■2011年08月

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■日本代表、柏の田中を追加召集

 9月2日に行われるブラジルW杯アジア3次予選に召集されていたイタリア・ノバラ所属のFW森本貴幸選手ですがケガのため召集辞退となり、かわって柏のFW田中順也選手が追加召集されました。

森本選手の負傷は残念ですが、現在10得点をあげてJリーグで好調な田中選手に期待したいと思います。

一部マスコミは「サプライズ召集」と書きたてていましたが、私は別段驚きはしませんでした。

シュート技術も良いものをもっていますし、彼が召集されたことでJリーグでプレーしている他の選手のモチベーションもよりアップすることでしょう。

とても良いことだと思います。

 さて間近にせまってきた9月2日の北朝鮮戦(埼玉)ですが、当日は台風の接近が予想されていて、日本サッカー協会は前日に試合開催の可否を判断するとしています。

2日の試合が開催不可となった場合、翌日にづらすか延期するかもあわせて発表されることになりました。

現時点においては代表選手も含め、「当日必ず試合は開催される」ということだけを考えて予選への準備に集中する必要がありますが、もし2日の試合が開催不可能と判断された場合は、どういう解決策をとれば日本代表の予選突破にとって不利にならないかということを最優先に考えなくてはなりません。

2日に台風が直撃して北朝鮮戦を翌日開催にづらした場合、6日に行われるアウェーのウズベキスタン戦への現地入りが1日遅れてしまうため、疲労回復などさまざまな面で日本にとって不利になるように思われます。

対戦するウズベキスタンは予定どおりならば、9月2日の初戦で隣国タジキスタンとのアウェー戦を戦っており、移動の面でも休養の面でもホームで待ち構えるウズベキスタンが有利になります。

日本が所属するグループCにおいて実力的に見れば、日本にとって3次予選で一番ハードなのがウズベキスタンとのアウェー戦だと思います。

ですから2日の北朝鮮戦が台風で実施できなかった場合は思いきって開催はあきらめて、ホームの北朝鮮戦は何ヶ月か後のFIFA・インターナショナルマッチデーに持っていき、アウェーのウズベキスタン戦を万全の態勢で迎えられるようにするべきではないでしょうか。

もちろん延期したことで、ホームの北朝鮮戦が変な日にちに入れられて、もっと日本代表にとって不利になってしまうとなれば話は別ですが。

FIFAのインターナショナルマッチデーのカレンダーを見るかぎりでは、10月7日に神戸で開催予定のベトナムとのテストマッチを中止して、そこにホームの北朝鮮戦をいれるしかないかもしれません。(ベトナムサッカー協会には申し訳無いですけど自然災害による緊急事態ですから)

仮にそうなった場合、10月7日に北朝鮮とのホームゲームをもってきて、11日に本来予定されていたタジキスタンとのホームゲーム(大阪・長居)をやれば、日本にとって不利な状況は避けられそうです。

ともかく、2日の試合は選手たちに良いコンディションで試合をさせてあげたいですね。そして6日の試合ともども日本代表の勝利を祈っています。




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■アジア3次予選にのぞむ日本代表メンバー発表

 9月2日に行われる2014年W杯アジア3次予選、対北朝鮮戦にのぞむ日本代表メンバーが発表されました。

GK 川島 永嗣 (リールス:ベルギー)
  西川 周作 (広島)
  権田 修一 (F東京)

DF 今野 泰幸 (F東京)
  吉田 麻也 (VVV:オランダ)
  内田 篤人 (シャルケ:ドイツ)
  駒野 友一 (磐田)
  栗原 勇蔵 (横浜M)
  伊野波 雅彦(ハイデュク・スプリト:クロアチア)
  槙野 智章 (ケルン:ドイツ)

MF 遠藤 保仁 (G大阪)
  長谷部 誠 (ボルフスブルグ:ドイツ)
  阿部 勇樹 (レスター:イングランド)
  細貝  萌 (アウグスブルグ:ドイツ)
  柏木 陽介 (浦和)
  中村 憲剛 (川崎)

FW 香川 真司 (ドルトムント:ドイツ)
  本田 圭佑 (CSKAモスクワ:ロシア)
  岡崎 慎司 (シュツットガルト:ドイツ)
  李  忠成 (広島)
  清武 弘嗣 (C大阪)
  森本 貴幸 (ノバラ:イタリア)
  原口 元気 (浦和)


 いよいよブラジルW杯に向けた日本代表の挑戦が始まります。

今回召集されたメンバーを見ますと、韓国戦に召集された家長選手が外れ川崎の中村選手が久しぶりに選ばれていますね。また松井選手に代わって浦和の原口選手が抜擢されています。

残念ながら驚異的な回復を見せていたインテル・ミラノの長友選手の召集は見送られました。

アジア3次予選は、2日の対北朝鮮・6日の対ウズベキスタン戦でいきなり最初のヤマ場が来ますので、日本代表の勝利とともに良い内容の試合を期待します。

 ただ召集メンバーのバランスを見た場合、攻撃的MFタイプの選手が多くてセンターフォワードタイプの選手が手薄のような気がします。

かろうじて合格ラインぎりぎりにいるのは李選手ぐらいで、森本選手にはずっと期待しているのですがクラブでもあまり出場機会がありません。

であるならば、Jリーグで試合に出てゴールランキング上位につけて実績を残している他の選手を呼んでも良いのではないかと個人的には思います。

森本選手にはこの機会に一層奮起してくれることを望みますし、原口選手の若さと思いきりにも期待しています。

 3次予選の召集メンバーと同時に、10月7日に神戸でベトナムとのテストマッチが開催されることが発表されました。

同月11日のタジキスタン戦を前にした調整試合とのことですが、ベトナムが対戦相手というのはどうでしょうか。

タジキスタンとほぼ同じくらいの実力と予想されますが、プレースタイルがちょっと違うように思います。

残念ながらタジキスタン代表の試合は見たことがありませんが、近隣のウズベキスタンやトルクメニスタン・カザフスタンのスタイルと似ているとすれば、フィジカルが強くてスピードとパワーを生かしたタテに速いサッカーをしてくるようなイメージがあります。

ベトナムなど東南アジアのチームは逆に、技術があって細かくパスをつないでゲームをつくろうとするがフィジカルは弱いというイメージがあります。

もし仮想タジキスタンということでテストマッチをするなら、トルクメニスタンやキルギスタンとやった方がよりふさわしいように思えるのですが、どうでしょうか。

ともかく、もう決まってしまったことで変更できないということであれば、ベトナムとのテストマッチを最大限に活用するしかありません。

 いよいよブラジル行きの切符をかけた日本代表の真剣勝負が始まります。
 
冷静に各国の戦力を分析してみても、日本の選手が自分たちの実力を出しきりさえすれば、W杯行きの切符を勝ち取ることができると思います。

むしろ一番の強敵は己自身であり、油断して相手をナメてかかったり、失敗を恐れて消極的になったりすることではないでしょうか。

「アルゼンチンに勝ったから軽く流しても勝てるだろう」みたいなムードがあった、今年1月のアジアカップ初戦・ヨルダン戦(1-1)のような試合の入り方は絶対にダメです。

球際の競り合いで相手に勝つ、こぼれ球は必ずマイボールにするというサッカーの一番ベーシックなところでまず勝たなければなりません。

特に日本のゴール前では集中力を保ち、競り合いに絶対に負けないことが重要です。
(もちろんゴール前に入ってきたすべての選手を警戒しなければなりませんが、フィジカルの強いチョン・テセやリャン・ヨンギのキックは要注意)

守備では縦横にコンパクトなブロックをつくって相手の攻撃をガッチリ防ぎ、攻撃ではゴールできるまで焦らず辛抱強く攻め続ける。

この前の韓国戦のように「3-0になったから今日はもう勝ち」ということで力を弱めてしまうのではなく、短期決戦のリーグ戦ですから最後まで緊張感を持って、取れるうちに何点でも取っておきたいですね。

それが後々自分たちを楽にしてくれるでしょう。

それでは3次予選の最初のヤマ場となる北朝鮮・ウズベキスタンとの二連戦、日本代表の勝利とともにどういった戦いぶりを見せてくれるのかを楽しみにしています。




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■シリア失格?(追記しました)

 ブラジルW杯アジア3次予選で日本と同じ組に入ったシリアですが、昨日国際サッカー連盟(FIFA)は、シリアがアジア2次予選のタジキスタン戦において、シリア以外の代表歴がある選手を出場させたとして、シリアを予選失格とする処分を下しました。

これによりシリア対タジキスタンはH&Aの二試合とも3-0でタジキスタンの勝利扱いとなり、グループCは日本・ウズベキスタン・タジキスタン・北朝鮮の争いになりました。

シリアサッカー協会は「スポーツ仲裁裁判所に提訴する」と主張していますが、FIFAは「もう決定事項だ」としてつっぱねています。

3次予選が間近に迫っていますが、さてどうなるでしょうか。

 で、シリア以外の代表歴がある選手というのは、スウェーデン生まれで現在デンマークリーグのオールボーに所属するルアイ・チャンコ選手のことだと思うのですが、2008年にスウェーデン代表としてコスタリカとの親善試合に出場しています。

現在のFIFAのルールでは、一度どこかのA代表としてプレーしてしまうと別の国の代表選手にはなれないことになっています。

各種の情報を総合しますと、2次予選でシリアと戦ったタジキスタンサッカー協会がFIFAに抗議して、それが認められてシリア失格となったみたいです。

実はそのチャンコ選手、日本とシリアが対戦した今年1月のアジアカップ2011にもシリア代表選手として登録されていたんですが、その時は誰も気づかなかったのでしょうか。

しっかし、こんなこともあるんですね。こんなことでW杯への道が絶たれたのではたまったものではありません。日本も念のため注意しましょう。

 さて、日本の3次予選の相手となりそうなタジキスタンについて一応触れておきます。

タジキスタンは中央アジアの山岳国で1990年代のはじめまでソビエト連邦の一部でした。

それまで“パミール・ドゥシャンべ”というクラブが事実上のタジキスタン代表でソビエト・リーグに所属していましたが、80年代末から90年代始めにかけては事実上のウズベキスタン代表である“パフタコル・タシケント”よりも成績は上でした。

まあスパルタクやCSKAといったモスクワ勢やディナモキエフにはかないませんでしたけど。

ところが91年にタジキスタンが独立してから起こった内戦で同国のサッカーは弱体化の一途をたどり、かつてはウズベキスタンやカザフスタン(かつてはAFC、現在はUEFA所属)と張り合っていたころの面影は消えています。

90年代の前半タジキスタンの優秀な選手はロシアリーグなどで活躍していましたが、現在のタジキスタン代表選手のほとんどが国内でプレーしています。

ちょっと気になるのが日本代表が戦うタジキスタンとのアウェーゲームです。

首都のドゥシャンべで開催される場合、標高が700mを越えます。

南アフリカW杯の開催地のほとんどが標高1400mぐらいありましたから大丈夫だとは思いますが、一応高地対策をどうするか考えておいた方が良さそうです。

タジキスタンは実力的にはシリアより劣ると見て良いと思いますが、だからといって日本が特別有利になったということはないでしょう。

韓国に3-0と勝ったことで「アジアは日本の一強時代」という声も一部にありますが、2014年ブラジルW杯に関する限り、我々はまだ何も手に入れていません。

テストマッチで韓国に勝ったからといって、決勝トーナメント進出はおろか日本のブラジル行きが保証されたわけでもありません。

ウズベキスタンや北朝鮮は決して油断ならない相手ですし、タジキスタンに取りこぼしたところが最終予選への道を絶たれることになるでしょう。

その意味でどの試合も違った難しさがあります。

日本代表の選手・監督はじゅうぶん理解していると思いますが、「勝って兜の緒を締めよ」の言葉どおりW杯3次予選に向けて気を引き締めて欲しいです。


(追加情報)

この記事を作成した時点で、FIFAの規定に違反したシリア代表選手の名前は公表されておらず、スウェーデン生まれのルアイ・チャンコ選手がそうではないかと推測していましたが、新たな情報によるとレバノン生まれで現在イランリーグでプレーするジョージ・ムーラドという選手だったもよう。

ムーラド選手もスウェーデン代表としてメキシコとの親善試合に出場していたそうです。

スポーツ仲裁裁判所へのシリアの提訴が受理されるのか、それが受理された場合に判決がどうなるのかがちょっと気になりますが、日本としては相手がどこであってもしっかり準備をするだけでしょう。






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■韓国戦から見えた課題

 先日の韓国戦は3-0で日本代表の圧勝に終わったわけですが、守備では課題も浮かび上がりました。

センターバック2枚が日本のゴール前で簡単に相手をフリーにしてしまったり、相手に先に体を入れられて競り負けたりといった問題点は前回指摘した通りです。

個の問題に加え、4バックのゾーンディフェンスの組織戦術にも問題がありました。今日はそれを取り上げます。

札幌の試合では、バックからトップまで縦の距離ではコンパクトな陣形をまずまず取れていましたが、横にはあまりコンパクトにはなっていませんでした。

一般論として4バックといえどもピッチの横幅すべてをカバーすることはできず、サイドから相手に攻撃された場合、こちらのサイドバック(SB)が応対し、センターバック(CB)2枚はゴール前を固めたとすると、SBの裏にどうしても危険なスペースができてしまいます。

これをいかにカバーするかが、4バックの組織戦術におけるカギの一つでしょう。(下図)

4バック
(クリックで拡大 以下同様)


解決法の一つは、4バックがペナルティエリアの幅を保ったままボールサイドへスライドするやり方。(下図)

スライド

こうすれば、SBの裏に大きなスペースを空けてそこを相手に使われることは防げますし、4バックと連動して4人のミッドフィルダーもスライドすればバイタルエリアを広く空けてしまうこともありません。

逆サイドに大きなスペースが空いているのが弱点と言えば弱点ですが、相手がそこへサイドチェンジしたら、空中をボールが移動している間に4バック+4人のミッドフィルダーが逆サイドへ素早くスライドして応対します。

もう一つのやり方は、SBが相手のボール保持者へ応対するためサイドへ出ていっても残りの3人はスライドせず、SBの裏のスペースはボールサイドのボランチ(DM)がカバーするやり方。(下図)


カバー


このやり方は、インテル時代のモウリーニョ監督がチャンピオンズリーグ決勝のバイエルン戦で使っていたと記憶していますが、相手の2トップが強力でこちらのセンターバックをゴール前から動かしたくない時、さらに相手のサイドハーフに対して常に数的優位を保って守りたい時に有利なやり方と言えるでしょう。

ただし、DM一枚が下がるとCB前のバイタルエリアが空いてしまうため、相手がボールを中央へ展開した場合は、DMは素早く元のポジションへ戻る必要があります。

どちらを使うかは監督さんの好みや相手との力関係、相手のフォーメーション等を考慮して選択することになると思いますが、ザックジャパンが発足以来使っているのは前者のはずです。

ところがこの韓国戦では、相手のボール保持者がサイドから攻撃してきてこちらのSBが応対した時、吉田・今野のCB2枚がボールサイドへほとんどスライドせず、SBの裏に危険なスペースをつくるケースがしばしばあったように思います。

幸い失点にはつながりませんでしたが、これを放置しておくわけにはいきません。

放置するとどうなるか、アジアカップ2011初戦のヨルダン戦における失点シーンを振りかえっておきましょう。(下図)

ヨルダン戦


ヨルダンの選手がロングパスを日本の左サイドで受けて、長友選手がサイドへ出てそれに応対し、今野選手も左サイドへスライドしましたが、もう一枚のCB吉田選手はゴール前中央からまったく動いていません。

そのため今野選手の裏に危険なスペースを空けてしまっています。(1)

これに気づいた長谷部選手が長友選手の裏をカバーし、それでも足りず遠藤選手が今野選手の裏をカバーしました。そのためバイタルエリアまでぽっかりと空いています。非常に失点しやすいとても危険な形です。(2)

日本の左サイドで基点をつくったヨルダンの選手を長谷部・長友両選手で挟みこんだのですが、奪ったボールが不運にもアーメルの前にこぼれ、アーメルはバイタルエリアで完全フリーのファタハにパスすると、ドリブルで遠藤選手のスライディングをかわしたファタハがシュート。

吉田選手がここでようやく左サイドへ動き出したのですがすでに手遅れで、吉田選手のつま先に当たったボールがコースを変えてオウンゴールとなってしまいました。

この試合のあと監督から注意があったと思いますし、選手のミスをあげつらおうというのがこの記事の目的ではありませんがセンターバック、とくに吉田選手のポジショニングミスが招いた失点だったと言わざるをえません。

アジアカップで失点が多かった原因は、昨年のアルゼンチン・韓国とのテストマッチまではちゃんとできていたのに、シーズンオフをはさんで日本の4バックがヨコのコンパクトさを失ってしまったからです。

プレミアリーグ移籍が目標ならば、吉田選手はこの失敗の経験を糧としてしっかり成長して欲しいですし、今野選手はディフェンスリーダーとして経験の浅い後輩を良く指導してやって欲しいのですが、札幌での試合を見る限りアジアカップからあまり問題が改善されていなかったのが残念です。

これではW杯3次予選を前に不安が残ります。

私がキリンカップから「3-4-3はほどほどにして4バックの約束事の再確認を」と言っている理由はこれです。

3次予選で当たるチームとの力関係からすれば、日本代表は6試合を無失点で乗りきることを目標にしたいですね。

この記事で指摘したように、タテにもヨコにもコンパクトな4-4のブロックをつくって、選手一人一人が日本のゴール前でしっかりマークについてフリーな相手選手をつくらなければ、それは十分可能だと思います。

ブラジルW杯を見据えれば、ここで大量失点しているようではダメです。

そのためにも予選直前にもう一度、サイドに相手のボール保持者がいる場合、こちらの4バックがヨコにコンパクトな幅を保ったまま左右にスライドする練習をやって最終チェックを行うことをザッケローニ監督にお願いしたいです。

それでも試合中にセンターバックがスライドするのを忘れている場合は、長谷部・遠藤の両ボランチにカバーをお願いしますが、本番ではその必要がないようにしたいものです。

「3次予選失点ゼロ」を目標に、守備をもう一度引き締めましょう。




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■日本代表、韓国を3-0と圧勝も...

 札幌でW杯予選をひかえた最後のテストマッチが行われ、日本が3-0で韓国に勝利しました。

対戦相手の韓国は、ボルトンのイ・チョンヨンをケガで欠いていましたが、こちらもインテルミラノの長友選手を欠いていましたからお互いさま。「選手層の厚さ」も戦力のうちでしょう。

現時点では日本のホームで日本の勝利、アウェーで引き分けぐらいの実力差と評価していましたが、ホームで日本が3-0で勝利という結果は順当でしたし、良かったと思います。

天国にいる松田選手に捧げる勝利となりました。

それでは試合の流れを振り返りましょう。

 キックオフ後しばらくは互角の展開。

2分、本田からのパスを受けた岡崎がペナルティエリア(P.A.)に侵入してシュート、惜しくもゴールバーの上を通過します。

6分、日本の左サイドを突破したチャ・ドゥリからのクロスをイ・グノがゴール直前でフリーになりヘッド。シュートが不正確で助かりました。

21分、本田からパスを受けた香川が得意のバイタルエリアでのドリブルからシュート、これはGKがなんとかセーブ。

このシュートから流れは一気に日本へ傾きます。

25分過ぎから日本が怒涛の攻撃、CKの連続からシュートを雨あられと降らせます。

待望の日本の先制点は35分でした。
遠藤のパスをP.A.の中で受けた李がヒールパス、これを香川が拾って相手DFをかわしてゴール!

その後は早く追いつきたい韓国に反撃されますが守備ブロックをつくってそれをいなし、日本優勢のまま前半を終えます。

 後半は序盤から日本の攻撃力が爆発。

1分の本田のFKから始まり、3分清武のパスを李がスルーして香川がシュートするも相手選手がスライディングで防ぎます。

そして8分、駒野が左サイドを突破してそのままシュート、GKがセーブしたボールを拾った清武が中央へ折り返し、これを本田が決めて2-0。

10分、香川からのパスを受けた清武がまたしても右サイドから絶妙の折り返し。これを香川がゴールに冷静に流し込んで3-0とします。

3-0となったことで日本代表は緊張の糸がプッツリと切れ、「今日はもう勝ち」という油断したムードがただよいます。

余裕を持ちすぎたパス回しからイージーなミスを連発して、韓国のカウンターをくらいました。

26分、28分とキム・シンウクに連続でシュートを打たれ、31分にはク・ジャチョルに決定的な場面をつくられます。

35分にもキム・シンウクに危険なシュートを打たれますが、相手のシュート技術の低さやGK川島のファインセーブに救われました。

そしてタイムアップ。日本代表が3-0で韓国を下しました。

 それでは試合内容を見て行きましょう。まず攻撃から。

攻撃についてはとても良かったと思います。

中盤における攻撃の組み立ても素早く的確な判断でパスが良く回り、アタッキングサードに侵入する回数を多くつくることができました。

アタッキングサードに入ってからは、外からでも中央からでもチャンスメークできるアイデア豊富で多彩な攻撃。

本田選手がサイドに流れ、逆にゴール前中央に香川選手が入っていき、これに清武選手がからんで上手く攻撃が機能していました。

香川・本田両選手の連携もアジアカップの頃に比べると格段に良くなりましたね。見ていて楽しかったです。

そして香川選手を中心にシュートへの意識が非常に高く、それぞれ素晴らしいフィニッシュから3得点。

特に2点目のシーンは、これまでの日本サッカーであればほぼ100%パスを選択していたプレーだと思いますが、サイドを突破した駒野選手がパスではなく自信を持って思い切り良くシュートしたことで本田選手のゴールが生まれました。

3-0になってからチーム全体がスローダウンしてしまいましたが、最後まで緊張感を持って戦えたら、あと1~2点は追加できていたでしょう。

あえて攻撃面で課題を言えば、パスが弱くて味方に届く前に相手に奪われるというシーンがやや目立ったことです。

味方の足元にしっかりとしたパスを出すことを心がけて欲しいです。

それでも攻撃面の内容には80点はつけられます。

 逆に守備面では課題が多いです。こちらの出来はまだ50点といったところでしょうか。

オフが明けたばかりで久しぶりの実戦に臨む選手にありがちなのは、シーズン中よりもこぼれ球への反応や相手選手へのマークの意識が鈍くなることです。

この試合でもそういう傾向が出ていたように思います。

あるいはケガを気にしていたのかもしれませんが、韓国の選手が中盤においてフリーでドリブルを始めても、誰もプレッシャーをかけに行かないシーンがしばしばありました。

こうなるとこちらのDFラインはズルズルと下がらざるを得なくなり、相手を安易にシュートレンジに近づけてしまうだけです。

また日本のゴール前に相手が浮き球のクロスボールを上げてきた時も、こちらのセンターバック2枚が相手を簡単にフリーにしてヘディングシュートを許していました。

こちらのゴール前では相手より必ず先にボールに触ってクリアする、もしどうしてもそれが出来ないときは相手選手に体をしっかりつけて相手の体の自由を奪ってしまうという守備の基本中の基本は、誰がそのポジションに入っても試合終了のホイッスルが鳴るまで、絶対にやり続けなくてはいけないことです。

「今後の強化ポイント」の記事で、「縦横にコンパクトな4バックのゾーンディフェンスをつくる時の約束事をチェックせよ」と書いておきましたが、この試合日本の組織ディフェンスについて、縦はまずまずコンパクトになっていたと思いますが、横のコンパクトについては改善の余地ありです。

(それについては、次回(週末更新を予定)記事で図をつくって説明したいと思います)

この試合無失点だったのは、日本がやるべきことをやって相手の攻撃を完全に封じたというよりも、相手が外してくれて「結果オーライ」的な要素が強く、もし先に失点していたら試合がまったく別のシナリオに分岐していた可能性があり、短期決戦で絶対に先制点をやれないW杯3次予選を前にこういう守備では困ります。

W杯の予選そして本大会で成功するためには、守備の安定が絶対に欠かせません。

 選手個々で特筆すべきは、やはり香川選手。

バイタルエリアでボールをもって前を向けたら、かなりの確率で自分で局面を打開してゴールまで持っていける選手です。

昨年のドルトムントでの活躍やアジアカップ・カタール戦を見ても思いましたが、日本代表はようやくワールドクラスのフィニッシャーを手に入れましたね。

本田選手も、中盤の組み立ての中心としてパスを上手く散らしていました。これでバイタルエリアからのシュート精度が上がればもっと良くなります。

五輪代表のキーマンである清武選手も右サイドから好アシスト連発。代表の2列目のポジション争いがますます熾烈になりそう。

李選手もナイスアシストでしたが、やはりセンターフォワードなのでゴールが欲しいところ。

駒野選手は久しぶりの召集で前半はチームにフィットしていない様子でしたが、後半から本領発揮。

逆に今野・吉田の両センターバックは、ゴール前で相手を簡単にフリーにしてしまい、こんなプレーぶりでは困ります。

特に吉田選手は将来のディフェンスリーダー候補として期待しているのですが、189cmの体格を生かせていません。

VVVの失点の多さも気になるのですが、これだけチャンスを与えられているのですからそろそろ成長したところを見せて欲しいです。

 チーム全体としてのゲーム運びは、3-0になるまではほぼパーフェクトでしたが、それ以後はチーム全体に楽勝ムードが漂って、緊張の糸が完全に切れてしまいました。

テストマッチだからでしょうか変に余裕を持ちすぎてしまい、シュートを打てる場面でもパスを回そうとしすぎて徐々に攻撃のリズムを失い、最終ラインで相手をかわすため、意味の無いハイリスクなパス回しからボールを奪われて、再三のピンチを招いていました。

2-0にして楽勝ムードになったチームが、たった1点返されただけでそのまま2-3とひっくり返されることはサッカーではしばしばあることですが、一度緊張の糸が切れたチームを元に戻すのは容易ではなく、3-0にした後で1点でも決められていたらどうなっていたかわかりません。

W杯予選の本番ではこういうことは起こらないと信じますが、長谷部キャプテンを中心にもう一度チームを引き締めて欲しいです。

 W杯予戦前、最後のテストマッチとなった韓国戦。

3-0で勝利という結果は良かったですが、試合内容は攻撃面は良かったものの、守備面は合格点というわけにはいきませんでした。

この試合で見つかった課題を予選本番までにきっちりと修正してきて欲しいと思います。

 最後に、今回の日韓戦について言えば結果も内容も日本が圧倒しましたが、だいぶ前から足元の技術は日本の方が上回っていました。

しかしフィジカルや組織力の問題に加え、「これまでやられてきたから、またやられるんじゃないか」とか「韓国は永遠のライバル」みたいな、相手を過剰にリスペクトした「敗者のメンタリティー」が自分たち本来の能力を押さえつけてしまい、技術の高さが各年代の日韓戦で勝利という結果につながりませんでした。

これが変わったのは、苦しい戦いを勝ち抜いて南アフリカW杯でベスト16に進出し、同じ年ホームにメッシ擁するアルゼンチンを迎えて撃破した辺りで、ハイレベルの厳しい戦いの連続で日本の選手たちが精神的に急激な成長を遂げました。

それにザッケローニ監督の組織戦術が組み合わさって、日本人選手の技術の高さがダイレクトに3-0という結果となって現れたように思います。

もちろん相手がどこであれこちらが油断して手を抜けばやられますが、「U-22日本代表、精神面に課題」で述べたように「これからも日本と韓国は良きライバルとして競り合っていけばいい」みたいな敗者のメンタリティーは、この試合で日本代表から一掃されたのではないでしょうか。

下の年代もA代表に続いて欲しいですね。

ただ日本の最終的な目標は、スペインやオランダ・ウルグアイなど世界トップレベルのチームに勝ってW杯で優勝することであり、現時点において韓国に勝つということはその過程でついてくるものに過ぎないということは忘れてはいけないでしょう。

その意味でも、すぐさま韓国サッカー協会から「泣きのもう一番」のお願いが日本にくるかもしれませんが、韓国とのテストマッチは当分必要無いと思います。

本田選手がキ・ソンヨンにスパイクのウラで削られ、ブンデスリーガで開幕ゴールをあげ順調なスタートを切った岡崎選手が負傷退場した時はヒヤっとしましたが、古くは城彰二選手が前歯を折られ香川選手や駒野選手の連続骨折など、純粋なスポーツ以外の要素がからんで異常に激しくくる韓国代表は、正直この時期のテストマッチの相手としてふさわしいとは思えませんでした。

W杯予選直前ということもありますし、各選手を無事にクラブに帰してあげることができて本当に良かったです。

次回は週末アップの予定です。

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          2011.8.10 札幌ドーム

      日本   3  -  0   韓国


    香川 '35
    本田 '53
    香川 '55


    GK 川島        GK チョン・ソンリョン

    DF 駒野        DF チャ・ドゥリ
      (槙野 56)        イ・ジェソン
       今野           イ・ジョンス
       吉田           キム・ヨングォン 
       内田          (パク・ウォンジェ 25)   
                    (パク・チュホ 37)
    MF 遠藤
      (家長 73)     MF キム・ジョンウ
       長谷部         (ナム・テヒ 84)
      (阿部 66)        キ・ソンヨン
       香川           イ・ヨンレ
      (細貝 85)       (キム・シンウク 52)
       本田         
       岡崎        FW ク・ジャチョル
      (清武 36)        パク・チュヨン
                    (ユン・ビッカラム 58)
    FW 李            イ・グノ
                    (キム・ボギョン 52)





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■韓国とのテストマッチに臨む代表メンバー発表

 札幌で行われる韓国とのテストマッチに召集された日本代表メンバーが発表されました。


GK 川島 永嗣 (リールス:ベルギー)
  西川 周作 (広島)
  東口 順昭 (新潟)

DF 今野 泰幸 (F東京)
  吉田 麻也 (VVV:オランダ)
  栗原 勇蔵 (横浜M)
  内田 篤人 (シャルケ:ドイツ)
  伊野波 雅彦(ハイデュク・スプリト:クロアチア)
  槙野 智章 (ケルン:ドイツ)
  駒野 友一 (磐田)

MF 遠藤 保仁 (G大阪)
  長谷部 誠 (ボルフスブルク:ドイツ)
  阿部 勇樹 (レスター:イングランド)
  細貝  萌 (アウグスブルク:ドイツ)
  家長 昭博 (マジョルカ:スペイン)
  柏木 陽介 (浦和)

FW 本田 圭佑 (CSKAモスクワ:ロシア)
  香川 真司 (ドルトムント:ドイツ)
  岡崎 慎司 (シュツットガルト:ドイツ)
  松井 大輔 (ディジョン:フランス)
  李  忠成 (広島)
  森本 貴幸 (ノバラ:イタリア)
  清武 弘嗣 (C大阪)


 ざっと見ますと、駒野選手や阿部選手、松井選手など岡田ジャパンから実績を残してきたベテラン勢が多く復帰していますね。

残念ながらケガでインテル・ミラノの長友選手は召集を見送られましたが、あえて大きな冒険をせずに実績のある手堅いメンバーでまとめたなという印象です。

8月1日からの合宿では五輪代表メンバーが多く呼ばれましたが、今回召集されたのはセレッソの清武選手のみとなりました。

まだほとんどの選手はA代表にふさわしい実力に達していないというザッケローニ監督の判断なのでしょう。

「代表とはある程度完成された選手が選ばれるものであって、育成の場ではない」というのがザッケローニ監督の考え方なのかもしれません。

個人的には、もうちょっと将来を見据えて、現時点ではその実力に達していなくても潜在成長力を持つ若手をピックアップして、代表に呼びながらトレーニングや実戦の場で経験を積ませて育てていくということがあっても良いのではないかと考えますが、ここは監督の判断を尊重することにしましょう。

 ブラジルW杯アジア3次予選をひかえて最後の実戦の場となった韓国とのテストマッチ。

限られた時間を有効に使って最終チェックを行うとともに、良い結果・良い内容の試合を期待します。




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■ご冥福をお祈りします

 この記事だけは書きたくなかったのですが、悲しいお知らせをしなくてはなりません。

元日本代表で、現在はJFL・松本山雅に所属している松田直樹選手が練習中に心筋梗塞で倒れ、帰らぬ人となってしまいました。

松田選手といえばご存知のとおり、かつて横浜マリノスに所属していたとても能力の高いディフェンダーで、日本代表としても2000年アジアカップ優勝、2002年ワールドカップ・ベスト16進出にたいへん大きな貢献をしたプレーヤーでした。

松本山雅への入団会見では、新天地にかけるモチベーションの高さを示していたのが印象的でしたが、まさかこのようなことが起こるとは驚きと悲しみで一杯です。

松田直樹選手のご冥福をお祈りします。






  

■今後の強化ポイント

 8月1日よりザックジャパンの合宿がスタートしましたが、今日はブラジルW杯に向けての代表の要強化ポイントを国際サッカー戦略研究所なりに考えてみたいと思います。

 ザックジャパンの今後の強化を考えていく上で、まず焦点となってくるのが遠藤選手がいるボランチのポジションでしょう。

ブラジルW杯が開催されるころには遠藤選手は34歳になりますが、彼がいつまでトップコンディションを維持できるのか、もっか最大の関心事ではないでしょうか。

2010年W杯に向けて、岡田ジャパンは中村俊輔選手を軸にしたチームをつくったわけですが、南アフリカへ行くメンバーの登録をすっかり済ませた後で中村選手のコンディションが大会に間に合わないことが判明。

戦術からフォーメーションから全てを変更せざるを得なくなったわけです。

W杯直前に岡田ジャパンが大敗を繰り返したのは、中村選手のコンディション不良がすべての原因ではありませんでしたが、ブラジルでは同じことを繰り返したくはないものです。

「私のチームに替えの効かない選手はいない」と言うザッケローニ監督もそのあたりはちゃんと考えていると思いますが、遠藤選手がブラジルW杯まで世界で戦えるトップコンディションを維持できるシナリオと、そうすることができないシナリオの両方を想定して、今後の強化を考えていかなければならないでしょう。

たとえブラジルに間に合ったとしても、遠藤選手も永遠に現役というわけにはいきませんから、代表ボランチの後継者づくりは急務です。

ただ、フィジカルが強くてある程度守備のできる本田選手は別としても、ドルトムントの香川選手がいて、ブラジルW杯までにアーセナルの宮市選手が伸びてきた、バイエルンへ移籍した宇佐美選手も成長して是非とも代表のウイングやサイドハーフに入れたくなった、そのうえ長友・内田の両サイドバックが攻撃参加でガンガン上がるなんてことにでもなれば、ボランチに攻撃力はあるが守備力の弱い“レジスタ”タイプを入れると攻守のバランスが崩れて、あまりにも守備のほうが手薄になってしまいそうです。

攻撃陣とのバランスの兼ね合いや今後どういうタイプの選手が伸びてきてポジション獲得競争に勝つかといった諸条件によって、遠藤選手やピルロのような攻撃力のあるレジスタタイプが後継者として入るか、それともデヨングやガットゥーゾみたいなボール狩りの得意なタイプが入ってくるか変わってきそうです。(デヨングの、あまりにも汚いところは見習ってはいけませんけど)

ザッケローニ監督は細貝選手や家長選手、柴崎選手あたりを後継候補と考えているのでしょうか。それとも今回合宿に呼ばれた選手の中から抜擢されるのでしょうか。

個人的には、大けがをしてしまってとても残念なのですが、FC東京の米本選手にも今後の成長を期待しています。

 次に焦点となるポジションはセンターフォワードでしょう。

アジアカップでは磐田の前田選手がレギュラーでしたが、やはりそろそろ後継者を考えなければならない年齢にさしかかっています。

ザッケローニ監督は李選手を継続的に呼んでいますが、残念ながらキリンカップのチェコ戦ではフィジカルの強い相手に苦しみ、ほとんど機能しませんでした。

震災チャリティマッチのころから何度か言っていますが、個人的には甲府のハーフナー選手にも期待しています。

日本にはなかなかこういうタイプのFWがいませんし、身長の高さや体の大きさがワントップ向きのように思います。

香川選手のようなドリブラータイプと組み合わせると、なおさらタイプの違いが生きて代表の攻撃に幅が広がるのではないでしょうか。

それに甲府というシュートチャンスが少ないであろうチームに所属していながら、Jリーグのゴールランキングトップを走ってきたのも評価できます。

ようやく今回の代表合宿に呼ばれましたが、こういうタイプのFWが代表に一人ぐらいいても面白いのではないでしょうか。

 最後にセンターバックについて。

アジアカップで浮かび上がった課題として、日本よりフィジカルで勝る相手がロングボールをガンガン放りこんできてゴリゴリのパワープレイできた場合でも、ビクともしない絶対的な守備の安定感がほしいということがあげられると思います。

南アフリカでも、グループリーグ第3戦で日本に先制されたデンマークがロングボールを徹底して放りこんで来ましたが、中澤・闘莉王の両CBが安定した高さ・フィジカルの強さを見せて勝利に貢献しました。

現在のレギュラーは今野選手と吉田選手ですが、今野選手は対人では強いですが世界レベルのチームと当たったとき高さの面ではどうなのか今後チェックしたいポイントです。

高さという点では吉田選手に期待ですが、組織的なゾーンディフェンスのセオリーといった戦術理解や相手FWとの駆け引きなどで、まだまだ経験を積んでいく必要があります。

栗原選手もそれほど代表に呼ばれているわけではなく、アジアカップの決勝で岩政選手がキューウェルとの一対一で何度かやられていたのも気になりました。

こう考えるとセンターバックのポジションは、まだ頭抜けた選手がいない状態ではないでしょうか。

センターバックを軸とした守備の安定なくして勝利はありませんので、このあたりも要強化ポイントでしょう。

その他のポジションには言及していませんが、もちろん「もう強化は必要ない」ということではありません。

日本人監督さんにありがちな「この選手と心中する」といったような、何があっても絶対にレギュラーから外さない“聖域”となる選手をつくるのを私は好みませんし、むしろレギュラー陣を脅かすような選手がどんどん出てきて代表がより一層レベルアップすることを希望します。

ケガやレッドカードのケースもありますし、各ポジションの層は厚ければ厚いほど良いです。

 代表サポが100人いれば100通りの「理想の代表スタメン」が出てくるかと思いますが、個人的には現時点でこういう組み合わせでやったらどうなるか興味あります。


構想
(クリックで拡大)

フォーメーションは従来通り4-2-3-1にしていますが、トップ下には香川選手を入れてみました。

最近、本田選手も流れの中からの得点力をアップさせてきており、誰をトップ下にするかちょっと迷いますが、よりレベルの高いリーグでの得点力の高さをとって香川選手としてみました。

ドリブルからのゴール奪取というドルトムントで香川選手が本来得意とするプレースタイルを生かすならば、やはりサイドハーフよりも相手センターバックの前でプレーできるトップ下の方が良いのではないでしょうか。

実際アジアカップ・カタール戦でのゴールはそういう形からでした。

本田選手は3-4-3の右ウイングに入った時でも動きが良かったので右ハーフとしてみましたが、中へ切れ込んでトップ下の香川選手やワントップのゴールをおぜん立てしても良いですし、香川選手からリターンをもらって本田選手自身が決めても良いでしょう。

本人は嫌がると思いますが、遠藤選手に「もしも」のことがあれば、ある程度守備もできる本田選手をレジスタとして起用してみるのも面白いかもしれません。
 
左サイドハーフは運動量豊富な岡崎選手にしましたが、ブラジルW杯までの宮市選手や宇佐美選手、あるいは他の選手の成長度合いによって、このポジションに入る選手が変わってくる可能性が十分あります。

ボランチは、遠藤選手がいつまでトップコンディションを維持できるかが一つの焦点。

もう一人のボランチでキャプテンの長谷部選手と長友・内田の両サイドバック、そして川島選手が君臨するGKのポジションは、今のところレギュラー陣を凌駕する人材が現れていないように思います。

やはり合宿に呼ばれている柏の大型サイドバック酒井選手も今後のがんばりによっては十分チャンスがあるでしょう。センターバックとしても世界に通用するなら貴重な人材となりますし、ザック監督好みのタイプかもしれません。

具体的な選手名が書いてないポジションは、前述した通りまだ頭抜けた選手がいない要強化ポイントと考えているところです。

もちろんあくまでも「現時点」ですから、今後どういう選手が伸びてくるかによって、誰がどういうポジションに入ってどういうフォーメーションを組むかは変わってくるでしょう。

というか、レギュラー陣を脅かすような世界レベルの選手がどんどん出てきて欲しいですね。

それがブラジルW杯での日本代表の成功につながっていくはずです。

ワントップに関しては、今までのレギュラーは前田選手でしたが、個人的にはハーフナー選手がどれくらいできるか見てみたいです。

 今回は、ブラジルW杯に向けた代表の強化ポイントについて考えてみましたが、W杯予選で勝利という結果を残しながら選手を育てチームを強化していくことは容易いことではありません。ですが、ブラジルで南アフリカ以上の成功を勝ち取りたいなら避けては通れない道です。

最後に、W杯予選では守備の安定が欠かせません。

南アフリカW杯や同じ年のアルゼンチン・韓国とのテストマッチぐらいまでは、相手に点を取られる気がしなかったのですが、アジアカップでは失点がやや多かったですね。

アジアカップ優勝にうかれることなく自分たちの足元をしっかりと見つめ直し地に足をつけて、縦横にコンパクトな4バックのゾーンディフェンスをつくる時の約束事を思い出すための練習を、誰がどのポジションに入るにしても予選が始まる前までにキッチリとやっておかねばなりません。




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