■イラク戦にのぞむ日本代表メンバー発表!

 例の旭日旗問題について、川崎がアジアサッカー連盟に質問書を送るという話があったんですが、その後続報がないので、何か動きがあるまで「通常業務」に戻ります。

来月7日に東京で行われるシリアとのテストマッチと、13日にイランのテヘランで開催されるW杯アジア3次予選のイラク戦にのぞむ日本代表メンバーが発表されました。以下のとおりです。


GK 川島 永嗣 (メス:フランス)
   東口 順昭 (G大阪)
   中村 航輔 (柏)

DF 吉田 麻也 (サウサンプトン:イングランド)
   酒井 宏樹 (マルセイユ:フランス)
   長友 佑都 (インテルミラノ:イタリア)
   酒井 高徳 (ハンブルガーSV:ドイツ)
   昌子  源 (鹿島)
   槙野 智章 (浦和)
   三浦 弦太 (G大阪)
   宇賀神 友弥(浦和)

MF 山口  蛍 (C大阪)
   今野 泰幸 (G大阪)
   香川 真司 (ドルトムント:ドイツ)
   倉田  秋 (G大阪)
   井手口 陽介(G大阪)
   加藤 恒平 (スタラ・ザゴラ:ブルガリア)
   遠藤  航 (浦和)

FW 久保 裕也 (ヘント:ベルギー)
   大迫 勇也 (ケルン:ドイツ)
   原口 元気 (ヘルタ・ベルリン:ドイツ)
   岡崎 慎司 (レスター:イングランド)
   本田 圭佑 (ACミラン:イタリア)
   浅野 拓磨 (シュツットガルト:ドイツ)
   乾  貴士 (エイバル:スペイン)


 召集メンバー表を見て目をひいたのが、レギュラー・センターバック(CB)だった森重選手の名がないことです。代表でもクラブでも最近彼のプレーが不安定だったので、レギュラー落ちは納得なのですが、控えでさえ呼ばないというのはちょっと意外でした。

おそらく吉田選手とコンビを組むのは昌子選手になりそうですが、槙野・三浦の両選手をふくめて現時点では彼らの方が信頼できるという監督さんの判断なのでしょう。

これまで何度も言ってますが、W杯で世界を相手に戦えそうなのはサウサンプトンの吉田選手くらいで、CBの層の薄さがまったく改善されていません。それは単純に選手がいないということではなくて、W杯2次予選の段階からハリルホジッチ監督の長期的な視野に立ったチームづくりや選手の起用法に問題があるからです。

前回のタイ戦も大差がついて試合が決まった時点で、森重選手の代わりに若い昌子選手あたりを投入してやれば、彼も公式戦で実戦経験が積めたのですが、あまり意味の無い宇佐美選手の投入で交代枠を使い切ってしまいました。実戦で使ってやらなければ若い選手が成長できません。だからいつまでたってもCBの層が薄いままなのです。

そういう意味においても、昌子・三浦の若い選手たちの「伸びしろ」に期待していますし、ロシアで当たる相手のレベルを考えれば、槙野選手もこれから真剣に能力を上げていかないといけません。

長らくハリルジャパンの正GKだった西川選手の名もありませんね。ACLの上海上港戦でオスカルのPK2本を阻止して「少し成長したな」と思っていたのですが、これも現時点では東口・中村両選手の方が上という判断なんでしょう。

続いてMFに目を移しますと、ブルガリアリーグでプレーする加藤選手がうれしい初招集となりました。残念ながら彼の普段のプレーをまったくフォローしていないんですが、ボール奪取力にすぐれており「攻めで良いパスを持っている」という監督さんの話ですので、期待したいと思います。

CBと並んでいま代表で人材不足なのは、守備力があって中盤の底から攻撃も組み立てられるボランチです。前回タイ戦で、ハリル監督のチョイスは山口&酒井高のダブルボランチだったのですが、中盤でボールをまったくキープできず、タイの波状攻撃を浴びて点差以上に苦しい試合になってしまいました。

ハリルジャパンが発足してから、前方への攻めのパスが3本とつながらない情けない試合というのはこのタイ戦に限らず、東アジアカップ2015でもあったことなのですが、そうした事態に陥らないためにも加藤選手にがんばって欲しいです。

当研究所が期待しているヘーレンフェーンの小林祐選手ですが、リーグの後半戦はパフォーマンスが下降気味だったので、つねに代表に呼ばれるように努力を続けて欲しいです。

しかしながら今回召集されたMF陣を見ると、中盤でタメをつくれそうな計算できる選手が見当たらないのは不安材料ですね。

サッカーではボールが1個しかないというのは絶対的真理ですから、こちらがボールをキープしている限り相手は攻めることができません。

本来、相手から猛攻を食らってアップアップのときにボールキープして中盤でタメをつくることで味方に一息つけさせたり、逆にゴールが欲しい時間帯で前方への攻めのパスでチームに攻撃のスイッチを入れるような「ゲームメーク」の仕事にもっとも適しており、しかもこの世代でもっとも潜在能力が高いMFは清武選手だと思うのですが、控えで呼ばれもしないという状況は非常に残念です。なんとか秋から始まる2017-18シーズンから欧州四大リーグの中堅クラブあたりにレンタル移籍できないものでしょうか。

清武選手がいない分、香川選手に試合の流れを的確に読んで「ゲームメーク」する役割を期待しますが、もし出番があるならテクニックに秀でた乾選手にも同じ役割を期待したいですね。

攻撃陣については、ほぼ妥当な人選だと思いますが、原口選手にプレミアへ移籍という噂話が出ています。しかし彼はまだブンデスで何もなしとげていません。絶対に成功できる自信があるというなら引き留めませんが、正しいフォームからシュートを打つことを心掛けることでゴール決定力をあげるとか、個人的にドイツでまだまだやるべきことがあるのではないかと考えています。

また、今回呼ばれなかった宇佐美選手ですが、自分がどうプレーすべきなのか迷走しているように見えます。90分走り切れる持久力や守備力のアップをチームから求められていると思いますが、レギュラーポジションが欲しいからといって攻撃面での自分の長所まで捨て去る必要はありません。自分のストロングポイントはさらに磨きをかけつつ、不足している能力アップに辛抱強く取り組むことです。
アウクスブルクのサッカースタイルは守備的すぎるように思えますので、ブンデス2部も含めて、自分の長所を理解して使ってくれる監督さんのいるクラブへ移籍するのも一つの案ではないでしょうか。

浅野選手も、自分のスピードを生かして相手DFラインのウラでボールを受けてゴールを決めたいというのは見てて痛いほどわかるのですが、それだけではプレーの幅が狭くなってしまいますし、対戦相手も浅野選手の次のプレーを読みやすいので容易に対応することができます。それがリーグ戦終盤でレギュラーポジションを失った原因の一つではないですか。
ですから相手DFの前のスペースで勝負して、直前にいる相手を個の能力ではがしてゴールしたりチャンスメークしたりするような能力を高めていかないと、一番得意とするウラヘ抜けてボールをもらうプレーを相手に読まれて何もやらせてもらえず90分がすぎるだけです。それでは世界で生き残っていくことはできません。以前マシューズフェイントを使ったドリブルで相手を抜くスキルを身につけておくことを課題としてあげたのは、まさにそれが理由です。

 最後に付け加えるなら、負傷選手が出たら速やかに追加招集をかけること。

前回UAE・タイとの二連戦の直前に守備的MFのポジションで負傷者が相次ぎ、すぐに追加招集をかけておくべきと当研究所が指摘したにもかかわらず、ハリル監督がリスクマネジメントを怠った結果、UAE戦での負傷で今野選手まで失ってしまい、次のタイ戦ではボランチに酒井高選手を入れて苦戦するというプロの監督としてあってはならないミスがあったのですから。

当ブログ過去記事

次回は、イラク戦をどう戦うべきかについて述べます。



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■旭日旗問題を考える(その2)

前回のつづき

 アジアサッカー連盟(AFC)の規律委員会が川崎フロンターレに対し、同チームのサポーターが旭日旗をかかげたとして、執行猶予つきで無観客試合1ゲームと罰金15000ドルを科すという予想外の暴挙に出ましたので、予定していた記事の内容を急きょ差し替えてお伝えします。

「旭日」のデザインについては前回も詳述したとおり、太陽はお米(=大切な食べ物)の栽培に欠かせない非常に重要なものであり、日が昇りサンサンと輝くデザインは稲作農耕民であった日本人にとって「ハッピー」の象徴として大昔から好まれてきました。

我が国ではおめでたいイベントを「晴れの舞台」などと言ったりしますが、冷たい長雨が続いたあと空が晴れわたり、稲を成長させてくれる太陽が出ると、日本人はことさら「ああ良かった、ありがたい、めでたい」と感じたことでしょう。

そのため、日の丸や旭日は縁起の良いものとして、政府だけでなく企業のマークなど広く民間でも使われてきた、日本を象徴する普遍的なデザインであり、漁師さんたちが漁船に掲げる大漁旗もその一例です。

大漁旗は、旭日とタイやマグロなどの高価な魚そして「大漁」という威勢の良い大きな文字で構成されるのが定番です。

大漁旗の例その1

大漁旗の例その2 

そもそも大漁旗とは、魚がたくさんとれた漁船が自分の港へ帰る際「大漁のお祝い」のためにかかげるものですが、漁をしていないお正月やお祭りのときにもかかげられました。

その理由は、大漁旗はハッピーなイベントのときにかかげる旗だから、これからハッピーな出来事を起こしたいときに大漁旗をかかげることで自分たちに「勢い」や「景気」をつけ、「大漁というハッピーなイベントが実際に起こりますように」という願いをこめているからです。

漁師さんたちは、別に特定の誰かを差別するために大漁旗をかかげているわけではありません。

同様に、スポーツ観戦において私たち日本人が日の丸や旭日デザインの旗や扇子を振って応援するのは、そうすることで自分が応援している選手なりチームなりに「勢い」や「景気」をつけて、「勝利というハッピーなイベントがこれから起こりますように」という願いをこめているからでしょう。

もちろんそこに、対戦相手への差別とか侮辱などという意味合いはありません。

各種報道を見ましても、ACLの会場で旭日旗をかかげたフロンターレのサポーターには、韓国人への差別みたいな政治的な動機や思想的背景は無かったと聞いています。

やはりフロンターレに勝ってほしいから、チームに勢いや景気をつけるために旭日旗をかかげたのではないでしょうか。

 ところがAFCは、「韓国にルーツを持つ人々の尊厳を害する行為」であり「政治的見解と国籍の両方またはいずれかに関し、侮蔑、差別、中傷的な行為である」と、私たち日本人に対し偏見に満ちた決めつけをしてフロンターレを処分したのです。

いったいどういうメンバーがAFCの規律委員をやっているのかと調べてみたところ...

 AFC規律委員会

委員長   MR. LIM KIA TONG        シンガポール
副委員長 MS. SHEN RUI           中国
副委員長 DR HAMID AL SHAIBANI     イエメン

委員 MS. JOANNE SETRIGHT        オーストラリア
同   MR. ROBERT J. TORRES          グアム
同   MR. ROUZBEH VOSOUGH AHMADI    イラン
同   MR. SYED NAYYAR HASNAIN HAIDER   パキスタン
同   MR. YASSER H. AL MISEHAL      サウジアラビア
同   ENG. TOUFIK SARHAN          シリア
同   MS. NGUYEN THI MY DUNG      ベトナム


副委員長という重要なポストを中国人が務めているという時点で「やっぱりね」と。

フロンターレを訴えた韓国と中国は、歴史問題で日本人の主張にまったく聞き耳を持たないという意味では固いきづなで結ばれた同盟国であり、前回記事でも懸念していたとおり、これでは公平中立に判断を下すべき「裁判官」が「原告」である韓国人の代理人も同然ではないでしょうか。

AFCの規律委員会全体が、この中国人副委員長の主張にひきずられて、他のメンバーも「旭日旗については良くしらないけど、副委員長がそういうんだからそうなんだろう」で、「フロンターレサポの行為は韓国人に対する差別」という決定がなされてしまったのであれば最悪の事態です。

ともかく「被告」とされてしまったフロンターレや日本側の立場にたって弁護してくれるような人は、この中に皆無と見ていいでしょう。これでは公平中立なジャッジなど到底望めません。

日本人の多くが、国連や国際サッカー連盟あるいはAFCのような国際機関は、全ての加盟国にとって常に中立公平だと思い込んでいるフシがありますがそうではありません。

自分たちにとって有利な決定が下されるようにするため利用し、様々な工作を仕掛ける国なんていくらでもあります。よって、今回AFCがフロンターレに下した決定を、私たち日本人が何の疑いもなく「当然だ」と思ってはいけません。

 あと、ACLの会場で旭日旗をかかげたサポーターにフロンターレ側が事情聴取したところ、そのサポーターが「謝罪した」という報道がありました。

そのサポーターに初めから韓国人を差別する意図があったなら話は別ですが、そうではないなら絶対に謝罪すべきではありません。

なぜなら、相手から「お前は私たちを差別した」と言われ、たとえそれがどんなにデタラメであったとしても、自分から謝罪した時点でそれを認めたことになってしまうのが、日本を除く国際社会の常識だからです。

AFC規律委員会も、川崎サポの「謝罪」に影響されている可能性があります。

日本人は「周囲を騒がせた」とか「相手が怒っているから」などといったナゾの理由で、すぐに謝ろうとする世界で唯一の民族ですが、そのせいで世界から「日本人はつねに侵略戦争のチャンスを狙っている邪悪な悪魔」みたいなひどい誤解を受け、さんざん損をしてきました。

今回の事件を含め、自分の行動で世間が大騒ぎをすると怖くなって自分が何か悪いことをしたかのように思えて、つい謝罪したくなってしまうかもしれませんが、そもそも問題ない行為を騒ぎにする方が悪いのであって、相手を差別するような意図が無かったのであれば、絶対に謝罪してはいけません。

国際人権規約でも定められている「推定無罪」の原則のとおり、「訴えられた人」に罪があることを証明しなければならないのは「訴えた側」の方であって、有罪であることが確定するまでは誰も犯罪者として取り扱ってはならないのです。

スポーツ大会の主催者やクラブ関係者に密室に閉じ込められて「差別したと認めないと、絶対に家には帰さないぞ」と自白を強要されても拒否し、国内であればそれは違法な行為ですよと指摘し、外国であれば日本大使館の人を呼んでくれるよう求めるべきです。

 それでは、川崎フロンターレと日本サッカー協会(JFA)は、韓国人を差別したなどという冤罪をどう晴らせば良いのかですが、おそらくAFCの規律委員会は日本側が何を主張しても、
一切聞く耳を持たない状態になっていることが予想されます。

ですから、御面倒でもJFAの田嶋幸三会長がAFC規律委員会のメンバーひとりひとりと個別に会って、理解を求めた方が得策だと思います。

その際、シンガポール人の委員長・イエメン人の副委員長、サウジ・イラン・パキスタン・シリアの各委員など、イスラム教国出身のメンバーに特に的を絞って説得すべきです。理由は後で述べます。


1.フロンターレのサポーターは、チームを応援するために旭日旗をかかげたのであって、差別の意図は無かったと言っていること、必要であればAFCの調査団に当該サポーターへの聞き取り調査の場をもうける用意があること

2.稲作農耕民である日本人にとって作物を実らせてくれる太陽は大切なものの象徴であり、日の丸や旭日(日の出)は政府・民間の区別なく、普遍的に広く好まれてきたデザインであること、漁船が大漁旗や旭日旗をかかげている写真を用意して実例を示しつつ、日の丸や旭日デザインの旗はおめでたいイベントが起こること(漁業では豊漁、スポーツでは応援しているチームの勝利)を願ってかかげられるものであること

3.太陽をデザインした旗が差別や侮辱の象徴と決めつけられるのは、イスラム教国で広く見られる月のマークが「テロの象徴」と決めつけられるのと同じくらい悲しい誤解であり偏見であること
太陽のマークを使用したら相手を差別し侮辱したとして罰せられるという悪しき前例が生まれると、今後イスラム教国の人たちがスポーツで月のマークを使用した場合、テロを支持する政治的なメッセージを発したとして罰せられるような偏見や差別を助長するおそれがあること、

こうしたことをAFC規律委員会のメンバーひとりひとりに訴えて、誤解を解くようにし、シンガポール人の委員長はじめAFC規律委員会多数の意見として、最終的にフロンターレへの処分を撤回してもらったらどうでしょうか。

シンガポールやパキスタン、イランの国旗には月が描かれていますし、サウジのビッグクラブ・アルヒラルのエンブレムも月です。(イラン国旗中央のシンボルは、四つの月と一本の剣で“アッラー”を意味している)

イスラム教国の救急車のマークも、赤十字ではなく赤い三日月であったりと、日本人にとって太陽が大切なシンボルであるのと同様に、イスラム教国の人々にとって月は大切なシンボルです。

「太陽をデザインした旗は、差別や侮辱の象徴」などという主張がいかにひどいこじつけか、イスラム教国の人々なら理解していただけるのではないでしょうか。

前回記事で詳しく述べた通りですが大本をたどれば、2011年アジアカップにおいて、日本人に向って人種差別パフォーマンスをしたキ・ソンヨンが罰を受けたくない一心で苦しまぎれについた嘘が一人歩きし、韓国の新聞・テレビなどがフェイクニュースを盛んに流して国民の反日感情をあおりまくった結果、今のような事態になっているのですから。




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■旭日旗問題を考える(その1)

 川崎フロンターレのサポーターが韓国・水原市で行われたACLの試合で旭日旗を掲げて応援していたところ、対戦相手である韓国Kリーグの三星ブルーウイングス関係者が旗を没収した上でアジアサッカー連盟(AFC)に抗議し、AFCが川崎への処分を検討しているというニュースがありましたので、今回はこの問題について考えてみます。

 本題に入る前に、まず私の思想上の立ち位置をはっきりとさせておきたいと思います。

私は自由民主主義を支持しており、ナチスドイツや現在の中国・北朝鮮のような独裁体制は支持していません。

よって国家あるいは私的な集団(企業や財団法人など)が、市民から人権(思想・言論・表現の自由)を奪ったり抑圧したりすることに断固反対ですし、日をあらためてくわしく述べたいと思いますが、現代のドイツに代表される「戦う民主主義」は支持していません。

たとえ自分の感情として不快に思ったとしても自分とは違う意見を持つ人を尊重し、同じ一つの社会の中において異なったさまざまな意見の共存を認め、話し合いで問題を解決していく。

これが民主的で成熟した市民社会における「良識ある大人の態度」であると信じています。

これから、この大原則にのっとって自らの考えを述べていきます。 

 まず旭日旗についての正確な理解ですが、日の丸あるいは旭日のデザインは、1930年代に成立した日本の軍国主義政府が考案したものではなくて、太陽を神様と考える日本人が大昔から使ってきたものです。

稲作をなりわいとする大多数の日本人にとって、お日さまが照ってくれないとお米ができず生きていかれませんから、太陽がサンサンと輝くことは「おめでたい」ことであり、だから古来より日本人に好まれるデザインになったわけです。

日中40℃を超える灼熱の砂漠で暮らすアラブ人にとっては、月が出る夜こそ「やすらぎ」であり、多くのアラブ諸国で月が国旗に描かれていることの逆と考えることもできます。

いま「差別」という言葉を、自分の感情に基づいたふわっとしたイメージで乱用する人が多い気がしますが、差別の正確な定義を辞典等で調べると、「特定の人種・民族を区別して、不当に扱うこと」などと書かれており、旭日(あるいは月)のデザインのどこにも「差別」を意味するものはありません。

19世紀半ばに鎖国政策をやめた日本が近代国家として生まれ変わったとき、国際社会とお付き合いしていくうえで国旗・軍艦旗が必要となりました。

軍艦旗は、国際法で認められた権利と義務を負う正規の軍艦と海賊船とを区別するために掲げられるものであり、特別に軍艦旗を定めず、国旗を軍艦旗と兼用している国があることからもわかるように「第二の国旗」とも言える重要なものです。

明治政府は、昔からあった旭日のデザインを軍艦旗に採用しただけであって、旭日は軍の旗専用に考案されたデザインでも、1930年代に成立した日本の軍国主義政府がつくったデザインでもないという客観的事実を知っていなければ、この問題を正しく判断することができません。

今、ガンバ大阪のサポーターがナチス親衛隊(SS)のマークと酷似した旗を掲げたことで問題になっていますが、ルーン文字自体は大昔からあったものの、SSのマークはナチス党が出来てから考案されたものであって、この問題と旭日のデザインを混同するのは正しくありません。(この問題も日を改めて述べます)

そして第二次世界大戦の後、日本は民主主義の国として再スタートを切って現在にいたるわけですが、明治時代と同じように国旗を日の丸、軍艦旗(自衛艦旗)を旭日旗と定め、それを認められた上で国際社会に復帰することになりました。

それ以降、現在問題している韓国を含め、公式な外交ルートを通じて「旭日旗を軍艦旗にするなら日本との国交を断絶する」みたいな抗議を外国政府から受けた事実はないはずです。

 実際サッカーの日本代表戦においても、遅くとも1990年代半ばごろから国立のゴール裏スタンドにおいて旭日旗が振られていたのを見ましたし、1998年フランスW杯アジア最終予選、ソウルのチャムシル競技場で行われた日韓戦でも旭日旗をかかげて応援する人がいました。

もし韓国の人々にとって本当に旭日旗が問題であったのなら、今よりも日本による植民地統治の記憶が色濃く残っていたこの時に大きな国際問題になっていたはずですが、そうではありませんでした。

ではどうして今大きな問題になっているのかと言えば、ごく最近ひとりの韓国人のついた嘘をきっかけにして、韓国側が旭日旗を意図的に政治問題にしたからです。

私は、韓国が旭日旗を政治問題化する過程をリアルタイムで見てきましたが、そのきっかけはカタールで開催された2011年アジアカップの準決勝、日本対韓国戦でした。

もともと韓国社会には、日本人を猿と呼んで侮辱するような差別思想が広く存在しています。

黒人選手を猿に見立ててバナナを投げつける行為ほど、ひどい人種差別はありませんが、2010年にソウルで行われた“親善”試合においても、韓国のサポーターが日本側サポーターに向けてバナナが書かれたフラッグを掲げたのです。

その旗にはハングルで「ご飯食べた?」と書かれており、その韓国人は「日本人は猿だから日本人のご飯はバナナである」とでも主張したかったのでしょう。

バナナ

その翌年、有名な例の事件が起こります。

2011年アジアカップ準決勝において、日本から先制ゴールをあげた韓国代表のキ・ソンヨンが、スタンドに向かって猿のマネをするゴールパフォーマンスをしたのです。

monKI
この行為が深刻な人種差別に当たると理解しているパク・チソンが制止しています。

サッカー選手が公然と人種差別パフォーマンスをやったわけですから試合後に大騒ぎとなりましたが、キは、会場で日本人が旭日旗をかかげていたからやったのだと弁解します。

私も試合映像を何度も確認しましたが、ドーハのスタジアムに旭日旗は見当たりませんでしたし、たとえ会場に旭日旗があったとしても、その旗に人種差別的な意味合いは何らこめられていないことは前述したとおりで、それをもってキ・ソンヨンが日本人に対して人種差別パフォーマンスをしたという重い罪を帳消しにしてよい理由にはなりません。

するとキは、「自分がプレーするスコットランドリーグで差別されたから欧米人に向けてやった」と前言をひるがえし、イギリスのメディアから自分の罪を他人になすりつける卑怯な行為であると袋叩きにあったのですが、日本サッカー協会がAFCにキの処分を厳しく求めずウヤムヤにしてしまったことで、何のペナルティも受けなかったキは事件のほとぼりが醒めたその翌年、日本人が旭日旗をかかげていたから人種差別パフォをやったのだと再び自らの真意を告白することになります。

(日本サッカー協会が、この問題をウヤムヤに処理してしまったことがいまだに理解できません)

あやふやな言い訳が二転三転していることからもわかるように、キの主張はまったく信頼できないものでしたが、「憲法の上に国民情緒が存在する」と言われる韓国の国民大多数の民族主義感情をかぎりなく高揚させ、それまでサッカーの日韓戦で振られても特に問題にしていなかった旭日旗を「戦犯旗」と呼ぶようになり、2012年ロンドンオリンピックに出場した体操の内村航平選手のユニホームを韓国マスコミが問題視してジャック・ロゲIOC会長に訴えたように、「太陽から光線が出るデザイン」は差別の象徴であるなどという、何ら事実にもとづかない感情論でもって突然この世界から消滅させるべき対象とされるようになったのです。

 この問題に関して、一部の日本人記者から、FIFAやAFCの規約が禁じている「差別」や「挑発・攻撃的行為」に当たるから、旭日がデザインされた旗や横断幕をかかげてはいけないのだという主張が出ています。

しかし、「差別」や「挑発・攻撃的行為」という言葉の定義はあいまいであり、その言葉を解釈する人によってどこまでがそのような行為に当たるか、大きなズレが生じてしまいます。

民放のあるアナウンサーが、「差別された人が差別されたと感じたら、それは差別なんだ」と主張していましたが、それは日本を含む近代以降の市民社会が成立する大前提、特に「裁判を受ける権利」(日本国憲法第32条)「弁護権」(同第34条ならびに37条3項)を無視した非常に危険な考え方だと思います。

法学の知識がない人にわかりやすく説明すれば、「差別された人が差別と感じれば、それが差別」という主張がもし正しければ、検察官(訴える側の人)が「裁判官、私を殺したのはコイツです」と主張したら、裁判官が「わかりました。被告(訴えられた人)に死刑を言い渡します」みたいなトンデモ裁判が、公然とまかり通ってしまうことになります。

同様に、Aという人が偶然すれ違ったBという人から「おはよう」とあいさつされて、Aさんが「おはようと声をかけるなんてひどい差別だ。慰謝料として10億円支払え」という訴訟を起こし、裁判官が「差別された方が差別と言えば、それは差別なんだ」と言って、Bさんに「Aさんに10億円を支払うように」と命じることも可能になってしまいます。

これは判決を下すための判断を、訴える側の人(原告や検察官)に丸投げしているという意味において、訴える側の人と裁判官が事実上同一人物となっており、一種の罪刑専断主義だと思います。

しかし、こんなことがまかり通るならその市民社会は大混乱に陥り、「不当な判決を下された」と感じた人が自力救済という手段に出て自分を訴えた人に復讐し、こうした行為が連鎖していけば「万人が万人に対して闘争」するような修羅の世界となり、健全な市民社会は完全に崩壊してしまうことでしょう。

日韓間の歴史問題ではいつもそうなんですが、韓国の人々は「自分は差別された、かわいそうな被害者なんだ」と主張して、本来公平中立に問題を裁くべき国際機関の人々を自分たちの味方に抱き込み、原告=韓国人、裁判官=韓国人に肩入れする韓国人の代理人であり実質的に原告と同一人物、被告=日本人という構図をつくって、原告であり裁判官でもある「韓国人」が罪刑専断主義的に被告である日本人を一方的に裁くというシステムを構築しようとすることが本当に多いです。

それに成功すれば、原告であり裁判官でもある「韓国人」が、被告である日本人に好きなだけ無実の罪を着せ、いくらでも有罪判決を下せるようになります。

キ・ソンヨンが「旭日旗がスタジアムにあったから」という嘘をついて、FIFAやAFCという本来どの国に対しても公平中立であるべき国際機関の同情を誘い、自らの味方に引き込むことによって、日本人に差別主義者という無実の罪を着せ、同時に日本人に対する人種差別行為を帳消しにしようとしたことがその典型と言えます。

こういう卑怯な手段が堂々と通用しているのだとしたら、韓国社会はまさしく「ヘル朝鮮」としか言いようがありません。

原告あるいは検察官など訴えた側の人の主張が事実かどうか検証されることなくそのまま判決になってしまうと、人は誰でも嘘をつく能力がある以上、他人に無実の罪を着せることがいくらでも可能になってしまいますからそれを防止するために、市民が法に基づいた公正な裁判を受けたり、弁護士を呼んで自らの立場を弁護する権利が、憲法によって認められているわけです。

「差別」された人は正義であり、法廷で「多少の」嘘は許されると言うのであれば、嘘をついている時点で「正義の人」という前提が崩壊しているのであって、そうした考え方は、
社会に対する甘え以外のなにものでもありません。

もちろん韓国や中国の人々が旭日旗を軍国主義の象徴とみなし嫌悪する感情を持っていることは知っていますが、これまで述べてきたように「韓国の人が差別や挑発と感じたら、旭日がデザインされた旗や横断幕を使うのは差別であり挑発なんだ」という考え方は適切ではありません。

ある主張が正しいかどうかを検証するときに、「逆もまた真なり」が成立するか考えてみるとわかりやすい場合があります。

「差別された人が差別されたと感じたら、それは差別なんだ」という主張がもし正しいのであれば、「竹島を占拠し対馬さえ自国領土だと主張する韓国の国旗・太極旗は日本人に対する挑発であり差別である」と、ある日本人が感じ抗議すれば、FIFAやAFC主管の大会で韓国の人々が太極旗を振ることを禁止しなくてはいけないことになります。

それを韓国の人が受け入れなければなりません。

「韓国人が差別されたと感じたらそれは差別だが、日本人が差別だと感じてもそれだけでは差別とはいえない」というのであればそれこそ人種差別以外の何物でもないのであって、それを「韓国人は正義だから」といって正当化するのは、
単なる甘えです。

日の丸が侵略の象徴であると言うなら、1950年に起こった朝鮮戦争において韓国を侵略した中国の国旗である五星紅旗をかかげることも韓国の人々にとって十分「差別であり挑発的」であるはずですが、中国側に抗議したという話は聞いたことがありません。

「日本人が朝鮮半島を侵略するのは許せないが、中国人がやるのは仕方ない」というのであれば、これも一種の人種差別だと思います。

 それではどうするべきなのかですが、

1.まずAFCやFIFAの規約が定める「差別」や「挑発・攻撃的行為」の正確な定義をAFCに確認し、正確な回答をもらうこと

2.旭日のデザインは古来より日本に存在しており、政府や軍だけでなく民間でも広く使われているものであって、それ自体にAFCやFIFAの規約にある差別の意味合いはまったく無いこと、よってフロンターレ側に無観客試合等のペナルティを課すことは適切でないこと

3.韓国国民に旭日デザインに対する悪いイメージがあることは承知しているが、「差別の象徴」や「挑発行為」に当たるというのは誤解であり、韓国政府からも公式な外交ルートを通じて、同様の理由で旭日旗の使用を禁止せよという抗議が日本政府に寄せられた事実もない事、一部の韓国国民の一方的な意見だけを根拠として旭日デザインの使用を禁ずることは、日本が民主主義国家として国民に保障している基本的人権である「表現の自由」を損なうこととなり、日本側として受け入れられないこと

4.よって、日本国内や日韓以外の第三国で行われるFIFAやAFC主催の大会で、これまで通りサポーターが旭日旗を使用することを認めて欲しいこと、ただし韓国側に配慮して、韓国内で行われる試合においては日本人サポーターが旭日旗の使用を自粛するよう要請する用意があること

AFCとすでに話し合いの場を持っているであろう日本サッカー協会やフロンターレに主張してもらいたいことは以上の4点です。

 また日本代表やJリーグクラブを応援するために外国へ出かけるサポーターの皆さんに注意して欲しいことは、アジアは世界で最も民主主義社会への発展が遅れた地域の一つであり、日本は数少ない先進的な民主社会を持った国だということです。

最近逮捕されたパク・クネ大統領の父親であるパク・チョンヒやチョン・ドファンが代表的な独裁者の例ですが、韓国も1980年代後半までは軍の最高実力者が大統領となって国民を弾圧する軍国主義の国だったわけで、それがようやく民主化されたのが1988年のことです。民主化されてたった30年しか経っていません。

そのため韓国は民主社会への発展がまだまだ遅れており、多様な意見の共存を認めるという民主主義に欠かせない価値観への理解が不足しています。

韓国政府が歴史教科書を国定化して国民に政府の歴史観を押し付けたり、政府や韓国民大多数とは異なる意見を持つ国民を、「亡くなった人への名誉棄損」という名目で訴え、数百万円単位の罰金を科すことで言論・思想弾圧をしているとして国際社会から批判されている国でもあります。

日韓間の歴史問題とは、韓国社会が考える「たった一つの正しい歴史」を外国である日本国内や他の国際社会にも適用しようとして、日本側とトラブルになっている問題であるとも言えます。

独裁国家である中国や北朝鮮はこれよりもっと状況はひどくなります。

日本では私たち市民に対して当たり前のように保障されている基本的人権が認められていない国の方がアジアでは圧倒的に多く、外国に対しては日本の行政権は及びません。

日本人サポーターが外国へ行くということは、自分の命や財産をどう扱うか、その国の政府に全面的にゆだねるということであり、たとえまったくの言いがかりだとしても、外国政府から「お前は犯罪をおかしたから有罪」という判決を受けても、基本的に日本政府は助けてあげることができません。

ですから、米英独仏のような先進的な民主国家は別としても、中国や北朝鮮のような独裁体制を敷く国はもちろん、韓国のような発展の遅れた民主社会を持つ外国で日本国内のように自由に振る舞うことは危険が伴いますし、自分がどういう行動をとればより安全なのかを慎重に考えなければいけません。

韓国・中国・北朝鮮の三カ国については、旭日旗どころか日の丸を振っても身の安全が保障されるとは限りませんから、日本人サポーターが自主的に、そうした行動を差し控えるという判断があっても良いと思います。

日本であれ外国であれ、特定の職業や人種・民族の人たちに対する差別発言は絶対にアウトですし、良識と節度を持ってスポーツ観戦を楽しんで欲しいです。

 ただ、自分が応援するクラブを一番近いところでサポートしたいという気持ちは理解できるのですが、そもそもこの時期に韓国へ旅行することが、適切とは思えません。

現在、北朝鮮と韓国・アメリカは戦争の一歩手前の状況にあります。

フロンターレの試合のあった水原市を含めたソウル首都圏はもちろん、韓国全土が北朝鮮軍の長距離砲や弾道ミサイルの射程圏内にあるのであり、もし戦争がはじまったら韓国全域が火の海となって、戦争に巻き込まれたあなたが命を落としてしまう可能性があります。

日本政府が、国民に対して韓国への渡航延期勧告を出さないのは怠慢以外の何物でもないと思うのですが、この時期に韓国に旅行するのは危険極まりない行為です。家族やお友達にも良く教えてあげてください。

旭日旗の問題が象徴的なのですが、韓国の人々には、日本人の文化や価値観の違いを尊重し、大切にもてなそうなどという気はサラサラ無く、自分たちの考える「正義」を上から目線で一方的に日本人に押しつけてくるだけですから、そういう国に行くこと自体、疑問に思います。

現在、中国では韓国ボイコットが国民レベルで行われており、韓国の観光地から中国人旅行客の姿がほとんど消えているそうです。

その上日本人観光客までがいなくなれば、韓国の観光産業は致命的打撃を受けるでしょうから、日本人が韓国へ旅行に行かないことで、韓国人の「正義」を日本人に一方的に押しつけて断罪するような不当な行為に対する強力な「抗議」の意思表示となります。

もし韓国側がこれ以上、旭日旗の問題を騒ぎ立てるなら、この問題のきっかけになった、キ・ソンヨンの日本人に対する人種差別パフォーマンスをいくらでも蒸し返して、FIFAやAFCに処分を求めたら良いのではないでしょうか。いくらでも証拠映像は残っていますから。

 それにしても、私たち日本の市民がサッカーを純粋にスポーツとして楽しめる日はいつ来るのでしょうか?本当にウンザリします。

つづく



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