませんでした。

ザッケローニ監督は「出場機会の少ない選手に経験を積ませるための捨てゲーム」と考えたのかもしれませんが、たとえそうだったとしても、もったいないテストマッチの使い方だったと思います。

出場した選手も自信をつけられたか疑問でした。

       ☆       ☆       ☆

 それではまず攻撃から試合を分析しましょう。

日本代表がうまく行かない時は、だいたい「陣形の間延び」か「ボールの持ちすぎ」のどちらかなのですが、この試合日本の攻撃が機能しなかった最大の原因は後者です。

「どのタイミングでどういうプレーを選択するか」という選手個々の状況判断が悪いから、と言いかえることもできます。

これは埼玉での北朝鮮戦からずっと改善していません。

中盤では、次にどういうプレーを選択するかの判断が遅すぎで、日本の選手がボールを持ってどこにパスを出すか迷っている間に味方にみんなマークがついてしまい、わざわざ自分からパスが通りにくい状況にしてから、通るかどうかイチかバチかの難しいパスを出しては相手に奪われるという悪循環。

そうではなくて、自分より相手ゴールに近い味方がフリーでいたら、パスを通しやすい最初のタイミングで味方が受けやすいパスをオートマチックにはたき、自分は次のフリースペースへ動くという風に、シンプルでリズミカルなプレーを心がけなくては攻撃は機能しません。

アタッキングサードに入ってからもボールの持ちすぎで、シュートの意識が低すぎるのが問題。

これも北朝鮮戦から改善しませんね。

ペナルティエリアの中に入っても、まだ「完璧にパスで相手を崩してやろう」ということにこだわっていて、シュートが少なすぎて日本の攻撃にダイナミックさがありません。

ミドルサードで相手がコンパクトなブロックをつくっていて時間もスペースもないのですから、ショートパスをシンプルにつないでそこを突破し、アタッキングサードにおいてフリーでボールを持って前を向くというシーンを数多くつくることを心がける。

アタッキングサードでフリーで前を向いたら、良い体勢でシュートが打てると思った最初のチャンスを逃さず打つ。

自分の前にゴールマウスと相手GKしかいなかったら、迷わずシュートを狙うべきです。
どうしてもシュートが打てないときに初めてパスという選択を考えるべき。

バイタルエリアでワンフェイントいれて相手CBを振り、シュートコースをつくって相手の前から打っても良いですし、ミドルシュートでも良いでしょう。

札幌での韓国戦とこの試合の違いは、中盤でのボール持ちすぎとシュート意識の低さです。

サッカーは、アバウトなロングボールをひたすら放りこむような雑すぎる攻撃でもいけませんし、逆に選手がボールを大事にしすぎて、なかなか放さないのも良くありません。

その両極端の間に、理想の攻撃があるのです。

現代戦術
(クリックで拡大)


■リスクマネジメントの仕方
優先順位


中盤でオートマチックにリズム良くパスを回してチームを前進させ、アタッキングサードに入ったら必ずシュートで終わる、そういうトレーニングに今は時間を割くべきでしょう。

 守備でも、今野選手のプレーが象徴的ですが、相手をナメて余裕を持ちすぎたのか最終ラインでボールを持ちすぎて相手FWに奪われるという致命的ミス。

フィフティ・フィフティのボールの競り合いもルーズで、選手ひとりひとりに相手とファイトする姿勢があまりうかがえませんでした。

       ☆       ☆       ☆

 選手個々で特筆すべきは、李選手のゴールはとても良かったのですが、パスをもらってもヒールパスしたりまたいだりと、FWとしてシュート意識の低いプレーが多いのが気になります。

藤本選手も良い突破から好アシストでしたが、総じて次のプレーへの判断が遅く、無駄な横パス・バックパスが多いです。

西川選手は少ない守備機会ながら好セーブ連発が好評価。

 逆に、今野選手は前述の致命的なイージーミスにゴール前でのマークのズレと、欧州4大リーグのクラブであれば、次の試合レギュラーポジションがなくなっているような、たるんだプレーぶり。

駒野選手は動きにキレがなく、クロスも精度に欠けました。

香川選手も次のプレーをどうするかの決断が遅く自信なさげで、ひとつひとつのプレーが雑です。

香川選手が調子を落とすときは、まずトラップやドリブルといったシュートの1つ前のプレーが雑になっていき、自分の思ったところにボールを置けないのでシュートも不正確になりゴールが決まらない、ゴールが決まらないことに焦ってそこばかりに注意がいってしまい、さらにシュートの1つ前のプレーが雑になっていくというパターンのような気がします。

さんざん迷って選んだプレーが好結果につながるということはサッカーではまずありません。
なぜならサッカーにおいて「時間は常に守備側に味方する」からです。

ですから次のプレーへの決断を速くして、トラップなりドリブルなりパスなりシュートの1つ前のプレーを正確に心がけるところから始めたらどうでしょうか。

 この試合、レギュラーポジションを取れていない選手が数多く起用されましたが、先発で見てみたいと思わせるような選手はいませんでした。

そもそも多くの選手から、全力を出しきってポジションを奪い取ってやるというハングリーさが感じられません。

何を勘違いしたのか「相手が格下だから7割の力で流しても勝てるよ」といったプレーぶりでした。

相手がスペインだろうとブータンだろうと、日本代表選手には常に100%のプレーを私は求めたい。

そしてスペインに1-0で勝つのとブータンに1-0で勝つのでは、同じ結果でも意味がまったく違います。

       ☆       ☆       ☆

 今年最後のテストマッチは、試合結果も残念でしたし内容も良くはありませんでした。

3-4-3を再び試しましたが、やはり機能しませんでしたね。

監督さんが3-4-3に思い入れがあるのは理解しますが、ゴールはともかく、「このフォーメーションならたくさんチャンスがつくれるんだ」というところをそろそろ実戦で証明してもらわないと、見ている方はキツイです。

日本より力の劣るベトナム相手で使っても機能しないのに、「W杯本大会でいずれ必要になる」と言われても説得力がありません。

日本のサッカーは攻撃的MFに良い選手が多い、というのがストロングポイントです。

それを考えると、トップ下を置かない3-4-3をわざわざ使うメリットが感じられません。

あるフォーメーションをやるために試合があるのではなくて、試合に勝つためにチームに最適なフォーメーションを選ぶのだということは確認しておきたいと思います。

 最後に、この試合に召集されたタイ人主審のレフェリングの質にも問題がありました。
君が代を独唱する歌手に払うギャラがあるなら欧州か南米から呼んでみてはどうでしょうか。

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       2011.10.7 ホームズスタジアム神戸

      日本  1  -  0  ベトナム

      李 '24


     GK 西川      GK ブイ・タン・チュオン

     DF 槙野      DF フイン・クアン・タイン
       (吉田 68)      チャン・チ・コン 
        今野         レ・フオック・トゥ
        伊野波        ドアン・ビエト・クオン
       (阿部 46)
                 MF グエン・ミン・チャウ
     MF 長友        (グエン・バン・クエット 78)
       (栗原 46)      グエン・コン・フイ
        細貝         グエン・チョン・ホアン
        長谷部       (グエン・アイン・トゥアン 88)
       (中村 46)      レ・タン・タイ
        駒野        (グエン・ゴック・タイン 59)
                    ファム・タイン・ルオン
     FW 香川        (ホアン・ディン・トゥン 67)
       (原口 46)
        李       FW レ・コン・ビン
        藤本        (グエン・クアン・ハイ 81)





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■大震災を笑った横断幕(その2)

 韓国・全州市で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)全北対C大阪戦では、日本の不幸を笑った横断幕がかかげられたのも大問題でしたが、全北の汚すぎるラフプレーも見過ごすことはできません。

前半10分過ぎにC大阪のキム・ボギョン選手が相手に頭突きされて顔面を骨折、全治2カ月の大ケガを負いました。

試合映像を見てもらえばわかりますが、全北の選手はボールをまったく見ずに、初めからキム選手の顔面めがけて頭突きしています。

韓国人選手が頭突きをして日本のサッカーチームの選手に大けがをさせたのはこれが初めてではありません。

昨年ソウルでの日韓戦での記事でも書きましたけど、駒野選手が頭突きをされてバランスを崩して落下・腕を骨折しましたし、栗原選手も大事には至りませんでしたがやはり頭突きをされました。

札幌での日韓戦(日本3-0韓国)でも駒野選手が相手選手から足首をスパイクされたり、本田選手がスパイクのウラを見せたタックルを受けたりしてヒヤッとさせられましたし、古くは城彰二氏も日韓戦でひじ打ちを食らって前歯を折っています。

ひじ打ちが厳しく取られるようになったので、まだレッドカードの対象になりにくい頭突きに切り替えたのでしょうか。

韓国の選手は「自分たちの方が日本のチームより上だ」という意識が強いのでしょうが、実際の足元の技術で劣るぶん、頭突きのようなアンフェアなプレーで試合に勝とうとしているようにしか見えません。

キム・ボギョン選手を顔面骨折させた全北の選手は一発退場になるべきでしたが、そうはならず不可解な判定でした。

あれでは頭突きでも何でも、卑怯なプレーをやった者勝ちです。

Kリーグと言えば、八百長試合の横行が問題になっていますが、あの試合のレフェリーは全北から金銭でも受けとっていたのでしょうか。

日本サッカー協会(JFA)はJリーグや日本代表の選手を守るために、全北対C大阪の試合映像を国際サッカー連盟やアジアサッカー連盟に見せて、意図的な頭突きはひじ打ちと同様に一発退場の対象にするようレフェリング改革を要求するべきです。

それが達成されるまでは、ACLへのJリーグチームの参加を辞退することも検討すべきでしょう。

Jリーグ選手を守るべき立場にあるJFAの小倉会長は、「ACLで良くやっているKリーグに比べJリーグクラブは...」みたいなコメントをしていますが、なぜセレッソの選手たちを守ってやろうとしないのか理解に苦しみます。

 Kリーグの八百長問題と言えば、ついに恐れていたことが起こってしまいました。

韓国の暴力団がサッカー賭博で儲けるために、Kリーグの選手に金銭を渡して試合結果を操作していた事件は、Kリーグの現役選手を含む63人が起訴され、40人に対して最高で懲役5年の実刑判決が下されるという事態に発展しています。

起訴されたり有罪判決を受けた人の中にはキム・ドンヒョンやチェ・ソングク、ヨム・ドンキュンなど、韓国代表レベルの選手も含まれており、問題の根深さがうかがえます。

韓国人サッカー選手にとって最大の輸出市場は日本です。

私が恐れていたのは、八百長に手を染めた韓国人選手がそれを隠してJリーグに移籍しプレーすることで、日本サッカーの信用を失墜させることでした。

そして日本でプレーする韓国人選手が、海外の暴力団と結託してJリーグで八百長行為をやっていたとなれば、最悪の事態です。

こういうことが起こってしまえば、Jリーグが20年かけて築きあげてきた世界からの信頼が地に落ちてしまいます。

そんな中、J2北九州に所属するキム・スヨンがKリーグ時代に八百長試合に関与したとして韓国の検察から起訴され、北九州を事実上解雇されるという驚きの事件が発覚しました。

幸いJリーグ公式戦では1分間もプレーしなかった選手だそうですが、八百長に関与した韓国人選手がJリーグ球団にノーチェックで移籍していたとなれば、Jリーグの信頼にかかわる大問題です。

韓国国内の報道では、八百長に関与している選手があまりにも多いので、Kリーグ各球団は八百長試合の経験がある選手を記したブラックリストを持っているのが公然の秘密だと言われています。

Kリーグの移籍マーケットでは、ブラックリストに記載されたダーティな選手を欲しがるところはないので、そういう“ババ”を引かされるのはブラックリストを持っていない海外チームになるという話です。

北九州もそうやってババを引かされたのでしょうか。

2度とこのようなことが起こらないよう、今後Jリーグ各球団が韓国人選手を獲得する場合、八百長に手を染めていないかどうかの厳しい“身体検査”が欠かせません。

Jリーグの信用を守るためにも、八百長をやっていないというはっきりとした証拠がない選手は、獲得をあきらめるべきです。

 今シーズン開幕前、リバプールFCはアジアツアーを実施しましたが、韓国サッカー界で八百長が発覚してから、「名門・リバプールFC」の信用に傷がつかないよう、当初の訪問予定地から韓国を外しました。(FOOTBALL WEEKLY記事

賢明な判断だったと思います。

死者行方不明者2万人の大震災を笑ったり、日本人を猿と差別する横断幕をかかげるサポーター。

世界のサッカーファミリーの仲間である対戦相手をリスペクトせず、大ケガをさせるような汚いプレーを繰り返す選手たち。

暴力団と関係した八百長試合が横行する国内リーグ。

島田紳介氏の引退事件からも明らかなように、反社会勢力と付き合えば、付き合った方も処罰は免れません。

日本サッカーの信用を守るためにも、日本人プレーヤーの選手生命を守るためにも、これまでの関係をすべて見直し、韓国サッカー界とは距離を置くべきです。




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■大震災を笑った横断幕(その1)

 もうご存知だとは思いますが、先日韓国・全州市で行われたAFCチャンピオンズリーグの全北対C大阪戦において、スタンドの韓国人サポーターが「日本の大地震をお祝います」と書かれた横断幕を掲げたことが大問題となっています。

ベルギーリーグ・ゲルミナルのサポの「カワシマ・フクシマ」コールもひどかったですが、今回は他人の不幸を喜ぶ内容の横断幕を、わざわざ日本語を調べた上で意図的につくったという点で本当に悪質です。

2万人以上の死者・行方不明者が出ているあの大震災を笑うとは、人としての心があるのでしょうか。まったくもって許せません。

問題の横断幕を作成した人物は特定され、本人から謝罪があったとのことですが、今なお津波や放射能の被害で我が家に帰れない人たちを含めて、多くの人々の心を傷つけた事実は消えることはありません。

 全北現代球団からも謝罪があったとのことなので実際HPに行ってみましたが、日本語どころか英語での謝罪文さえありませんでした。

どうやら韓国語による謝罪文しかアップしなかったそうで、ネット上に翻訳文がありました。 

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全北現代モータースFC
ACL関連謝罪文

去る27日、全州ワールドカップ競技場で開かれた
アジアチャンピオンズリーグ8強2次戦で起こった一部ファン達の芳しくない
行動のせいで物議を起こした点に、全北現代を愛して
サッカーを愛するファンたちに頭を下げて謝罪いたします。

今度のことは一部ファン達の曲がった考えのせいで
起こったことで、嬉しさを満喫しなければならない今、
私ども球団はさらに大きな困難と痛みを経験しています。

今度のことで失意に沈む日本国民とサッカーファンたちに
深い謝罪の言葉を伝えて、
今後このようなことが再び再発しないようにさらに努力します。

ありがとうございます。

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ここで疑問に思うのは、全北現代がまず最初に謝るべき相手は日本国民であるにもかかわらずそれは二の次になっていて、どうして最初に「全北現代を愛するファン」に謝罪したのかという点です。

日本人がまったく理解できない韓国語のみの謝罪文をHP上にアップしたことも合わせて、謝罪に誠意が感じられません。

日本代表の試合を見ていれば、どうしても韓国サッカー界と関わらざるをえなくなりますが、私が韓国をウォッチし始めて、かれこれ20年になります。

残念ながら韓国社会には、どんなことがあっても「日本人にだけは頭を下げたくない。そんなことをすれば民族のプライドが汚される」と考える、心の狭い民族主義者が少なくありません。

悲しいことに、日本人を「倭猿」と呼んで人種差別する人も多くいます。

昨年ソウルでの日韓戦でかかげられたバナナの横断幕には、日本人を猿と差別する意味で「(猿)メシ食ってきたか?」と書いてあります。


バナナ
(クリックで拡大)


全北現代があのような奇妙な謝罪文を作成したのは、韓国国内の民族主義者に向けて、全北が日本人に頭を下げたことを謝罪することが第一の目的ではないのかと勘ぐってしまいます。

全北がこれほど気をつかわないといけないほど、韓国社会では心の狭い民族主義者の影響力が強いのです。

実際韓国では、素直に自分達の過ちを認めることができず、「日本は自省せずに他国を非難している」という報道さえなされているようです。(サーチナ記事

その記事では「日本の軍国主義の象徴である旭日旗を掲げたことは『韓国を馬鹿にする仕打ち』『スポーツマンシップに反する行為』」などと批判しているそうですが、これが事実ならとんでもない言いがかりです。

どうしてこんな話が出てくるのかと言えば、今年1月のアジアカップの日韓戦において韓国代表のキ・ソンヨンがゴールした後、日本人を猿とバカにする人種差別パフォーマンスをした事件で、キが「スタンドに旭日旗があったからやった」と言いわけしたからです。

私もその試合の映像をチェックしましたが、スタンドに旭日旗は見当たらずキが嘘をついたのではないかと思っているのですが、百歩譲って旭日旗があったとしてもそれを非難されるいわれは何もありません。

旭日旗は今も正式な海上自衛隊の旗(諸外国でいう海軍旗)です。

これまで何度も海上自衛隊の船が旭日旗をかかげて親善目的で外国を訪問していますが、国際社会から問題にされたなんてことは聞いたことがありません。

無知な一部の人が言うならともかく、韓国のマスコミが日本にそうした言いがかりをつけて、大震災という他人の不幸を笑うという同胞の罪を打ち消そうとしたことについて、「日本人にだけは頭を下げたくない。そんなことをすれば民族のプライドが汚される」という歪んだ考え方の影響が、韓国社会においていかに強いかがうかがえます。

そうした影響もあって、韓国を代表するサッカー選手であるキ・ソンヨンもああいうことを言うわけです。

しかし、どう言いわけをしてもキのやった人種差別パフォーマンスが許されるはずがありません。


FIFAも「アンチ・レイシズム」には力を入れていますし、本来であれば長期間の出場停止などキの厳罰は免れないところでした。

本人もまずいと思ったのか、突然「スコットランドリーグで自分が差別されたからやった」と言い直します。

するとイギリスのマスコミから「スコットランド人に罪をかぶせた厚かましいキ・ソンヨン!」と一斉に非難されるという事態になりました。

全北サポの一件で、日本サッカー協会(JFA)が韓国サッカー協会に迅速に抗議したのは評価できます。

しかし、どうして仙台・リャンヨンギ選手を差別した浦和サポに厳罰でもって対処したJFAが、キ・ソンヨンの人種差別パフォーマンスを見逃したのか今もなお理解できません。

「日本人が外国人を差別するのは許さないが、外国人から日本人が差別されるのはかまわない」ということなのでしょうか。

これまで日本側が韓国社会に根強い日本人への差別にしっかりと抗議し、当事者に処罰を受けさせなかったことが、「日本人相手なら何をやっても許される」という風潮を生み、全北サポの横断幕事件へとつながったのだと思います。

韓国人のすべてがそうだとは言いませんが、日本の大震災を笑う横断幕と日本人を猿呼ばわりして差別する韓国のサッカー選手やサポーター、これらはすべてつながっている事件です。

「フクシマ」とコールしたゲルミナルは罰金という罰を受けました。

全北もちゃんと厳しい処罰を受けるのか、注視したいと思います。

大事な問題なので次回も続きます。




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