■2009年12月

■2010W杯E組、傾向と対策Ⅱ

 予告したとおり今回は各チームの戦力分析をやりたいのですが、まずカメルーンから。

カメルーンは2007年の日本とのテストマッチ以来見ていないのですが、従来はロジェ・ミラやオマンビーク、エムボマといった身体能力の高い前の選手にロングボールを当てるサッカーをしていました。

しかし近年では、そうした身体能力の高さに加えて組織力の向上が著しいチームです。

組織力では日本も遜色ないと思いますが、フィジカル勝負では劣勢です。

カメルーンはアフリカのスターチームで南アフリカの観客もカメルーンを応援する可能性があり、それが審判に影響を与えればやっかいなことになります。

仮想カメルーンとしてテストマッチを組むならカメルーンより格上になると思いますがコートジボアール、同等の戦力としてガーナあたりでしょうか。

ナイジェリアも同じくらいの強さだと思われますが、2003年以来見ていないので今どんなスタイルのサッカーをやっているかはわかりません。

次にオランダですが、ヨーロッパでもフィジカルが強く組織力も高いランクAのチームです。

オランダ遠征で戦ったばかりですが、あれはあくまでもテストマッチ。
「あの時通用したのだから、同じことが本番でも必ず通用する」と安易に考えるべきではありません。

必要以上にビビって試合をやる前から0-3で負けた気になるのも禁物ですが。

クライファート・ベルカンプ・オーフェルマルス・デブール兄弟・ダービッツ・セードルフらがいた黄金期よりは、いくぶん小粒になった印象はあります。

組織力では日本もそこそこやれると思いますが、フィジカル勝負ではやはり劣勢ですね。
ゴール前での決定力もオランダに軍配が上がると思います。

実は南アフリカを初期に征服したのはオランダ人で、アフリカーンスと呼ばれるオランダ系白人がかなり住んでいます。

彼らが大挙かけつけてオランダ代表を応援したら、アウェー状態となるかもしれません。

仮想オランダとしてテストマッチを組むならドイツやスイスあたりでしょう。

最後にデンマーク。

2002年W杯以来見ていないのですが北欧諸国にくくられるデンマークのサッカースタイルは、ラーソン・イブラヒモビッチといった身体能力の高いFWにロングパスをシンプルに当ててくるスウェーデンのようなスカンジナビア半島スタイルというよりは、伝統的にドイツやオランダといったショートパス中心の大陸諸国と近いという印象があります。

身長が高くてフィジカルが強く、チームの組織力も高い。

シンプルかつオートマティックなパス回しで相手を崩し、オランダと同様に身長の高さ・フィジカルの強さを生かしたセットプレーでもアドバンテージを持ちます。

個の能力ではややオランダに劣るかもしれませんが、同じグループにオランダが2チームいる感じです。

テストマッチを組むなら、やはりドイツ・スイスあたりが似たタイプかと思われます。

 日本代表としてはフィジカルや個の能力で劣勢な分、豊富な運動量とチームワーク(連動性)によるねばり強い攻撃・守備というストロングポイントで対抗したいところです。

中盤の組織力に一層の磨きをかけるとともに、ゴール前における攻防でのレベルアップが欠かせません。

組織的な中盤というのは、失点につながる味方ゴール前でのプレーを減らし、得点につながる相手ゴール前でのプレーを増やすためにあるわけです。

そして相手より1点でも上回れば試合に勝てます。

ですから、いくら中盤でがんばっても相手に易々と先制点を許しては意味がありませんし、できるかぎりゴール決定力をあげる必要があります。

特に日本人選手の場合、シュートシーンで冷静さを保つということは大きな課題です。

世界トップレベルの選手と一番差がついているところではないでしょうか。

特別に身構えてシュートを打つのではなく、ゴールマウス内の自分の狙ったところへ強めのパスを出すという感覚で平常心でシュートを打てるようになるまで、精神力の鍛錬と経験が必要でしょう。

 それでは決勝トーナメントを展望しておきますが、まずE組2位でも日本が決勝トーナメントに進出できれば成功といえます。

となるとトーナメント1回戦はF組が順当にいけばイタリアが相手でしょうか。

日本がそこを勝ちぬけば準々決勝はスペインになりそうです。

そこで勝てば日本のベスト4入りとなり、準決勝はドイツと当たりそうです。

それに勝てば決勝はブラジル、3位決定戦にまわればイングランドが相手でしょうか。

皆さんが望む「強くて華のある相手」ばかりで良かったですね(笑)

こう見てみると、E組1位で通過した方がやや決勝トーナメントの組み合わせが有利かなという気はします。

 さて年明けそうそうの1月6日にアジアカップ予選をやることになってしまいました。

代表メンバー召集に苦労しそうですがここはポジティブにとらえていきたいところです。

岡田監督は選手起用が保守的で大事な試合ほどスタメンが固定されてしまうため、レギュラー組と控え組で大きな差ができてしまっています。

試合経験もそうですが特にメンタル面でW杯を勝ちぬけるようなタフさと積極性が不足しています。

実名をあげて申し訳ないですが、大久保・今野・阿部・橋本の各選手あたりですね。

控え組に経験を積ませ、よりアグレッシブな精神力を身につけるのに今度のイエメン戦は良いチャンスだと思います。

アウェーでもイエメンあたりに3-0できっちり勝つということが、カメルーンやデンマークに1-0で勝つということにつながっていきます。

U-20代表を派遣するといった話もありましたが、南アフリカで100%使うつもりのない選手は呼ばないほうが良いでしょう。

不動のセンターバック2人の競争相手発掘も必要ですし、何と言っても決定力のあるFWが不足しています。

清水の岡崎選手が自信をつけ代表でゴールを量産するようになったきっかけはアジアカップ予選のイエメン戦(ホーム)だったと思いますが、W杯開幕までに第2・第3の岡崎選手を発見したいところです。(もちろんベテランだって構いません)

いつもおなじみのスタメンを送り出すことで、岡田監督は2010年W杯で活躍するはずの新戦力を発掘しそこなうというリスクを冒していると思います。




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■2010W杯E組、傾向と対策

 2010年W杯の組み合わせ抽選会が行われ、日本代表はオランダ・デンマーク・カメルーンと一緒にE組に入りました。

W杯ですから楽な組というのはありません。どのチームもタフな相手に間違いありません。

FIFAランキングでは、オランダ・カメルーンと日本・デンマークの2強・2弱の争いという評価のようですが、当国際サッカー戦略研究所の格付けは、ランクAのオランダ・デンマークとランクBの日本・カメルーンの争いと見ています。

もっともW杯は短期決戦ですから、日本がからまない試合も含めて番狂わせの可能性はゼロではありませんし、こうした前評判通りの結果になるかどうかは、実際に勝負してみなければわかりません。

たとえ確率的に10回やって1回勝てるかどうかの相手だとしても、その1回がたまたま本番に当たってしまうという可能性はあるわけです。アトランタ五輪で日本がブラジルを破ったように。

そういう運に頼ったサッカーをするというのは論外ですが、「天は自ら助くる者を助く」と言います。

「相手は強豪」ということを過剰に意識していると、たった1点取られただけで「これで終わった」と下を向き、足が止まって最低限のやるべきことさえできなくなる、そのためズルズルと失点を重ねていくというのは弱いチームに本当にありがちな事です。

これでは幸運も自分から逃げてしまうでしょう。

1点取られても1回負けても動揺することなく、最後まで勝利をあきらめず、自分達がなすべきことをなすということが大切だと思います。

 さて日本は、カメルーン→オランダ→デンマークの順に対戦します。グループEがどう展開するかシミュレーションしてみましょう。

まずデンマークのプランですが、初戦のオランダ戦は全力で引き分け以上を狙ってくると思います。
そしてカメルーンと日本に連勝して、できれば得失点差でオランダをおさえ1位通過を狙いたいというところではないでしょうか。

当研究所の格付け通り、初戦のオランダ戦で引き分け以上の結果を残す可能性は十分ありますし、もしそうなればこちらにとってはあまりうまくない展開です。

オランダも初戦は最悪引き分けでも十分、日本・カメルーンで連勝すれば良いというプランで来る可能性があります。

カメルーンは、初戦の日本戦は全力で勝ちに来ると思います。
次のデンマーク戦が突破をかける大勝負で最後のオランダ戦を迎える前に2勝しておきたいと考えるでしょう。

これに対して日本は、まずカメルーンに何としても勝ちたいところです。
しかし万が一引き分けになりそうでも、精神的動揺から勝ち点1さえ取れなかったドイツ大会の二の舞だけは避けなくてはなりません。

ああいったヤワな精神力では全くお話になりません。

リードされたら石にかじりついても同点・逆転にもっていかないとその後が非常に苦しくなります。
先制点をやらないというのは大原則でしょう。

できればオランダがデンマークに勝って日本との試合会場ダーバンにやってくる事を希望しますが、そうでなくとも90分間集中してオランダとは引き分け以上の結果を勝ち取りたいところです。

初戦で勝っていれば、オランダ戦を落しても希望がつながるでしょうが、やる前から負けることだけは考えたくありません。

もしプラン通りに事が運んでくれれば、最後のデンマーク戦が「皇国ノ興廃コノ一戦ニアリ」ということになると思います。

もちろん、このシミュレーション通りには行かない可能性もありますから、あらゆる状況に置かれても大丈夫なように精神的にも肉体的にも技術的にも準備しておくことが大切です。

つづいて対戦チームを個々に分析したいと思いますがそれは次回へ。




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