■2010年09月

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■日本代表、勝利するも低調な内容

 新生日本代表の2戦目となるグアテマラ戦が行われ、2-1で日本が勝利しました。

今回の対戦相手グアテマラは全員が自国リーグでプレーする選手のはずで、中米でもホンジュラスやコスタリカよりワンランク・ツーランク落ちる戦力。ホームでもアウェーでも日本が問題なく勝てる相手と評価していました。

特にホームであれば大量点差での勝利が求められるレベルの相手でしたが、1点差勝利という結果は不満の残るものです。

結論から先に言えば、内容も非常に低調な試合だったと思います。

 試合経過を見てみましょう。

前半立ちあがりは前の試合からよいリズムが続く日本のペース。

2分、香川の右サイドからのクロスに本田が合わせてヘッドするもシュートはバーの上。

12分、左サイドを突破した長友からセンタリング、これを森本がヘッドでファーサイド側のゴールマウスへ流し込み、早くも日本先制。

失点したグアテマラはすぐさま4-4-2から3-5-2へシステム変更して守備の立て直しを図りますが、おかまいなしに日本が攻めたてます。

20分、本田からのスルーパスに抜け出した香川がGKと1対1。香川のシュートはGKに弾かれますが、こぼれ球を森本が押し込んで2-0。

ところがベテランの凡ミスが日本代表のよい流れを台無しにしてしまいます。

22分、日本陣内深くでボランチの橋本が相手にボールを奪われ、パスを受けたM.ロドリゲスのシュートが決まって1点返されます。

このプレーを境に日本代表から組織プレーと連動性が消え、単発の攻撃ばかりになってしまいます。

さほどレベルの高くないグアテマラにおつき合いするように日本も凡プレーの連続。

 後半、両チームとも選手を大量に入れ替えますが低調な内容はかわらず。

日本代表は、遠目からの強引すぎるロングシュートが目立ちます。

そうこうしているうちに34分、自陣深くでモタモタとボールキープしていた橋本がまたしてもボールを奪われ大ピンチ。

M.ロドリゲスのシュートを楢崎が何とかセーブしてCKへと逃れました。続くCKもしのいで嫌な汗をかかされます。

その後、中村選手が交代出場してから流れが少しよくなり、何度かチャンスもつくりましたがそのままタイムアップ。

グアテマラに最少得点差の勝利という不満の残る結果となりました。

 それでは試合内容を分析します。まずは守備から。

まず失点シーンですが、本田選手からのパスもあまりよくなかったのですが、それにしてもこの試合ボランチに入っていた橋本選手のあまりにも軽率なミス。

自陣深くでボランチがボールを奪われれば後ろにはもうセンターバックしか残っていないわけで、たった一つのミスが即失点につながります。

よって慎重の上にも慎重な安全第一のプレーが求められますが、経験のないまるで16歳17歳の選手がやるようなミスでした。

このたった一つのミスでそれまでのよい流れが台無しになり、攻守ともに日本のプレーが低調になってしまいました。

後ろに控えていた岩政選手も、自分がマークすべき相手FWをフリーにしていて、いつ前にいる味方がボールを奪われても対応できるような準備を怠っていました。

さらに「相手FWは自分を抜かないかぎりシュートを打ってこない」と決めつけていたのか、パスを受けたM.ロドリゲスへの間合いをつめてシュートコースを消しに行くのが遅れ、M.ロドリゲスが岩政選手を抜ききる前からミドルシュートを打ってきたたために、あっけなくやられてしまいました。

確かにJリーグですと、センターバックを抜ききらない段階では日本人選手はなかなかシュートを打とうとはしないのですが、その感覚でインターナショナルマッチに臨んでしまうと、こういうことになってしまいます。

W杯壮行試合の韓国戦でパクチソンにミドルシュートを決められたのと同じやられ方です。

これもベテラン選手らしからぬ経験のなさがうかがえるプレーです。

橋本選手は後半34分にも自陣深くでボールを奪われ、あわや同点かというおんなじようなミスを繰り返しています。

セリエAのクラブなら、次の日から自分のポジションが無くなっているような致命的ミスだと思います。

リスクをどれくらいかけてもよいかは自分がボールを持っているゾーンで違ってくるというのは、ユース年代までに身につけて置くべき戦術上の常識でしょう。


優先順位
(クリックで拡大)


岡田ジャパン時代もそうだったのですが、橋本選手は「チーム陣形をコンパクトにすること」の重要性、特にボランチはセンターバックの前のバイタルエリアを広く空けてはいけないということもまったく理解できていません。

そのためにパラグアイ戦よりも日本代表が間延びしていて、守備はもちろん攻撃面でも組織が機能しませんでした。

その点、パラグアイ戦でボランチに入った中村選手はバイタルエリアを広く空けないように注意していたようで、細貝選手も中村選手にリードされてバックラインとの適切な距離が保てていました。

ところが橋本選手とボランチを組んだこの試合は細貝選手もバイタルエリアを広く空けてしまって、チームの間延びに「貢献」してしまいました。

細貝選手は自分自身の判断でボランチとバックラインとの適切な距離をキープするということを体に覚えさせておかなければなりません。

橋本選手には厳しいことを言いましたが、現代サッカーではボランチの役割が非常に重要になってきていて、チームを生かすも殺すもボランチの出来・不出来にかかってくるようになってきています。

橋本・岩政両ベテラン選手の、サポーターの期待を裏切るプレーでした。

嫌な形から1点返されたあと、意気消沈したチームを鼓舞するリーダーがいなかったのも残念でした。

 攻撃面では、森本選手の2ゴールがよかったですね。

ファーに流し込んだ1点目の正確なヘッドもよかったですし、2点目も香川選手のシュートのこぼれ球に備えて、いいポジショニングが取れていました。

試合前に大きな期待を集めた乾選手ですが、個人的には失望させられるプレーぶりでした。

ミスが多いのはともかくとしても、メンタル面でのひ弱さを感じます。

例えば、キックオフ直後に右サイドを駆け上がった時、FKをもらうために相手の足がひっかかっていないのにシミュレーションのダイビングをしていましたが、そのまま倒れずにドリブルしてペナルティエリアに侵入していれば、もっと大きなチャンスになったはずです。

あるいは、自分からプレーをやめてレフェリーにファールを取ってくれとクレームをつけたり、自分で勝手にオフサイドと判断して味方からのパスを追いかけるのをやめてしまったりと、プレーに精神的な不安定さがダイレクトに現れていました。

神戸の大久保選手と似たような感じを受けるのですが、こういうメンタル面でのひ弱さを克服しないとフットボーラーとしての人生を棒に振ることになってしまいかねません。

クラブなり代表なりのコーチがよい方向へ導いてあげる必要があります。

本田選手も相変わらずよくありません。

彼は「自分がチームの攻撃の中心にならなければ」という思いが強すぎるのだと思いますが、攻撃になったとき自分一人で何でもやろうとしすぎています。

トップ下なのにボランチやサイドハーフの担当エリアまで行ってしまうなど「動きすぎ」で、肝心のシュートやラストパスを出すときには消耗しきっています。

ポジションチェンジは必要最小限にして、周囲の味方を使ってシンプルにパスをはたいたら、ラストパスやシュートが狙える次のスペースへ動いて、「おいしいところ」でパスを受ける準備をすべきでしょう。

 先ほど言いましたが、パラグアイ戦と違ってチーム陣形が間延びしたことは攻撃面でも悪影響が出ていました。

選手一人一人の距離が遠くなりお互いサポートしづらいこともあって、各選手が一発のパスで相手を崩そうとしたり、強引な個人プレーでゴールを狙おうとばかりしていました。

日本代表にとって、攻撃でも守備でもコンパクトな陣形を保つということが死活的重要だということは、W杯前のテストマッチで見た地獄と南アフリカで見た天国で、嫌というほど思い知らされたはずなのですが。

後半38分に中村選手がボランチに入ってバイタルエリアを狭め、チーム陣形がコンパクトになってから日本の攻撃が機能しはじめたのが印象的でした。

 グアテマラ戦は1点差での勝利という結果も不満ですし、試合内容もよくありませんでした。

1ヶ月後アルゼンチン戦があるようですが、このままですとホームで0-3の大敗なんてことになりかねません。

選手個々の評価も厳しいものとなりました。

日本サッカー界の一部には「自分がされると腹がたつから、選手個々の評価をしない」という風潮もあるのですが、それはちょっと違うのではないかと思います。

もちろん言い方には注意が必要ですが、むしろ「戦術理解が足りない」とか「プレーの優先順位が間違っている」と率直に本人に伝えた方がよほど親切なのではないでしょうか。

各選手も素直に経験不足を認め、若いうちから一つ一つミスをつぶしていく経験を積んでいけば、橋本選手や岩政選手も今ごろプレミアリーグでバリバリのレギュラーをはっていたかもしれません。

試合後、ザッケローニ監督が「私は甘やかされているのかもしれない」とコメントしていたのが興味深かったですね。

試合内容が低調でも勝てばお客さんに拍手してもらえるのを見た彼が発した、イタリア流の皮肉なのかもしれません。

だとすれば、次の試合からは新監督が日本代表のゆるんだ手綱を引き締めてくれそうです。

 最後に、この試合をもってGKの楢崎選手が代表を引退する意向を表明しました。

GKは体の手入れを怠らなければ40歳まではやれるポジションですし、楢崎選手はまだまだいけると思っていたのでとても残念です。

楢崎選手には何度も日本代表のピンチを救ってもらいましたし、偉大な功労者の一人と言えます。

「お疲れさま」と同時に「長い間よいプレーを見せてくれてありがとうございました」と言いたいです。



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       2010.9.7 大阪市長居陸上競技場

      日本  2  -  1  グアテマラ


      森本 '12      M.ロドリゲス '22
      森本 '20


   
     GK 楢崎       GK トリゲーニョ
                 (モリーナ 46)
     DF 長友      
      (永田 46)    DF カブレラ
       槙野         R.ロドリゲス 
       岩政         ガジャルド
       駒野         J.ロペス

     MF 橋本       MF カスティージョ
       細貝         ラミレス
       乾         (M.ロペス 61)
      (藤本 46)      コット
       本田        (カストリージョ 46)
       香川         アギラル
      (岡崎 65)     (エスタクイ 67)

     FW 森本       FW M.ロドリゲス
      (中村 83)     (ぺッサロッシ 78)
                  ヒロン
                 (チンチージャ 46)





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■日本代表、パラグアイにリベンジ

 日本代表の新しい船出となるパラグアイとのテストマッチが行われ、1-0で日本がリベンジを果たしました。

対戦相手のパラグアイはご存知のとおり、W杯のベスト8をかけて日本とPK戦までいく死闘を繰り広げた相手です。

日本代表が南アフリカでの戦い方をベースにして挑めば、ホームでなら十分勝てる相手と見ていましたが、1-0で日本の勝利という順当な結果となりました。

今回一度負けた相手との再試合、いわゆる「泣きのもう一番」となったわけですが、「泣きのもう一番」をやる理由は一つしかありません。「勝つこと」です。

その意味で勝てて本当によかったと思います。

W杯とは試合に対するモチベーションや集中力、テストマッチで失うものもプレッシャーもない状況、召集されたメンバー、開催地と気候などいろいろな条件が違っていましたから、本当の意味でリベンジを果たしたわけではありませんが、それでも勝つことにこだわることはとても良いことです。

 それでは試合を軽く振りかえってみましょう。

前半はリベンジに燃える日本代表のペースで始まりました。

9分、本田のFKはゴール前で落ちて、相手GKが何とか弾いてCKへ逃れます。

しかし20分を過ぎると日本の攻勢がパッタリとやみ、今度はパラグアイがゲームを支配します。

22分、右サイドからのパスをサンタクルスがスルー、後ろにいたカマーチョがラストパスを出し、これをサンタクルスがボレーシュートするもうまくヒットせず。

31分、日本のカウンター攻撃。本田→森本とつないでDFラインのウラに走りこんだ香川にラストパス、ですが相手DFに体を寄せられて良いシュートを打たせてもらえず。

この後、両チーム一進一退の拮抗した展開となり後半へ。
 
 後半立ちあがりは「返り討ち」を狙うパラグアイが波状攻撃をしかけてきます。
これは何とかしのぎましたが、集中が切れやすい時間帯でちょっとヒヤリとさせられます。

15分に両チームとも選手を入れ替えた直後の19分、パラグアイの足が一瞬止まったところで中村がバイタルエリアに走りこんだ香川の足元へパス、これを受けた香川がパラグアイDFをかわしてシュート!

これが決まって待望の先制点。

勝負にこだわるならここから慎重なゲーム運びが必要となりますが、22分、栗原のGKへの軽率なバックパスをバリオスに奪われてシュート!これは川島がナイスセーブで防ぎます。

35分過ぎからは、多くの選手交代があったせいでしょうか、日本代表の守備ブロックが崩れ始め同点を狙うパラグアイに対し防戦一方となります。

39分、CKからのダシルバのヘディングシュートが枠内に飛びますが、ゴールに入っていた中村が危うくクリア。

日本代表はこの後ロスタイムを上手に消費してタイムアップ。

1-0で一応のリベンジを果たしました。

 続いて試合内容ですが、まず守備から。

攻撃の時は4-2-3-1で、守備になると森本・本田両選手を残して両サイドハーフがちょっと引き、4-4-2で守備ブロックをつくっていたように見えましたが、長谷部・遠藤両選手が欠けた急造チームにしてはまずまず組織された良い守備だったのではないでしょうか。

後半35分ぐらいから4-4の間が間延びし始め、そこをパラグアイに使われて防戦一方になってしまいましたが、大量の選手交代があったせいかもしれません。

ゴール前で相手にフリーでシュートされる場面が何度か見られ、集中力ではW杯のレベルからは数段落ちました。やはりテストマッチだからでしょうか。(パラグアイのシュート精度もW杯のレベルではないようでした)

1点リードした直後、センターバックに入っていた栗原選手が軽率なプレーから相手にボールを奪われ、あわや同点という場面をつくられてしまいましたが、これは見過ごせない重大なミスです。

そのミスを取り返そうとして無理なスライディングをしたため、栗原選手自身が痛んで退場してしまいました。高い授業料になってしまいましたね。

 攻撃面では、相変わらず各選手がミドルサードでボールを持ちたがり、それが攻撃のリズムを失わせる原因となっています。

このあたりはザッケローニ監督に修正してもらいたいところです。

急造チームですし、攻撃の連動性を高めていくのもこれからですので、しばらく様子を見ることにしましょう。

得点シーンは、相手の足が止まり一瞬できたバイタルエリアの急所に香川選手がうまく走り込んで、そこに「パスの種類」で述べた通り、中村選手から狭いスペースでも受けやすいグラウンダーの正確なパスが出たことが勝因でした。

もちろん香川選手のトラップや正確なシュートも良かったです。

 個人ではやはりドルトムントの香川選手が目を引きました。

彼は自分のフィジカルの弱さを自覚して、その対策を練ってプレーしているのがとても良いです。

中村俊選手や遠藤選手が典型ですが、日本のMFは足元の技術に自信があるのでしょう、自分のボールキープ力についての自己評価が非常に高い傾向にあります。

でもフィジカルの弱さゆえに長時間ドリブルしていてあっさりボールを奪われるシーンもしばしば見られます。

しかしこの試合で見られた香川選手のドリブルは相手が体を寄せてくる前に勝負してしまう、フィジカル能力の弱さをカバーするタイプの頭を使ったドリブルで、どちらかというとシャビやメッシに似ていると思います。

今まで日本人MFでこういうタイプのドリブルをする人はほとんどいなかったと思いますが、体のぶつかりが激しい欧州リーグでフィジカルの弱い選手が生き残っていくには必須の能力でしょう。

ドイツでもまれて、香川選手もたくましくなりつつあります。

長友選手もとても体が切れていました。これでは国際マッチデーとはいえ、チェゼーナが手放したくなくなるのもわかります。

逆に、本田選手はW杯の時より良くないです。

焦りからプレーが空回りしているように見えます。

24歳は決して欧州では若手ではない、にもかかわらずまだ夢であるレアルマドリッドへの移籍が実現していないということで焦る気持ちも良くわかるのですが、その焦りがプレーに悪影響を与えるならかえって夢から遠ざかってしまいます。

森本選手もポストプレーやチャンスメークばかりに一生懸命で、もっとエゴイスティックにゴールを狙うべきでしょう。

「ゴールできていない分、ポストプレーをがんばってチームに貢献しないと」みたいな考え方だと悪循環に陥って、クラブでもポジションを失いかねません。

 新監督が間に合わず原監督代行の指揮ではありましたが、新生日本代表の船出となったパラグアイ戦。

勝利という結果はとても良かったですし、試合内容の方も急造チームにしてはまずまず。

香川選手、長友選手や川島選手など欧州に移籍したプレーヤーがたくましく成長している姿が確認できたのも収穫でした。

ただ、もしパラグアイへのリベンジマッチということなら、この試合だけは駒野選手をスタメンで使ってあげたかったと個人的には思います。



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        2010.9.4  日産スタジアム(横浜)


      日本  1  -  0  パラグアイ

      香川 '64


    GK 川島        GK ヴィジャール
               
    DF 長友        DF ダ・シルバ
      栗原          アルカラス
     (岩政 68)       カセレス
      中澤         (ロマン 60)
      内田          トーレス    
     (槙野 89)
                MF N.オルティゴサ 
    MF 細貝          ヴェラ
      中村         (オルティス 81)
      香川          サンタナ
     (駒野 90+)     (ペレス 72)
      本田
     (橋本 78)     FW カマーチョ
      松井         (アキノ 60)
     (藤本 66)       サンタクルス
                 (J.オルティゴサ 81)
    FW 森本          バリオス
     (岡崎 60)      (エスティガリビア 86)




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■新監督はザッケローニ

 難航していた日本代表の新監督選定ですが、イタリア人のアルベルト・ザッケローニ氏(57)に決まりました。

これはちょっと意外でした。

彼は90年代半ばに北イタリアの小クラブだったウディネーゼを躍進させたことで知られ、以前ユベンティーノだった私も何度か試合を見ましたが、そのころのウディネーゼには「クセ者」というイメージを持っていました。

スタディオ・フリウリではいつもユーベがやられていたような感じがして、良い思い出がありません。

ザッケローニ氏は遅咲きのドイツ人FWオリバー・ビアホフを発掘し、ウディネーゼでの活躍が認められたビアホフはついにドイツ代表FWとなり、ユーロ96でドイツにアンリドロネー杯をもたらすゴールデンゴールを決めることになります。

ただ、ウディネーゼを出ていった後のザッケローニ氏はあまり深く印象に残っていません。

早くも「過去の人」という批判が出ているようですが、私は予断を持つことなく、彼がどういうサッカーをやるのかじっくり見極めたいと思います。

日本代表の勝利という結果はもちろん、見て楽しい内容のあるサッカーをしてくれることをザッケローニ氏に期待します。

 これに先だってすでに今月行われる代表戦の召集メンバーが発表されてます。


GK 楢崎正剛(名古屋)
  川島永嗣(リールス:ベルギー)

DF 中澤佑二(横浜M)
  栗原勇蔵(横浜M)
  永田充 (新潟)
  駒野友一(磐田)
  岩政大樹(鹿島)
  長友佑都(チェゼーナ:イタリア)
  槙野智章(広島)
  内田篤人(シャルケ:ドイツ)

MF 橋本英郎(G大阪)
  遠藤保仁(G大阪)
  中村憲剛(川崎)
  松井大輔(トムスク:ロシア)
  今野泰幸(F東京)
  長谷部誠(ウォルフスブルク:ドイツ)
  藤本淳吾(清水)
  細貝萌 (浦和)
  本田圭佑(CSKAモスクワ:ロシア)
  乾貴士 (C大阪)
  香川真司(ドルトムント:ドイツ)

FW 岡崎慎司(清水)
  森本貴幸(カターニア:イタリア)


ざっと見てみると南アフリカでのメンバーが基本になっていますね。

闘莉王選手は怪我のため代表を辞退し、かわりに新潟の永田選手が入りました。

ザッケローニ・ジャパンの重要な課題の一つは、実戦で勝ちながらどうやって円滑に世代交代を進めていくかというところにあると思います。

ベテランがいつまでも全盛時のプレー水準を保てればよいですが、残念ながらそうもいかないでしょう。

1999年ワールドユースで準優勝した「黄金世代」は、さすがに次回W杯は厳しいかもしれません。

個人的には、代表のセンターバックにオランダ・VVVの吉田麻也選手をものにしたいと考えています。

現代サッカーでは複数のポジションができるポリバレントな選手が重宝されますが、GKとセンターバックは専門職だと思います。

職業柄、GKなら最低でも身長190cm以上、センターバックなら185cm以上は欲しいところです。

それ以下であれば、反射神経や読み・当りの強さが人並み外れているといった、劣勢な体格をカバーする能力が必要でしょう。

南アフリカでも中澤・闘莉王両センターバックの高さは、日本の固い守備にかなり貢献していました。

吉田麻也選手の高さは魅力です。怪我からの早い復帰を祈っています。

 ところで今は懐かしいTV番組「ダイナミックサッカー」をご存知の方からコメントを頂きました。

なんだか嬉しいですね。

いまでこそ日本でも世界中のサッカーが見られるようになりましたが、ダイナミックサッカーは当時世界のサッカーから隔絶され鎖国状態だった日本の「出島」のような存在でした。

「ペケルマン、ビエルサに関しては見識が違うためコメントさせていただきます」「この二人、決して『個人』『組織』『コンパクト』に関してジーコのような『無能』な監督だと当方は思っておりません」とのことですが、ちょっと誤解なさっているようです。

「鹿島のオリベイラ氏だけは明確に反対」と申し上げた通り、私はペケルマン・ビエルサ両氏の代表監督就任に必ずしも反対していたわけではありません。

もちろん両氏が個の能力に頼りきったサッカーをするという認識を持っていたわけでもありませんし、そんなことは一言も書いていないはずです。

「南アフリカW杯で南米諸国がベスト4を独占しそうだ」と報じられると、南米人監督ばかりがリストアップされる日本サッカー界の軽薄さをたしなめはしましたけれども。

当方メキシコリーグをチェックできる環境にありませんので、ペケルマン氏が現在どういうサッカーをやっているか全くフォローしていませんでしたし、あの記事を書いた時点で南アフリカでのチリ代表の戦いぶりを見ていませんでした。

テストマッチでビエルサ監督がチリ代表を率いて来日しましたが、主力が欠けていたせいかその時はさほど印象的なサッカーではありませんでした。

ビエルサ氏やペケルマン氏が現在どういうサッカースタイルを志向しているのか自分は最新情報をつかんでいなかったので、日本代表次期監督に両氏をリストアップした人に、代表監督としてふさわしい条件を備えているか質問したわけです。

よって「名前があがっているビエルサ氏やペッケルマン氏は(1)(2)(3)の条件を満たしているのでしょうか?」という文章は、そのまんま書いてある字の通りに読んでいただければ結構です。

日本の人に文章を書いていて難しいなと感じるのは、日本人は「言外の意味」や書いてあることの裏を一生懸命読もう読もうとする習慣があるので、なかなか書いた文章をその通りに読んでくれないことですね。

逆に欧米人に対しては、こちらの言葉の文法がちょっとでも間違っていると「What?」で会話が終了してしまうことがままあり、「ちっとは前後の文脈から意味を類推しろよ」と思うことがあります。

比較文化論としてちょっと面白いとは思いませんか。




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