■新年のごあいさつ

 読者のみなさん、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年はロシアW杯アジア予選も大詰めを迎えることになりますし、日本サッカー界にとって大切な年です。

アジア最終予選グループBに関して言えば、昨年11月に日本がホームゲームで首位を走っていたサウジを叩き、オーストラリアはアウェーのタイ戦をまさかの引き分けで勝ち点2をとりこぼしたため、各チーム残り試合の対戦カードをふまえれば、トップ集団を走る日本・サウジ・オーストラリアが実質的に横一線で並び、それをUAEが追いかけるような展開となっています。

日本にとっては3月に行われるUAE・タイとの二連戦は非常に重要であるとともに、日程的にも移動距離においてもハードな試合となりそうです。

まずアルアインで行われることが決まったばかりのUAEとのアウェーゲームですが、寒い冬を越したばかりの欧州でプレーする選手が多い日本代表にとって、日中30℃前後となるアルアインの気候への適応が課題となります。

これが上手くいかないと、試合の後半にスタミナ切れで相手より先に日本の選手の足が止まるようなことになりかねないので、暑熱対策はしっかりとやらなければなりません。

特にクラブチームで毎週90分間の実戦に出ることができていない選手は、普段から走り込み(OBLAトレーニング)をしっかりやっておき、持久力を維持しておく必要があります。

アルアインに空港はあるものの、ろくな国際線も無いようで、アブダビやドバイからバス(所要約2時間)を使うしかないようです。

ただし、アルアインの空港は4000m級の滑走路を備えており、ボーイング787あるいは777クラスの旅客機を使用すれば日本までノンストップで飛んで行けます。

一つの案としては、チャーター機でJリーグに所属する代表選手を日本からアルアインまで送り、選手を降ろしたチャーター機はドイツのフランクフルト空港へ、そこで欧州各国リーグでプレーする日本代表選手を乗せてアルアインへ戻り、UAEとの試合を終えた日本の選手団はアルアイン空港から羽田までチャーター機で移動、5日後に行われる埼玉スタジアムでのタイ戦に臨むというのはどうでしょうか。

せめて国内組の選手だけでもアルアインにできるだけ早く乗り込んで準備ができるように、Jリーグの日程を調整して欲しいです。それはJFAの努力次第で変えられるわけですから。

 そのW杯ですが、2026年大会から参加チームを現行の32ヵ国から48ヵ国に拡大することを今月10日に行われたFIFA理事会が決定しました。

今回決定されたW杯の“改革案”の内容に関して、当研究所は大反対です。

グループステージが3チームによるリーグ戦に変更されるとのことですが、奇数であるがゆえに他のチームが戦っている間、お休みしているチームが出ることになり、各チームに日程面で体力的な有利・不利が生じてしまいます。(ラグビーのW杯がよい例)

最終戦をグループ内の全チームが同時刻でプレーできないことによって、八百長とまではいかないにしても談合のような試合が行われる可能性があり、そうした面からも公平性が確保できません。

そのため、グループリーグの試合であっても引き分けを廃止してPK戦を導入しようという話も出ていますが、それでも完全な公平性は保つことはできませんし、32ヵ国参加で4チームづつを8つのグループに分けて戦うという公平性の面で理想的な現行の大会形式を、どうして変えなければいけないのか強く疑問に思います。

サッカーファンの立場から見て一番懸念されるのが、エンターテインメントとしてのW杯の魅力低下です。

昨年フランスで行われたユーロ(欧州選手権)も16から24に参加国が拡大され、あるチームが5バックを自分たちのゴール前にベタ引きして90分間ひたすら守るというゲームを目にしましたが、大部分のサッカーファンは手に汗握るような白熱した攻め合いを見たいのであって、予選ならいざ知らず本大会でこんな試合見ても全然面白くありません。

競技力が大会の水準に満たない弱すぎるチームは予選の段階で淘汰されるべきであって、48ヵ国に拡大されることによってW杯でつまらないゲームが続出することを強く懸念しています。

FIFAやUEFAなど巨大なサッカー組織のトップを狙う“政治家”にとって、「自分が会長に当選したらW杯やユーロの参加国を増やします!」という選挙公約ほど、カネのかからない手っ取り早い人気取りの手段はありません。

各国のサッカー協会も予選を突破しやすくなりますから、歓迎しない方が少数派でしょう。

しかしカネと権力の争いがドロドロ渦巻くその陰で、私たちサポーターや選手が一番の犠牲者となるわけです。

まだ2026年まで時間があります。

欧州四大リーグのビッグクラブの多くが、W杯参加国の拡大に反対していますし、リーガエスパニョーラがこの件に関してインファンティーノ会長率いるFIFAを提訴するらしいですから、全力で応援したいと思います。

岡田武史JFA副会長は慎重な言い回しながら、「へたをしたら8-0、9-0の試合が出てきて、大会のブランドが落ちる可能性もある」と懸念を表明しておられましたが、JFAで世界のサッカー全体のことを考えられるマトモな大人は岡田さんしかいないんでしょうか。

 最後に、読者の方から「日本人選手の可能性を広げると言う視点の投稿が多く大変楽しみにしております」という嬉しいコメントを頂戴いたしました。ありがとうございます。

昨年は「日本代表がW杯予選で不振だけど、選手がヘタクソだから誰が監督をやっても同じ」とか「代表の出来が悪かったんだから、UAE戦で日本の得点が誤審で取り消されて負けてもしょうがない」みたいな、自虐的でドMな考え方をする人が日本サッカー界に少なくなかったように思います。

2010年南アフリカW杯のときに「守ってカウンターで岡田ジャパンは結果を出したがどんな意味があるのか? 攻撃サッカーで勝っている他の国がうらやましい」と言ったかと思えば、2014年ブラジル大会が終わったあと、「結果が出れば内容なんてどうだっていい。コスタリカを見ろ。これからはカウンターサッカーの時代だ!」などと言い出し、「隣の芝は青く見える」って言うんでしょうか、自分の中に確固たる信念やサッカー哲学といったものを持たず周囲に付和雷同的に流されていって、あっちへフラフラこっちへフラフラしている人が少なくないことも日本サッカー界の特徴じゃないでしょうか。

私は性格的にどちらかと言えば「ドS」で敗北主義が大嫌い。
「自虐思想なんて建設的でポジティブなものを何も産み出さない単なる時間のムダ」というのが私の考えです。

いつの日か、日本代表が「見て面白いスペクタクルな攻撃サッカー」でW杯優勝を成し遂げるところを是非見たいと思っておりますので、確固とした自分の意志や信念というものを持たず周囲の人や状況にひたすら流されて行き、やる前からあきらめて自分が弱者であることを簡単に受け入れる自虐的で敗北主義にとりつかれた人たちの神経を良い意味で逆なでするような、日本サッカー界を元気にするポジティブかつ建設的な記事を、本年も書いていきたいと考えております。



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■コメント

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お返事ありがとございました。
実は「日本から第二のモドリッチを生み出す為にはどうすればいいか」と言う事を今真剣に考えています。主に基礎技術面、プレースタイル、戦術的位置付けの3つのポイントで分析してます。いつか管理人さんの様にブログ作って公開してみたいですね。
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