■2009年02月

■オーストラリア戦、とても悔しいドロー

 W杯アジア最終予選の第四戦・対オーストラリア戦が日産スタジアムで行われ、スコアレスドローに終わりました。

対戦相手のオーストラリア代表については説明の必要はないでしょう。

プレミアリーグを中心にほとんどの選手が欧州各国でプレーしており、実力は日本とほぼ互角、やや向こうが上回るかと戦力評価していました。

互角であるならば、ホームゲームという日本に有利な条件が与えられている以上、勝たなければいけない試合でしたし、岡田ジャパンがかかげるW杯決勝トーナメント進出、4位以上という目標をふまえると、このレベルの相手にホームで勝てなければ、目標達成の可能性はかぎりなく低いです。

世界にはオーストラリアと同等かそれ以上の実力を持つ代表チームが30ヶ国はくだりません。
日本はそれら相手を打ち倒して4位以内をめざすと言っているのです。

その意味において、今回のスコアレスドローという結果は残念でしたし、本当に悔しい引き分けでした。

オーストラリア代表の試合を見るのは2007年アジアカップ以来でしたが、ビドゥカやキューウェルがいたころより、やや戦力ダウンした感じがします。

それでも「あわよくば勝ちたいが、最低限日本のホームで引き分けておけば、日本を抑えて自分たちの1位通過は堅いだろう」という、オーストラリアのゲームプラン通りに試合をコントロールされてしまいました。

この差は一見小さいようでいて、そうではないと思います。

 それでは試合経過です。

前半は互角の展開、オーストラリアがバックラインを高く上げて厳しくプレスをかけるのに対し、日本はややタテに急ぎすぎたかもしれません。

25分あたりから、ようやく日本も落ち着きを取り戻し、じょじょにショートパスで攻撃を組み立てていきます。

25分の中村俊選手のFKは惜しくもバーの上。

41分、オーストラリアのCKからムーアのヘディングシュートを浴び、日本のゴール前へこぼれた球は日本の選手が危うくクリア。

43分、中村俊のスルーパスから右サイドを突破した長谷部選手が中央へ折り返し決定的チャンスをつくるも、玉田選手は相手に体を寄せられて打たせてもらえず。

 後半は立ち上がりからしばらくの間オーストラリアの時間となりましたが、時差ボケの影響かスタミナに問題があるのか、しだいに攻め疲れ状態となり足が止まり始めます。

12分に大久保選手が投入されると流れがはっきりと日本の方へ。
疲労が見えるオーストラリアはガッチリ引いて守りきる戦術に転換します。

23分、中村俊からパスを受けた大久保が振り向きざまシュートするも、相手GKがキャッチ。

25分、内田選手のパスに走りこんだ遠藤選手が強烈なミドルシュート。惜しくもGK正面でした。

34分、左サイドを突破した長友選手のクロスを玉田がフリーでヘッドするも、ワクをとらえず。

41分、内田のクロスを長谷部がボレーシュート。これは不運にも味方に当たって外れてしまいます。

試合終了というゴールが見えてきたオーストラリアは長身FWケネディを投入、ここから盛り返された日本はチャンスをつくれなくなり、そのまま試合終了。

日本はホームで悔しい引き分けとなりました。

 それではいつものように試合内容を見ていきましょう。

まず攻撃面ですが、フィニッシュと中盤の組み立てに分けて分析します。

この試合、マスコミを中心に日本代表のゴール決定力の問題が指摘されています。

フィニッシュにおけるゴール決定力は個の能力の問題ですが、これは今1週間練習すれば代表選手のゴール決定率がすぐさま2倍になるというものでは残念ながらありません。

練習やテストマッチではなく、W杯予選のような真剣勝負の場でオーストラリアのような高いレベルを相手に、シュートを打って打って打ちまくって、技術面・メンタル面などで経験値をひたすら上げていくしかないと思います。

もし日本人選手のゴール決定率が10本シュートを打って1ゴール(1/10)だとすれば、それをシュート10本につき2ゴール・3ゴール(2/10・3/10)とあげていくのはなかなか大変なことです。

しかし、チームに良い戦術を与えてシュートチャンスを2倍の20本にしてやれば、ゴール決定率はそのままでも理論上ゴールは2倍(1/10→2/20)に増えます。

今は、良いチーム戦術・組織的な中盤の組み立てでシュートチャンスをできるだけ増やし、代表選手の個の能力や経験値をあげていくしかないでしょう。

ですが、W杯本大会まで、経験値をあげるために残された時間はさほど多くはありません。

だからこそできるだけ早く、高いレベルの組織的攻撃力・中盤を組み立てる力を確立しておき、コンスタントにそれができる状態にしておきたいのです。

昨秋のカタール戦後、以下のように書きました。

これでようやく「W杯決勝トーナメント進出をめざす」と言っても笑われないレベルのサッカーに到達できたと思います。

その意味でこれまでマイナスの位置で低迷していた日本代表が、ようやく決勝トーナメントへ向けたスタートラインに立つことができました。

これ以後、カタール戦で見せてくれたレベルのサッカーをゆるぎない基礎・土台として、チーム全体の調子が悪くとも、多少メンバーが欠けていても、W杯本番のようなプレッシャーのかかる試合でも、最低限このレベルのサッカーができるよう、組織力にさらに磨きをかけ上積みしていき、同時に個の能力も高めていくことが大事です。

カタール戦エントリー



そして、今年最初のイエメン戦から前試合のフィンランド戦まで、今の連動性の低い中盤の組み立てを続けるかぎり、どんなにメンバーを変えてもオーストラリア戦は厳しい結果になるとも指摘しました。

(大勝したフィンランド戦後、浮かれた様子で「オーストラリアを恐れる必要はない」とまで言いきった、代表コーチ経験のある解説者がいましたが)

カタール戦の連動性レベルを10とすると、イエメン戦は7、バーレーンに負けた後のフィンランド戦は6ぐらいと言いましたが、オーストラリア戦は8ぐらいだったと思います。

さすがに海外組が帰ってきて、中盤の組み立て・連動性のレベルは上がりましたが、合格ラインであるカタール戦のレベルには及ばず、あともう1歩というところでした。

それがオーストラリア相手に勝ちきれなかったという結果につながったと思います。

 中盤の組み立てで具体的にどこが悪かったかと言えば、やはりホームで引き分けた昨年のウズベキスタン戦と一緒です。

ウズベキスタン戦エントリー (1) (2)

パスがスムーズに前へつながらず、無駄な横パス・バックパスが多くて、ボールポゼッションが高い割に相手を崩す有効な組み立てが少なかったと思います。

特に前半がそうだったのですが、後半もW杯決勝トーナメントを勝ちぬいていけるレベルの連動性ではありませんでした。

例えるなら、スピードが上がっても1速→2速→3速と高いギアにチェンジするのにモタついて、ガックンガックンとノッキングしながら走っているマニュアル車みたいな感じです。

ボールを受けたらルックアップしてゆっくりドリブルしつつ、どこへパスを出そうか迷い、迷っているうちにフリーの味方がいなくなってバックパス。

ボールを持っていない選手も、味方のボール保持者にパスコースをつくるために、相手の選手と選手の間にあるフリースペースへポジション修正するのではなく、ボール保持者が一人でなんとかするのを待ってしまう。

後ろから来たパスを受けてボールと一緒に前へターンするのではなく、最初からオーストラリアゴールへ背を向けることに決めつけてトラップするので、その瞬間に相手の選手が2人3人と戻ってしまう、

相手の足が止まった後半からは改善されましたが、そんな状態でした。

 こうした問題点は戦術理解の不足もありますが、メンタル面の問題が大きいと思います。

「重要な試合だからミスをしたくない」ということで、大事にパスをしようとしてボールを持ちすぎてしまう。

後ろから来たパスを受けて前へターンして相手に奪われるのが怖いので、相手ゴールに背を向けてトラップし、ボールをとりあえずキープしようとする。

ウズベキスタン戦でも見られた、自分たちに有利なホームにもかかわらず消極的になって守りに入ってしまう悪いクセが、日本代表から攻撃の勢いを奪っていました。

これがなければ、もっと容易にオーストラリアDF陣を崩せたと思いますし、日本の攻撃時間・シュートチャンス(特に前半の)も多かったと思います。

決定的なシュートチャンスを外してしまうのもそうですが、W杯予選や本大会といった真剣勝負の場で、メンタル面の弱さが原因で実力を100%発揮できないというのも、日本代表が克服すべき問題です。

もうやるべきことは決まっているのですから、自分より相手ゴールに近いフリーの味方がいれば、迷わずにどんどんパスをまわす、パス出ししたら自分は次のフリースペースへ向かってポジション修正をする、ワンツーやオーバーラップで味方のボール保持者にどんどんからんでいく、というシンプルかつオートマチックな攻撃が大切です。

体でおぼえてどんなにプレッシャーのかかる試合でも無意識にできるようになるまで、相手をつけて、ひたすら練習するしかありません。

連動性についての改善策


 つづいて守備面ですが、中盤でのプレス守備もあともう一息といったところでした。

田中達や玉田でプレスをかけて、ボールを持っている相手DFを追いこんで、せっかくコースを限定してパスを出させたのに、MF陣が連動せずパスを出されたオーストラリア選手を誰も見ていないというシーンがあって、もったいなく思えました。

相手ゴールに近いそこでパスカットできれば、絶好のチャンスとなるのですが...

 相手選手との1対1でのフィジカル勝負や50/50のボールの球ぎわの競り合いは大変よくがんばっていたと思います。

やはりサイドバックの内田を狙ってケーヒルがわざと彼について、そこにロングスローなどを集中させていましたが、内田もフィジカルコンタクト争いにがんばっていました。

これからすべての試合においてこれを続けていって欲しいと思います。

「オーストラリアのような強い相手だからやる、弱い相手だったら手を抜く」ということさえやらなければ、イエメンやバーレーン相手に、ワンチャンスのセットプレーから失点する、それで負けてしまうといったことは無くなるでしょう。

 ちょっと気になったのは長友のボールの受け方です。

彼はパスをもらう時、ボールを待って受けるクセがあるようですが、相手がそのパスをカットしようと狙って走りこんできているのに、自分からボールを迎えにいかずそのまま立ち止まって、ボールが来るのを待ち続けるというのは非常に危険です。

また50/50のボールにしても、全力で走れば敵より早く追いつけるのに、走るスピードを自分から弱めてしまって相手にボールを渡してしまうというシーンもありました。

こういうこともメンタルにおける積極性の問題なので、自信を持って自分がやるべきプレーに集中して欲しいです。

 それではまとめですが、オーストラリアとホームで引き分けというのはとても残念な結果でした。

内容の方も、あともう一息でしたが、今までやってきたことが初めから間違っていたから結果が出なかったということではなく、今までやってきたことが完成されていない、まだ中途半端だから結果が出なかったということだと思います。

後半は、ある程度中盤をつくって相手を崩し、チャンスもつくれていました。

ただ、このレベルのサッカーでは、W杯決勝トーナメント進出は難しいでしょう。

 とても悔しいことですが、現時点における日本代表の力の限界をしっかり受けとめた上で、地に足をつけて戦力アップに努力し続けるしかありません。

そのためには、できるだけ強い相手と真剣勝負の場数をふんで、経験を積んでいくことがもっともっと必要です。

残念ながら現状のアジアにおいてW杯で決勝トーナメントに進出できる戦力を持った国はオーストラリアぐらいしか見当たりません。

AFCがW杯やアジアカップの予選の試合数を増やしているので、近年アジアのチームとの試合数が極端に増えました。

アジアの戦いももちろん大切ですが、それだけでは十分ではありません。

日本が、欧州や南米の強豪と真剣勝負の公式戦を戦うにはワールドカップ本大会しかないのが現状ですが、フルメンバーがそろう相手のホームでテストマッチをやってもらうことで少しでも穴埋めしたいところです。

どうやらオランダとのテストマッチが決まりそうですが、とても良いことだと思います。

何年か前にSARS騒ぎでキャンセルになったポルトガルとのゲームの話は復活できないものでしょうか。

南米やアメリカ・メキシコに遠征するという手もあると思います。



-----------------------------------------

       2009.2.11  日産スタジアム(横浜)


       日本  0  -  0  オーストラリア




       GK 都築       GK シュワルツァー

       DF 中澤       DF チッパーフィールド
          闘莉王        ムーア
          長友         ニール
          内田篤人
                    MF ブレシアーノ
       MF 中村俊        (カーニー 90+)
          遠藤          ケーヒル
          松井         (ケネディ 85) 
         (大久保 57)     カリーナ
          長谷部誠       グレッラ
                       バレリー
       FW 玉田          ウィルクシャー
          田中達
         (岡崎 83)    FW  ホルマン
                       (ガルシア 64)




↑購読料代わりに一日一回ポチッとして頂けるとうれしいです。↓
人気blogランキング

  

■フィンランドに大勝も内容は?

 昨日おこなわれたテストマッチ・対フィンランド戦は5-1で日本の大勝となりました。

仮想オーストラリアとして招待されたフィンランド代表は、要所にクイバストやリトマネンら経験者が入っていますが、国内リーグでプレーするメンバー中心で、なんと10人以上が代表初キャップの選手だったようです。(プッキは良い選手でしたが)

しかも冬が厳しいフィンランドのリーグは春に始まって秋に終わりますから、フィンランドの選手は昨年11月にシーズンが終わって以来、ひさびさの実戦だったのではないでしょうか。

日本として絶対に勝たなくてはいけない相手でした。

負けても痛くもかゆくもないテストマッチだったために来日したメンバーには、リバプールのヒッピアやブレーメンのパサネン、ハノーバーのフォーセルやNACのコルッカ、サンダーランドのタイーニオといったおなじみの顔ぶれが含まれていませんでしたが、

フルメンバーをそろえたW杯欧州予選ではホームとはいえドイツと3-3の引き分け、ユーロ2008本大会出場こそ逃しましたが、その予選ではポルトガルとのH&Aを2引き分けで乗り切るなど、残念ながら現時点で日本よりフィンランドの方が格上と認めざるをえません。

もし日本とフィンランドが2010年W杯大陸間プレーオフのガチンコ勝負を今やるとすれば、埼玉で引き分け、ヘルシンキでフィンランドの勝利ぐらいの力の差はあると思います。

 それでは試合展開をふりかえります。

経験もコンビネーションも不足している若いフィンランド代表に対し、日本代表が試合を終始、有利に進めました。

前半15分、内田選手が相手DFラインのウラへ浮き球のロングパスを入れ、そこへ飛び出した岡崎選手が拾ってシュート、これが決まって早くも日本先制。

32分、まったく同じ形から追加点をあげます。
中村憲選手が相手DFラインのウラへ浮き球のミドルパスを入れ、再び岡崎選手が相手のウラへ飛び出してシュート。これで2-0となります。

フィンランドのDF陣はコンビネーション練習の不足のせいか基本的なラインコントロールさえままならず、これで試合が決まってしまいました。

44分、相手のミスパスを奪った香川選手がドリブルで相手を3人ぐらいかわしてゴール。
3-0となります。

 後半たちあがり、集中が切れやすい時間に日本はセットプレーから失点します。
5分、フィンランドの左CKからGK都築選手と相手選手が競ったボールがゴール前へこぼれ、それを相手につめられて3-1。

12分、コーナキックから内田がサイドから正確なクロスを入れ、これを中澤選手がヘッドでゴールにねじ込み4-1。

41分、途中交代の安田選手がゴール前へ突進してシュート。
相手GKがそれをキャッチングミスして後逸、そのまま失点となるお粗末なプレーでした。

結局5-1で日本が大勝という結果になりました。

 5-1で勝利という結果については良かったと思います。
ただ、内容についていえばあまり良くはありませんでした。

それでは攻守別に内容を分析してみましょう。

 攻撃で良かった点は、岡崎の2ゴールを筆頭に、若手が実戦でゴールをあげたことでシュートに自信をつけたことでしょう。

この自信を基礎として、プレッシャーのかからないテストマッチだけでなく公式戦でも、冷静かつ確実にシュートを決めて欲しいと思います。

また、中澤のゴールを引き出した内田の正確なアーリークロスも良かったですね。

相手から多少プレッシャーをかけられても正確なクロスを入れられるようになるよう、期待しています。

 ただ、攻撃の連動性についてはいぜん低調で、合格ラインである昨秋のカタール戦を10とすればこの試合は6ぐらいだったでしょうか。

まだ1月のイエメン戦の方が7ぐらいで若干良かったと思います。

この試合の日本代表は、中盤あたりから浮き球のミドルパスを相手DFの背後に放り込んで、オフサイドぎりぎりに飛び出した選手がそれを拾ってシュートという攻撃のパターンを多用していました。

相手DFのウラへ浮き球のパスを放り込み、そこへFWが走りこむという形は、ボールの出し手と受け手の二人だけで行う、サッカーにおいて一番初歩的で基本的な攻撃のパターンです。

日本のサッカー選手にとって高校時代から体に染みついた「地のサッカー」であり、好きな形なのではないでしょうか。

こうした攻撃パターンは単純で、ワンツーや第三の動きのような複雑な連携もいりませんし、パスの出し手と受け手がタイミングさえ気をつければ、やること自体は難しいものではありません。

 しかし、簡単で初歩的な攻撃パターンだからこそ相手もウラをとられないようじゅうぶん気をつけているわけで、サッカーのレベルが上になればなるほど、こうした単純な攻撃は通用しなくなっていきます。

スペインやドイツ、ブラジル相手にこうした攻撃がいつも通用するなら苦労はありませんし、みんなこればっかりやっているでしょう。

フィンランドのDF陣は欧州のチームらしく、比較的高い位置に最終ラインを置いてウラのスペースを広く空けていましたが、練習が不足しているのか、オフサイドラインのコントロールがままならず、日本側のパスの出し手にもほとんどプレッシャーをかけていませんでした。

これではいかに単純な攻撃とはいえ、やられるのは当たり前です。

バーレーンやサウジのようなアラブのチームはDFラインを引き気味にしてウラのスペースを使われないよう狭くしますし、オーストラリアのDFラインもフィンランドのように簡単にウラを取らせてもらえるとは思えません。

実際、ドイツW杯におけるオーストラリア戦で、ジーコジャパンは相手DFのウラへ浮き球のパスを放り込み、そこへFWが走りこむという単調な攻撃を多用していましたが、ほとんどの場合オーストラリアDF陣のヘッドに跳ね返されるかオフサイドになってしまい、まったく攻撃が機能していませんでした。

逆に2007アジアカップの準々決勝でオシムジャパンがオーストラリアを破った時は運動量で相手を上回り、人が2人3人と連動してグラウンダーのショートパスで相手の最終ラインを崩そうとする攻撃パターン中心でした。

浮き球のパスを使った単純な攻撃がこんど来日するオーストラリアに通用すればそれに越したことはありませんが、もしそれが通用しなかった場合、別の攻撃の形を持っていないとドイツW杯の二の舞になりかねません。

フィンランド代表の2軍に通用したからオーストラリア代表にも絶対に通用するだろうという考えは危険だと思います。

「小学校のテストで100点とったから高校入試は大丈夫」と言うようなものです。

今回のフィンランド戦では、後半25分すぎからいくぶん連動性が良くなりましたが、それまでは、相手DFのウラへ浮き球のパスを放り込みそこへFWが走りこむというボールの出し手と受け手の二人だけがやる単調な攻撃がほとんどで、大量5得点という「お化粧」のせいで、よりレベルの高い別の攻撃の形・アイデアが見えなかったという重大な問題が隠されてしまったように思います。

 次に守備面ですが、中盤のプレスも連動性はまだ本調子とは言えないようです。 

失点シーンですが、GKの都築がキャッチングにいったところ相手FWが競ってきて結果的に小さいクリアをするようなかっこうになり、それを相手に拾われてシュートを食らったように見えました。

こぼれ球に対する日本選手の反応も遅かったように思いますが、あそこは強いパンチングで遠くへクリアすべきだったかもしれません。

グラウンダーのシュートをこぼす場面もあり、久しぶりの先発で緊張したのかもしれませんが、やや不安定でした。

 今回のフィンランド戦、オフ明けの日本代表はイエメン相手に苦しみましたが、代表キャップ一ケタ選手中心のフィンランド代表も同じようにオフ明けで、すでに3試合目の日本代表に苦しんだ試合といった感じでした。

5-1で勝利という結果は良かったと思いますが、内容はさほど良いものではありませんでした。

特に日本の命綱ともいえる攻守の連動性、攻撃のバリエーションが昨秋のカタール戦のレベルとはほど遠く、オーストラリア戦に向けて不安を感じさせます。

中村俊選手や長谷部選手といった海外組の中盤が戻ってくれば、状況も変わってくるのかもしれませんが、イエメン戦からずっと言ってますが、今の連動性の低い、ボールの出し手と受け手の二人だけがやるサッカーをする限り、どんなにメンバーを変えてもよほど運に恵まれないとオーストラリア戦はとても厳しいものになると思います。

5点入って浮かれポンチのマスコミや解説者と違い、選手たちが口々に「オーストラリアは今回のフィンランドとはレベルが違う」と地に足がついたコメントをしているのが救いです。

--------------------------------------------

         2009.2.4  東京国立競技場


        日本  5  -  1  フィンランド


       岡崎 '15        ポロカラ '50
       岡崎 '32
       香川 '44
       中澤 '57
       安田 '86


        GK 都築       GK マーノヤ

        DF 中澤       DF ハルスティ
           闘莉王        クイバスト
          (高木 55)      アホ
           長友         トゥルネン
           内田        (ライタラ 55)
          (駒野 72)
                     MF スパルフ
        MF 橋本          ポロカラ
           遠藤          アルキブオ
          (今野 77)      (P.ヘテマイ 85)
           中村憲         クヤラ
           香川         (M.ヘテマイ 45)
          (安田 81)
                     FW リトマネン
        FW 玉田         (プッキ 68)
          (巻 84)        タルバヤルビ
           岡崎




↑購読料代わりに一日一回ポチッとして頂けるとうれしいです。↓
人気blogランキング


当ブログ関連記事

日本、オーストラリアに逆転負け

オーストラリア戦・傾向と対策

日本、PK勝ちでオーストラリアとの死闘を制す

連動性に欠ける岡田ジャパン
  

プロフィール

スパルタク

  • Author:スパルタク
  • FC2ブログへようこそ!

月別アーカイブ






   

ブログ内検索